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2017-11

雨中の紅枝垂れ〜大覚寺と平安神宮 - 2015.04.11 Sat

今年は桜見に行こうとするといつも雨だ。こんなに降る年もめずらしいのではなかろうか。


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嵯峨野の大覚寺。
景色を見たら、あ、時代劇の撮影場所!って感じだが、嵯峨天皇ゆかりの嵯峨御所ともよばれた格式の高い門跡寺院なのだ。

嵯峨御流を習っている知人にすすめられて10日から12日まで、ここでおこなわれている嵯峨天皇奉献華道祭へ雨の中。

いきなりの大作だわ。



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(中庭の紅枝垂れ)


嵯峨御流は9世紀前半、嵯峨天皇が大覚離宮(のちの大覚寺)に宮殿を構え、横に位置する大沢池に出向かい、大沢池の花で生け花をしたのが発祥なのだそうだ。

この華道祭は流派最大のイベントだそうで、全国から流派の方々がおこしになるらしい。たしかに受付も大規模で、雨にもかかわらず着物をお召しの上品な方々が多い。


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寺院の中のあちこちを使って生け花の展示をされていて、どれもすごい大作ばかりなのだが、「野にあるようにいける」茶花とはどうも勝手が違って、私にはなじみがなくよくわからない。



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こういうのは狭い茶室ではなく、広いお堂を荘厳するための花なのだろうな、と思う。嫁入り道具としてかつてお茶とお花、といわれたものだが、お花だけは縁がなかったな。(母は当時の風潮のご多分にもれず両方やってたけど。)きっと足をふみいれたら、それはそれで奥深くおもしろいのだろうけれど。


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文字通り花より団子、こちらでは大沢池を眺めながらの立礼席と池に浮かべた竜頭鷁首の舟席があると聞いて楽しみにしていたのだが、この雨。舟はでず、座敷での点てだし席にナリマシタ。

お菓子は千本玉寿軒さんの「花筏」。大沢池でこれいただいたらぴったりだったろうにな。


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境内にはまだちらほら桜が残っている。


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華道祭の法要や雅楽などがおこなわれる(はずだった)舞台も嵐山を背景に。雨のバカ!


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大沢池畔、八割方散ったさくら。



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左下に、日にちがたってやや変色はしているものの、見事な花筏。


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そこにひっかかっている枯れた蓮の実の景色もまたよし。


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さきほどの中庭の紅枝垂れ。滝の如く降る桜の雨。お堂の内と外でくりひろげられる花の饗宴、、、ですわね。


そして紅枝垂れつながりで(?)ご近所の平安神宮へ。ここの枝垂れは毎年紅枝垂れコンサートで夜のライトアップを見に行っていたけれど、今年は昼間見てみよう、、と。でもあいにくの雨、、、なのよね。


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ひごろそれほど人が多いとはいえない神苑に、今日は雨の中なのに大勢の観光客が。前にすすむのにも難儀する。でも、ここの枝垂れは圧倒的に美しい。なにしろ「細雪」の桜だから。(世代交代はしてるはず)



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昔はこんなに紅枝垂れは植わってなかったと思う。一本だけ大きいのがあったと記憶しているが。

それにしても舞妓ちゃんの花かんざし、連想させるな。


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神苑の中にある茶室澄心亭、ここは毎月違う流派の月釜があって、おそらく流派の多種多様ぶりは京都随一だとおもうよ。4月だけ2週間ほど観桜茶会と称し、毎日釜がかかる。


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この日は遠州流。外は人でごったがえすが、この中まではなかなか入ってこられないようで、少人数のお席をゆったり楽しむ。道具はほとんど平安神宮の什器らしい。炉縁が神宮の左近の桜、右近の橘を囲ってあった柵でできている、というのがおもしろかった。

掛け物が小堀遠州の息子、遠州流二代目となる正之のもの。

   さくらちる このしたかげは さむからで
           そらにしられぬ ゆきぞふりける


紀貫之の有名な歌。この季節にこんな軸を拝見できたのは望外のうれしさであった。


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お菓子は鶴屋吉信の「観桜」。ういろうに下の紅餡がかすかに透けて、桜の模様が一輪、まさにこの茶会のための菓子。

遠州流のお点前はもう何回かみているのでなんとなくわかる。裏千家で言えば奥伝にあたるような所作が草の点前にもちりばめられていて興味深い。(ここらへん、点前の流派による違いの研究を本として最近上梓されたH氏の文章を早く読んでみたいところ)



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(天気がよければ)絵はがきのような写真も撮れた。



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池のまわりに馬酔木の大木があって、花盛りな上に赤い新芽まで萌えて美しい。馬酔木の木がこんなに大きくなるとはしらなかった。


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この景色のナイトバージョンが紅枝垂れコンサートのポスターになっている。夜は池にその鏡像が写ること、よけいなものがみえないこと、人が昼ほどおおくないこと、で結論としてやはり夜桜の方がよいかな。



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池には雨にもかかわらずのんびり鴨が泳いでいる。


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この季節限定の薄紅の桜みくじをむすびつけられた木。

これは苑外のもう一種の桜。


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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

確かに、今年は雨が多ございますね^^;

それは、それなりに

情緒はあるでしょうが・・・

晴天の桜が、恋しい^^;

この春

久しぶりに、家族で高尾まで足を延ばしました

やはり、山の桜は美しいですね~

高兄様

青空にすっきりの桜を撮れませんでした、今年は(T_T)
近衛の糸桜だけだったような、、、

今も東山をみると山の中腹あたりに桜がさいているのをはるかにのぞめます。
あれは山桜なんでしょうか?
高雄は紅葉しか見にいってません。
桜もあるのですね。しらなかった。今度の休み栂尾までいってみようかな。


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