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2017-10

薬師寺修二会・花会式2015〜その2薬師悔過法要と鬼追式 - 2015.04.03 Fri

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ふたたび薬師寺である。日没の頃。(午後6時くらい)

今日はいよいよ修二会最終日、結願(けちがん)の日である。


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今夜金堂でおこなわれる薬師如来悔過法会に参会するには整理券が必要。午後からおこなわれた講話や写経に参加した人がもらえるが、知らずに行った。「来年からちゃんと参加してからきてくださいね。」の条件付きで券をいただいた。(おそらく東150番、西150番までだったと思われ、少しやばかった)



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夕刻の薄墨桜。



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夕刻の境内。



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昼と夜のあわいの時間、かはたれ(彼は誰)時、異界への扉が開くのはこんな時間かな、と思いながら法会の時を待つ。


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鉄杖で露払いされながら一週間の行をおこなってきた練行衆がでてこられる。



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ここでこれから神供がおこなわれる。神をこの場に勧請して松明の火を献げるという作法。お水取りもそうだが、プリミティブ仏教は神仏習合というか、神道との境がきわめてあいまいなところがおもしろい。


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大講堂の前に練行衆がそろう。


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練行衆のなかの咒師(主に結界、勧請などの密教的儀式をおこなう)が大講堂の前に神々を勧請する。


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松明に火がはいり、


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各松明が練行衆の手に渡る。

ん?咒師をいれると11人?10人のはずでは?と思ったあなた、正解です。一番左の方は練行衆のおひとりの御子息らしく、今回見習いのよう。まだ中学生くらいかな。(しっかり堂内で悔過法会もいっしょにしてはった)

ここでは練行衆といっしょに般若心経を唱えることができる。(最初の5分の1くらいしか唱えられない(^_^;)


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勧請された神々に火を手向ける、、、というか松明をスロー!あぶな〜!!というような飛び方をする松明もあって、これは参拝者で拾った方が厄除けに持ち帰ることができる。



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整理券をもった人のみ金堂へはいって薬師悔過を拝見。ただし、お堂には鍵がおろされ法会の間、約1時間半たちっぱなしで出入り不可となるので、あらかじめ自信の無い人はご遠慮ください、とお知らせが。

1時間半か〜、、、、と思いつつもここはめったにない機会、練行衆といっしょにおこもり。

そして音楽的な南都声明をたっぷり味わう。二月堂の声明も音楽的だが、こちらのはもっとあらあらしい感じ。大声で絶叫?とおもうくらいのところもあって激しい。時に堂内を一列になってぐるぐるまわったり、二月堂では女人禁制のため外の局で帷ごしにしかみられないものを、目の前でみることができるのは感激。

その間ずっと鐘(釣り鐘よ、大きな)と太鼓(これは二月堂ではなかったな)がぐわんぐわん鳴り響いて、腹にひびく。それに法螺貝も時にくわわり、最高潮。

堂内の明かりが落ち、ろうそくの火が消された、と思ったら腰をかがめたままのなにやら妖しいしぐさの咒師が暗い堂内をくるくる走って回り始める。時に鈴をもって、ときに真剣をもって、四方を清める咒師作法。達陀の時の作法と同じだ。だれも声をもらすことなくその幻想的な所作にみいっている。これを見られただけでも足腰痛くてもがまんできるわ。



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1時間半にわたる閉鎖空間での法会から外に出るともう鬼追式の準備ができている。かがり火にゆれる西塔。



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いつからこの鬼追式が行われるようになったのか、調べてみたけれどわからない。奈良時代からではなさそうだけれど。


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ふたたび腰をかがめて妖しいしぐさの咒師が場の四方を浄める。



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松明をもった五人の鬼が登場。かれらもまたお祓いをうける、、というのがおもしろい。


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さて、松明をもって暴れはじめる。その松明をあちこちになげまくるので、ほんまにあぶない、あぶない!



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アンドレザブッチャーみたいなのもいる。(あ、歳わかる?)

かつてはもっと激しかったらしいが、消防署の指導がはいって近年これでもおとなしくなったそうだが。(吉田神社の火炉祭中止を思い出した)



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お堂に火がうつらないかひやひやする。


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場外乱闘(?)になることもあってさらにあぶない。焦げたらこまるような服は着ていかないこと。(私は東大寺のお水取りのお松明で傘とコートに穴あけたことあり)



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さて、いよいよ鬼追い役の毘沙門天さん登場。これもすごくあやしい。歩き方がこきざみでネジ式でうごくおもちゃのようで、ユーモラスな感さえある。彼が歩くと鬼共は逃げていく。見た目から想像できないすごい法力!



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さて、鬼も駆逐され、ついに修二会結願。
参会者にはもれなく松明のもえさしが授与される。(火が危険なのでおそらく昨年の松明と思われる)


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金堂の裏では仕事を終えた役職の方々がTV局のインタビューうけてはった。


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このあと本坊では参会者に結願うどんがふるまわれる。(もちろん無料よ!ふとっぱら)ありがたくておいしかった。なにせこの時、時間は午後9時。晩飯たべそこねてたし。

このとき満行のあかしとして額に朱の牛玉(ごおう)宝印をおしてもらった練行衆のお姿も。あ、さきほどの少年見習い僧もいる。よくがんばったね〜とおばちゃんたちにほめられていた。大人になったらきっとほんものの練行衆になるのだろうな。



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南都声明の余韻をあじわいながら薄墨桜にお別れを。


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我が家にお持ち帰りの松明のもえさし。

いよいよ春本番だ。





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● COMMENT ●

しぇるさんは、本当に奈良がお好きですね !
さては、持統天皇か、光明皇后の生まれ変わりかナ?(←ヒトリゴト)

S&Y様

いえいえ、まさかそんな上つ方とは関係ございません。(^_^;
それはさておき、奈良はええですね〜、やっぱり。


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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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