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2017-08

鞍馬街道〜前編・門前集落・火祭りの里 - 2015.04.28 Tue

鞍馬街道は、京都七口(丹波口とか粟田口とか荒神口とか)の一つ、地下鉄の駅にもある鞍馬口(出雲路橋の西詰めあたり)から下鴨中通を北上、鞍馬川の谷をさかのぼって鞍馬寺門前に至る12キロの道。そのまま北上すれば花脊をこえて若狭へ通じる。

学生の頃、他府県の友だちが京都へ遊びに来たら、鞍馬寺〜貴船神社のハイキングコースへよくつれていったものだ。(それなりにきついので、きっと迷惑だった人もいたにちがいない)なので鞍馬寺はわりとおなじみなのだが、その門前集落にはほとんど足を踏み入れなかった。(というかシラナカッタし、興味もなかったのだろう、そのころは)


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3年とちょっと前、なんとはじめて鞍馬の火祭(10月22日)を見に行った。(写真はその時のもの)

なんとすごい火の祭だろう、と思うと同時にこんな祭をやってしまう集落っていったいどんなんだろう、と思った。老いも若きも下は幼児まで「サイレヤサイリョウ〜」、一歩まちがえば大けがしそうな松明をかついで集落中をねりあるく。家々はかがり火を焚き、座敷は剣鉾の室礼。裃をきた仲間という役(代々世襲なんだそうだ)は手松明を両手に持って道に仁王立ち、上る松明と下る松明が道の中央で諸礼をかわす。これは確かにいにしえよりの神事なんだ、と感銘をうけた。住んでいる町、集落ごと祭に関わり、守ってきたのは祗園祭の鉾町と通じる。

しかして、夜景はみたものの、昼間にその集落にいったことがない。いつか白昼の集落を見たいと思っていて、やっと果たすことができた。



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ちなみに鞍馬へは叡山電鉄にゆられていくわけだが、途中運転席あたりから眺める絶景があるので、一番前の席に陣取りさあ、写すぞ!とカメラを手にしたとき、わさわさわさっとカメラ小僧が三人、窓にへばりついて邪魔しおった!!(-_-#) しかも中国語しゃべってるやん。あんたらどこでここの情報仕入れたんや!!



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、、、と、気をとりなおして、鞍馬の駅に着くと火祭りの松明が飾ってあった。この駅舎も良い雰囲気だ。




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鞍馬寺の門を左に見つつ川に沿って歩く。これが鞍馬街道だ。



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この集落には鞍馬温泉のおみやげでよくもらう山椒の佃煮を売っている店舗もちらほらある。(火祭りの時はどこでもかしこでも売ってた)


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伝統的な祭を守ってきた集落らしい建物がたくさん残っている。これも奇跡的ではなかろうか。叡電沿線は宅地開発が進んでいる地域なのだ。



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ベンガラ塗の家がけっこう多い。でもとりたててかわった集落ではなく、あるいているおじさんものんびり畑仕事のかえりなのか、という雰囲気。


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これが祭の夜にはこんな風に変貌する。


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おじさんも祭のときには締め込みに鉢巻き、南天のお守りをつけた勇壮な担ぎ手になるにちがいない。



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各家々の人が前を流れる小川のうえに椅子をだして思い思いに祭をみているのが印象に残っているが、、、



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その流れがこれだな。


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比較的モダンに改装した家の前にもこんな江戸時代からあるのか?と思ってしまいそうな灯籠が。



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なんといっても庭石によく使われる鞍馬石の産地だから、こんな石屋さんもある。鞍馬石は少し赤っぽいのが特徴。


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この門の飾りは火祭りの時に松明の担ぎ手がお守りとして腰にはさんでいた南天の枝かしら?それにしても格式のありそうなおうちだこと。

以前文博でみた八瀬童子展でも思ったが、山間の地理的に閉鎖された環境が人の出入りも少なく、代々世襲が成立しうるとすれば、鞍馬はまさに八瀬より都から遠く、そういう環境でなりたっているといえるのだろう。もっとも現在まで残っているのは奇跡的だが、これから先もずっと変化しないまま、というのはむつかしい時代だと思うが。



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どこかのんびりしたケの日の鞍馬街道門前集落。この集落のハレの日、今年の秋には久々にあの神の火を見たいと思った。


     神事にまいらっしゃ〜れ〜



(火祭りの始まりを告げる神事ぶれの言葉 これを合図に各家の松明に火がはいる)






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● COMMENT ●

私も昔 鞍馬の火祭りを見に行ったことがありますが 素晴らしかったです。
鞍馬の奥には温泉まであります。

ひいらぎ様

やまあいの里の祭は独特です。八瀬の赦免地踊りもいいですよ。


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