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2017-04

哲学者をしのぶ茶会 - 2015.04.15 Wed

哲学者、、、といっても久松真一先生の哲学の本を半ページでほりだしたままの自分には哲学など語る資格は全くないのです。なのでタイトルだけ「哲学者」。


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某会の年次茶会、今年は西田幾多郎先生の弟子であった「西谷哲学」の西谷啓治先生の吉田神社に近い旧宅でおこなわれたのであります。久松先生が西田先生の最初の弟子といわれているので、西谷先生はその少しあとくらいでしょうか。はっきり言って哲学という学問は、私さっぱりワカリマセン。久松先生の本も、茶道と禅に関する、それも口演を書き起こしたしろうとにもわかりやすい本を愛しているだけなのです。その思想の深淵にふれたことものぞいたこともないことを白状いたします(T.T)

でも、床にかけられた「寸心」の号の書、すなわち西田幾多郎先生(寸心の居士号をお持ちだった)の軸を見た時には身が引き締まりました。

お宅はおそらく京大の教官時代に住んでおられた昭和前半のころのおうちと思われ、とても懐かしい感じと匂いのする仕舞屋です。待合にされていた小部屋の本棚には西谷先生の著作をはじめ、久松先生の全集やらむつかしそうなタイトルの本がぎっしり。学究者の住まいらしい。


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(我が家の若い青葉)


西田先生は詩や歌はお上手だったらしいが、字は久松先生の方が味があるな〜。(読めんこともあるけど)西田先生のはちょっと素朴なタッチで安心しちゃう、といったら失礼かな。


今年のご亭主は西谷先生ゆかりの方。ご自分でお茶の会も主催しておられるので、いままでの茶会とちがって、とても楽しいかわった茶会だった。

手作り点心をいただきお酒もいただいたあとに、2種の薄茶をいただく。丼くらいの片口に点てて小さい器に分けて頂戴する。茶碗が小さい分いくらでも飲めそう。器や御道具も自ら集められた見立てのものや、お家に古くからあったものなど上手に組み合わせておられた。



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かつて下鴨神社でお菓子を出すときに使われていたとおぼしき菓子器。昔はこういうの出してくれてたのね。駅弁のお皿やお茶の容器もけっこういい陶器だったりしたし。

お菓子は手作りのものがたくさんちまちまでてきて、どれもおいしく楽しい。振り出しにはいっていたローストしたカカオ豆が初めての味で、意外と後を引くおいしさ。

お茶は普通の薄茶ともう一種は九州の方で少量だけ作られている釜炒りの粉茶。普通碾茶は茶葉を摘むとすぐ蒸して殺青するが、それを釜炒りでしたお茶らしい。見た目の色も普通の抹茶と少しちがう。すごくパンチのきいた煎茶!という感じでこれもはじめての味でした。

お白湯までいただいて、リアルタイムに久松先生、西谷先生を知る遠い偉い先輩の、当時の思い出やエピソードを拝聴す。哲学はとうていワカラナイながらも、鈴木大拙に影響を受けた西田先生、西谷先生や久松先生、三木清など綺羅星の如き京大哲学学派の黄金時代、学問に真剣にそれこそ命がけで向き合った学者の生き方に思いを馳せる。




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(我が家の白雪芥子)


茶会を辞し外に出れば遅い桜が吉田山の麓にはまだがんばって咲いていた。こんな自分でも、偉大な哲学者たちとほんのわずかにしろご縁があったことがうれしい。




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お茶事の裏側

最近、同じ人の持たれた数度の趣向の違うお茶事のお手伝いをさせて頂きました。
無事に終わり、お招きしたお客様が本当に名残を惜しんでお帰りになられたことがわかる席主さんの笑顔。
シェル様が本当に楽しまれたことがわかるブログを拝見しますと、席主さまはきっといい笑顔をされたのだろうと拝察申し上げます。

N様

ご亭主はまだお若い方でしたが、ほんとうに楽しんでお茶をされていましたよ。
月に何回か、こんなお茶遊び(?)をされるそうで、お仲間にいれてもらいたいくらいでした。
世間にはまだまだこんな茶人さんがかくれているのでしょうね。


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