菅大臣神社月釜〜あじき路地〜あまた庵のお茶会 - 2015.03.28 Sat
春先の楽しい1日。

新町通りを仏光寺まで下がったところにある菅大臣神社。小さい神社ですが鉾町のまんなかにあり、観光客もほとんどこない良いたたずまいの神社です。この地は菅原道真の紅白梅殿という邸宅があったといわれ、この梅は太宰府まで飛んでいった飛び梅の元の木(?)といわれています。

毎月ここで月釜があるのですが、あまり宣伝もされておられず不定期ということもあって、少人数でゆっくり楽しめるので好きなのです。席も四畳半の小間ですしね。私が入った席は10人足らずのお客さんでした。

桜の小紋でおでかけ。
この日は裏千家の100歳近い先生のお社中が釜をかけておられました。田楽箱にはいった花見団子を主菓子に、ゆらゆらの釣り釜がまことに風情がありました。さすがに大先生は席中にはでてこられませんでしたが、水屋には顔を出されているそうで、そうしてお元気なのはやはりお茶の功徳でしょうか。
お正客もキャリアの長そうなおじさまで、会話もはずみよいお席で楽しませてもらいました。

この神社では、道真さんのお使いの牛の角が参道に2ヶ所かくれていると言われています。おそらく一つはこれ。以前見つけたもの。こちらにこられたら是非見つけてくださいね。開運の御利益あるかもよ〜。

その足で川端五条あたりへ、茶友のSさんの茶会に。時間があったので近くのあじき路地(ろうじ)へはじめて行って見ました。有名なのでいつか行きたいと思いつつ、場所がはっきりわからなかったのですが意外となじみのある場所(六道珍皇寺の近く)をちょっとはいったところにあったのね。行こうとおもって行かなければ絶対気づかずスルーしてしまうと思います。

明治時代末期に建てられた築100年ほどの町家長屋、わあ!良い雰囲気の町家だ〜!
長年空家だった長屋を大家さんが「ものづくりなどを頑張っている若者に使ってほしい」と入居者を募集し、面接の結果えらばれた人たちが入居。まるでひとつの家族みたいに住んでいるそうですよ。

現役っぽい井戸も路地にはあります。
初代の入居者のなかには成功してここを卒業し、よそに大きな店を構えた人もおられます。みんながみんな成功するとは限らないと思うけれど、こんな環境で物作りにはげめる若い人たちがうらやましい。私は物作りのセンスも才能もないのが残念(^_^;)

車もはいりこめない路地(ろうじ)の暮らしは良い風情のかわりに便利さ、快適さではもう一つのところもあるでしょう。町家はそれに冬はしんしん寒いらしいしね。昔の職人みたいにそれをも愛する熱き情熱を持った若い人たちはあっぱれです。

ろうじにはちゃんとお地蔵様もおわします。ちょっと前までは京都の町中はどこもこんな風情があったと思うのに、昨今の町家の壊されよう、変な近代的なマンションなんかの乱立の様。行政は無策。京都が京都である価値を自ら壊しているのはあまりに残念至極。

右手の北棟は2階建て左の南棟は平屋のようです。HPの入居者募集の間取りを見たら(現在満室ですが)トイレ+シャワールーム付きながらかなり狭い。

ためしに南棟の日曜日だけ開店しているパン屋さんへはいったら、ほんまに狭かった!ここは常住の人はいなくて曜日替わりでお店がいれかわる方式みたいです。フランス人のパン職人さんが作るパンはお持ち帰りしましたが、おいしかった!(実は北山のラミデュパンさんが日曜だけここでやっているそうですわ。)

こちらは常住のドライフラワー、シルクフラワーのお店。

この看板の上の小さな猫がとても気になりました。このろうじにも猫は気ままにお散歩しているのでしょうか。

なんだかとても懐かしい感じのするろうじだな。ろうじで遊びに夢中になって、夕方各家から母親に「ごはんですよ」と呼ばれるまで時をわすれている、そんな子供の姿が見えるようです。

あじき路地を辞してそこから五条通りをまたいで南下します。

ここにMOTTAINAIクラフトあまたさんがありました。お初ですが沖縄をはじめとする日本各地の民芸系のクラフトのお店のようです。
この店の奥にあまた庵というときたま出現する茶席があるとは!
たまたまこの店でであったSさんと若い女性の和菓子職人さんが意気投合し、不定期ながらあまたさんともコラボして小寄せの茶会をしよう、ということになったそうです。
茶会の様子はあまたさんのブログにくわしくアップされていますが、Sさんらしさ全開の春らしい見立ての席でした。そのお人柄もあって、なんだか春の野辺にふわふわ遊んでいるようで楽しかった(^-^) 3D(?)の早咲き桜のお軸がよかったですね。ガラスの蓋を開けたり閉めたりするたびに不思議な音がする水指も。
和菓子職人さん、とくに干菓子が出色の出来で、味も見た目もとてもすてき、数種の御菓子、全部いただきたかったわ。
かくして楽しい春の1日、おわりました。

新町通りを仏光寺まで下がったところにある菅大臣神社。小さい神社ですが鉾町のまんなかにあり、観光客もほとんどこない良いたたずまいの神社です。この地は菅原道真の紅白梅殿という邸宅があったといわれ、この梅は太宰府まで飛んでいった飛び梅の元の木(?)といわれています。

毎月ここで月釜があるのですが、あまり宣伝もされておられず不定期ということもあって、少人数でゆっくり楽しめるので好きなのです。席も四畳半の小間ですしね。私が入った席は10人足らずのお客さんでした。

桜の小紋でおでかけ。
この日は裏千家の100歳近い先生のお社中が釜をかけておられました。田楽箱にはいった花見団子を主菓子に、ゆらゆらの釣り釜がまことに風情がありました。さすがに大先生は席中にはでてこられませんでしたが、水屋には顔を出されているそうで、そうしてお元気なのはやはりお茶の功徳でしょうか。
お正客もキャリアの長そうなおじさまで、会話もはずみよいお席で楽しませてもらいました。

この神社では、道真さんのお使いの牛の角が参道に2ヶ所かくれていると言われています。おそらく一つはこれ。以前見つけたもの。こちらにこられたら是非見つけてくださいね。開運の御利益あるかもよ〜。

その足で川端五条あたりへ、茶友のSさんの茶会に。時間があったので近くのあじき路地(ろうじ)へはじめて行って見ました。有名なのでいつか行きたいと思いつつ、場所がはっきりわからなかったのですが意外となじみのある場所(六道珍皇寺の近く)をちょっとはいったところにあったのね。行こうとおもって行かなければ絶対気づかずスルーしてしまうと思います。

明治時代末期に建てられた築100年ほどの町家長屋、わあ!良い雰囲気の町家だ〜!
長年空家だった長屋を大家さんが「ものづくりなどを頑張っている若者に使ってほしい」と入居者を募集し、面接の結果えらばれた人たちが入居。まるでひとつの家族みたいに住んでいるそうですよ。

現役っぽい井戸も路地にはあります。
初代の入居者のなかには成功してここを卒業し、よそに大きな店を構えた人もおられます。みんながみんな成功するとは限らないと思うけれど、こんな環境で物作りにはげめる若い人たちがうらやましい。私は物作りのセンスも才能もないのが残念(^_^;)

車もはいりこめない路地(ろうじ)の暮らしは良い風情のかわりに便利さ、快適さではもう一つのところもあるでしょう。町家はそれに冬はしんしん寒いらしいしね。昔の職人みたいにそれをも愛する熱き情熱を持った若い人たちはあっぱれです。

ろうじにはちゃんとお地蔵様もおわします。ちょっと前までは京都の町中はどこもこんな風情があったと思うのに、昨今の町家の壊されよう、変な近代的なマンションなんかの乱立の様。行政は無策。京都が京都である価値を自ら壊しているのはあまりに残念至極。

右手の北棟は2階建て左の南棟は平屋のようです。HPの入居者募集の間取りを見たら(現在満室ですが)トイレ+シャワールーム付きながらかなり狭い。

ためしに南棟の日曜日だけ開店しているパン屋さんへはいったら、ほんまに狭かった!ここは常住の人はいなくて曜日替わりでお店がいれかわる方式みたいです。フランス人のパン職人さんが作るパンはお持ち帰りしましたが、おいしかった!(実は北山のラミデュパンさんが日曜だけここでやっているそうですわ。)

こちらは常住のドライフラワー、シルクフラワーのお店。

この看板の上の小さな猫がとても気になりました。このろうじにも猫は気ままにお散歩しているのでしょうか。

なんだかとても懐かしい感じのするろうじだな。ろうじで遊びに夢中になって、夕方各家から母親に「ごはんですよ」と呼ばれるまで時をわすれている、そんな子供の姿が見えるようです。

あじき路地を辞してそこから五条通りをまたいで南下します。

ここにMOTTAINAIクラフトあまたさんがありました。お初ですが沖縄をはじめとする日本各地の民芸系のクラフトのお店のようです。
この店の奥にあまた庵というときたま出現する茶席があるとは!
たまたまこの店でであったSさんと若い女性の和菓子職人さんが意気投合し、不定期ながらあまたさんともコラボして小寄せの茶会をしよう、ということになったそうです。
茶会の様子はあまたさんのブログにくわしくアップされていますが、Sさんらしさ全開の春らしい見立ての席でした。そのお人柄もあって、なんだか春の野辺にふわふわ遊んでいるようで楽しかった(^-^) 3D(?)の早咲き桜のお軸がよかったですね。ガラスの蓋を開けたり閉めたりするたびに不思議な音がする水指も。
和菓子職人さん、とくに干菓子が出色の出来で、味も見た目もとてもすてき、数種の御菓子、全部いただきたかったわ。
かくして楽しい春の1日、おわりました。
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● COMMENT ●
S&Y様
岡崎周辺ソメイヨシノは2分咲き、美術館裏のヤマザクラは7分咲きですよ(^-^)
桜十石舟も就航し始めました。今日は午前中雨で観光客も少なくしっとりいい雰囲気。
あじき路地、若くて物作りの才能があればね〜。そんな疑似家族の暮らしも楽しいだろうな〜。
桜十石舟も就航し始めました。今日は午前中雨で観光客も少なくしっとりいい雰囲気。
あじき路地、若くて物作りの才能があればね〜。そんな疑似家族の暮らしも楽しいだろうな〜。
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いま少し(?)若ければ、
こういう路地に住んでみたかったですね。
ところで、京都もいよいよ桜の季節ですね。
昨日は京都駅前で6分咲きくらいの若い枝垂れ桜
を見かけましたよ !
岡崎周辺のの桜情報、今年も楽しみにしてます。