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2017-04

初夏の茶会・五島美術館〜関東の茶友のお宅へ - 2015.05.01 Fri

一昨年、東京の根津(井戸)、三井(桃山陶器)、五島(光悦)で茶碗祭(三ヶ所ですごい茶碗ばかり拝見したので)があった。世田谷の五島美術館で光悦の茶碗を堪能したが、東京23区の中とは思えない広大な庭園に茶室が散在しているのをみて、ここでお茶をいただきたいな〜と思っていた。


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よき機会を得て、某お社中がこちらで釜をかけられるのに念願叶ってよせていただいた。



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早朝に起きて一路お江戸へ。富士山もみえたかもしれない上天気ながら、新幹線車中は爆睡であった。本館の設計はかの吉田五十八(北村美術館・四君子苑のモダンな方の棟を設計)。



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五島美術館の庭園は斜面(というより崖)を利用してつくられている。五藤慶太翁はこの庭園を歩いて上って降りて足腰を鍛えていたという。広さなんと6000坪!


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視界がうまくさえぎられて全貌が見えないようになっているので(ここらへん桂離宮的)歩くたびに景色がかわってとてもすてきだ。しかも時まさに新緑の候、気分は最高である。



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ツツジの花のまっさかり。ここ、ほんとに東京?



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濃茶席にはまだ時間があったので、富士見亭(立礼茶室)の香煎席で一服。かつてここから富士山が一望できたのだろうが、現在はビルやら大木やらでなにも見えない。



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それでも香煎をいただきながら見る眺めはなかなかのものであった。(残念ながら写真では光でとんじゃってるが)「薫風自南来」の扇がかかっていて、もうそんな季節なのだなあ。



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香煎席のお菓子。あ、金太郎飴!



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こちらは明治時代に建てられた古経楼。こちらの小間(三畳台目だったか?)で濃茶を、広間で薄茶をいただく。


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(やはり高層ビルがみえるあたり東京やわ)



濃茶の席主は男性で今年還暦をむかえられるそう。それにちなんだ道具組、、、とはいえ、いきなり利休の消息(かねて願っていた茶入を拝見できたお礼状)と利休の竹花入がでるとは!!

茶杓が当代お家元作だったので(銘・「殊更」ことさら)千家の初代と、当代、つまり還暦で一周したので「十よりかえるもとのその一」のご心境をあらわしているとか。しかし、美術館クラスだよ、これ。



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花は延齢草、これもまた還暦にふさわしい。紅白のきんとんの菓子の銘がまた「華寿(60歳)」。鶴屋吉信製でお茶は丸久小山園(ここでmeet Kyoto in Edo)



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(卯の花)



同年代のご亭主のゆったりとしたお点前を拝見し、濃茶をいただく。五客練られた主茶碗がぎりぎりあたって、なんとごっつい黒楽やろ、、、と思ったら当代の楽さんのものだった!昨年あたりに作られたものというから、あの唇を切りそうな焼抜きのその先の茶碗なのだろうな。しかし、、、重い茶碗だった。まさに男性の手に合いそう。
銘を「壺中天」。別に壺中に天あり(後漢書)。流れる時間が違うので、1日だと思っていたらはや60年がすぎていた、、、の心で。



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(崖の一番下の部分にある瓢箪池)



水指も古備前なら茶入も古瀬戸、ころんとしてなぜかこれだけかわいらしいサイズの茶入だった。銘を「小槌」。なるほど〜。



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(四阿からの景色。右が山中、左が都会、、と別れているところがおもしろい)



薄茶席も男性の亭主であった。こちらは端午の節句の室礼。

水指がめったに見られない鯉桶だったので、紐を解く所作を見よう見ようと思っていたのに、目の前にきたおいしそうな蓬柏餅につい心奪われ、肝腎なとこをみのがした!!痛恨のきわみ。


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(緑に映える赤門)



添えられた干菓子が五色豆だったのは鯉のぼりの吹き流しの色だそうだ。もしや、と思ってたずねたらやはり京都夷川・豆政さんのものだった。(ここでもmeet Kyoto in Edo )

淡々斎の粽画賛、鯉のぼりの香合、杜若茶器、そして茶杓の銘が「鍾馗」。よくぞここまでそろえはったものだ、と感心したりうらやましかったり。


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緑を楽しみながらお寿司の点心をいただく。


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庭もさんざん散策して堪能したあとは今度は美術館で国宝を堪能よ!
なにせ源氏物語絵巻(鈴虫・夕霧・御法)のかの有名な場面をガラス越しとは言え目の前でおがめるのだから。消えていない下線や直線の引き直しなどもばっちり見えて、千年近く前の絵師の息づかいまで聞こえるような気がした。(私も図録をもっているところの)近年完成した復元模写の原画(加藤純子)も並べてあるので、ああ、ここはこんな色だったのだな、と想像しながら見る頃ができるのもうれしい。


おそらく一昨年の光悦展にもでていたと思うのだが、おもに茶碗にしぼって見ていたのできづかなかっただろう俵屋宗達下絵、光悦筆の色紙帖がとてもすてきだった。琳派のデザインなのだが、当時はどんなに斬新であったことだろう。おそらく現代のデザインはこれを越えられない、と思う。



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(やっぱり富士山は見えないんよ)



茶会のあと、今年1月にお見送り茶会でお送りしたA様の関東のお宅にお邪魔しました〜!

京都に約3年間住まわれたのがご縁で、毎月の奥伝の自主稽古やあちこちの茶事茶会にごいっしょして、ともに研鑽しあった先輩です。(I miss you!)数ヶ月しかたっていないのにもうお懐かしい。

すでに花月の会の立ち上げなど本拠地でのエネルギッシュな活動を再開されておられるご様子。さらに新たにお茶を教えることを決心され、おいでになった新しいお弟子さんとお茶席に同席させていただいたのもうれしい。これからもさらなるご発展をお祈りするとともに、また京都にも顔をだしてくださることを願う。私もまた行きます、これからも茶縁を細く長くよろしく〜\(^O^)/



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