禅と菓子〜寺町・新京極で坐禅と念仏とお菓子と??? - 2015.05.10 Sun
タイトルを見て、???の方もおられることでしょう。でもまさにこんな(坐禅、念仏、和菓子)ひとときをすごしましたのよ(*^^)v

そのイベントの前に、、、裏寺町通りと新京極にはさまれた柳小路を。

かつては一杯飲み屋が集結していた細い通りが、このごろとんとおしゃれな店が並ぶ通りになったではありませんか。うさんくささがなくなってしまった。たまにくるたびにどんどんショップが増えてる。

中ほどにある八兵衛明神。ご本尊はお狸さん。なんといってもここは森見登美彦さんの「聖なる怠け者の冒険」で鍵となる場所ですから、もりみんファンは巡礼しないといけないわよ。

、、というまに通り過ぎてしまう短い通りなので、新京極にこられたら是非どうぞ。

さて、その「禅と菓子」のミスマッチとも思えるイベントを企画したのは自転車ランデブーby 自転車アクティビストKaOさん supported by SOU SOU。
まずはこちらの裏寺町をはいったところにあるSOUSOUの一店、紳士物の傾衣さんのお茶コーナーに集合。

なにやらこの店の雰囲気(アヴァンギャルド着物?の店なので)からちょっと浮いてるお坊さんが。その方が本日の参禅の御指導くださる羽賀浩規和尚(岐阜の禅寺の御住職にして臨済宗妙心寺派花園禅塾塾頭)でした。
禅の修行はまず毎日の茶礼から、ということでこちらでお茶をいただきます。このパンフも和尚手作り。茶碗の柄がちゃんとSOUSOUのテキスタイルになっているあたり、ぬかりない(^_^;

で、でてきたお菓子がこれ!! by 御菓子丸さん。
おお〜っ、、、、真っ黒、、、、

どこからみても真っ黒、、、味わって何が入っているか当てて下さい、と。これって禅の公案みたいなもの?(^^ゞ
切り口はやはり真っ黒で中味不明。味わってみても、これどこかで食べたことあるけど思い出せない、、、という風味。あとにほんのり苦みが残るこれは???(他の方も???)

答はのちほど。(^_^;b
まずは禅宗の和尚さんと新京極の真言宗・誓願寺の和尚さんという異例のコンビに導かれて寺町散策。通行人がなにごとかと振り返るが、ここは寺町、お寺があって当然なのよね、ほんとは。洛中のお寺を集めてここ、寺町におしこんだのが秀吉さんなのだ。

これは江戸時代(年間は聞き漏らした)の地図。オレンジ色の部分がその集められた寺で思いの外たくさんあったのだな。その下の緑の部分が御土居、その下が河原町通り。寺町通りはその寺群のすぐ上。現在でも三条通ですこしずれている(かに道楽やら三嶋亭のあるあたり)のはこのころからなのか、、、と感慨深い。
それにしても本能寺もさることながら、誓願寺って大きかったのね。いまではもう無くなってしまったり、移転したりしたお寺も多い。
明治時代、このお寺群の真ん中にずば〜っと道を通してしまったのが新京極通りなのだ。

裏寺町を少し河原町の方によったとこ、昔からいつも若者で賑わっているエリアのビルに「赤門正覚寺」のプレートが!これお寺さんだったのか(◎-◎;)

遠景でみると、確かに屋上にお寺さんらしき建物が、、、よく前を通るのに全然気がつかなかった。ビルになったのは1989年らしいがその前の記憶はない。これも時代か。、、、というよりこんな繁華街の真ん中に生き残っていることがすごい、というかさすが京都や、と思う。

中には、ここには以前○○寺がありました、、、という現在マンション建築中の場所も。以前のお寺は洛外にお引っ越しされたよし。

地図にものっている法界寺。昔の面影を残すお寺もまだまだこのあたりたくさんある。

宝蔵寺は近くの錦市場の危機にたちあがったこともある伊藤若冲の菩提寺で若冲の絵も所蔵されているとか。

あ、なんだかええ味だしてる簾のかけ方がいきあたりばったりな民家。歩き慣れた道も、道案内さんのお話しを聞きながらあるくとまたまったく別の道のように思える。これも今回の収穫であった。

最終目的地の誓願寺に到着。ここは門が新京極通りに面しているのでけっこう目立つ。門の前に迷子道しるべの石がたつお寺だ。歴史は天智天皇勅願寺というからかなり古い。ここ、寺町に移転させられる前は今では「元誓願寺通り」に名前を残す上京区にあったそう。ちなみに謡曲「誓願寺」(和泉式部の霊がでてくる)はこちらが舞台。

こちらは浄土宗のお寺だからお念仏で、坐禅とあまり関係ないのだが、それもフュージョンしてしまうあたりおもしろいイベントだわ。この本堂まではお参りしたことがあるけれど、その奥にとってもとっても広い庫裏があるとは想像だにしなかった。とても新京極の喧噪の中にあるとは思えない広い座敷で今度は坐禅を。
花園禅塾(妙心寺)で、これから禅僧になる修行を始める若い人たちを指導しているだけあって、羽賀和尚のイントロダクションはわかりやすく、うまいなあと思った。
定期的に参禅するのが、まだ京都移住してから果たしていない事なので、こういう機会はありがたい。学生時代には某会にてさんざん作務(掃除)と参禅をやったが、てんで我流であったがそれなりに得るものはあったと思う。久々に気持ちよく座った。10〜15分だったので、もっと座っていたかったくらい。

参禅のあとは、一転して誓願寺の和尚さんにあわせて5分間、頭真っ白にして「なむあみだぶ〜」を唱える。これもまたいとおもしろし。
終了後、車座になって、終わりの茶礼。

ここでも御菓子丸さんのお菓子が。
同じ場所に集って参禅した輪がほどけていく様をあらわした干琥珀と胡桃のお菓子。

一人ずつ輪を切り取っていただく。最後に輪は消滅。こういうお菓子を作る感性がとてもすてきなので、御菓子丸さんのお菓子から目が離せない。
そうそう、開始の茶礼のお菓子の中味の正体は、、、、なんと蓬!
一人当てられた方がいて、これには御菓子丸さんもびっくり。そういえばあの苦みは。(黒い色は竹炭の色)
物を食べるとき、やはり視覚に頼ることがおおいけれど、視覚に頼らずそれ以外の感覚で味わってみたらどうなるだろうか、、、坐禅を組むとき、視覚を用いずそれ以外の感覚をオープンにして宇宙の一部である自分を感じる、とも解釈できると思っているので、なんとそれにふさわしいお菓子なのだろうかと、おもわずうなったのでありました。

そのイベントの前に、、、裏寺町通りと新京極にはさまれた柳小路を。

かつては一杯飲み屋が集結していた細い通りが、このごろとんとおしゃれな店が並ぶ通りになったではありませんか。うさんくささがなくなってしまった。たまにくるたびにどんどんショップが増えてる。

中ほどにある八兵衛明神。ご本尊はお狸さん。なんといってもここは森見登美彦さんの「聖なる怠け者の冒険」で鍵となる場所ですから、もりみんファンは巡礼しないといけないわよ。

、、というまに通り過ぎてしまう短い通りなので、新京極にこられたら是非どうぞ。

さて、その「禅と菓子」のミスマッチとも思えるイベントを企画したのは自転車ランデブーby 自転車アクティビストKaOさん supported by SOU SOU。
まずはこちらの裏寺町をはいったところにあるSOUSOUの一店、紳士物の傾衣さんのお茶コーナーに集合。

なにやらこの店の雰囲気(アヴァンギャルド着物?の店なので)からちょっと浮いてるお坊さんが。その方が本日の参禅の御指導くださる羽賀浩規和尚(岐阜の禅寺の御住職にして臨済宗妙心寺派花園禅塾塾頭)でした。
禅の修行はまず毎日の茶礼から、ということでこちらでお茶をいただきます。このパンフも和尚手作り。茶碗の柄がちゃんとSOUSOUのテキスタイルになっているあたり、ぬかりない(^_^;

で、でてきたお菓子がこれ!! by 御菓子丸さん。
おお〜っ、、、、真っ黒、、、、

どこからみても真っ黒、、、味わって何が入っているか当てて下さい、と。これって禅の公案みたいなもの?(^^ゞ
切り口はやはり真っ黒で中味不明。味わってみても、これどこかで食べたことあるけど思い出せない、、、という風味。あとにほんのり苦みが残るこれは???(他の方も???)

答はのちほど。(^_^;b
まずは禅宗の和尚さんと新京極の真言宗・誓願寺の和尚さんという異例のコンビに導かれて寺町散策。通行人がなにごとかと振り返るが、ここは寺町、お寺があって当然なのよね、ほんとは。洛中のお寺を集めてここ、寺町におしこんだのが秀吉さんなのだ。

これは江戸時代(年間は聞き漏らした)の地図。オレンジ色の部分がその集められた寺で思いの外たくさんあったのだな。その下の緑の部分が御土居、その下が河原町通り。寺町通りはその寺群のすぐ上。現在でも三条通ですこしずれている(かに道楽やら三嶋亭のあるあたり)のはこのころからなのか、、、と感慨深い。
それにしても本能寺もさることながら、誓願寺って大きかったのね。いまではもう無くなってしまったり、移転したりしたお寺も多い。
明治時代、このお寺群の真ん中にずば〜っと道を通してしまったのが新京極通りなのだ。

裏寺町を少し河原町の方によったとこ、昔からいつも若者で賑わっているエリアのビルに「赤門正覚寺」のプレートが!これお寺さんだったのか(◎-◎;)

遠景でみると、確かに屋上にお寺さんらしき建物が、、、よく前を通るのに全然気がつかなかった。ビルになったのは1989年らしいがその前の記憶はない。これも時代か。、、、というよりこんな繁華街の真ん中に生き残っていることがすごい、というかさすが京都や、と思う。

中には、ここには以前○○寺がありました、、、という現在マンション建築中の場所も。以前のお寺は洛外にお引っ越しされたよし。

地図にものっている法界寺。昔の面影を残すお寺もまだまだこのあたりたくさんある。

宝蔵寺は近くの錦市場の危機にたちあがったこともある伊藤若冲の菩提寺で若冲の絵も所蔵されているとか。

あ、なんだかええ味だしてる簾のかけ方がいきあたりばったりな民家。歩き慣れた道も、道案内さんのお話しを聞きながらあるくとまたまったく別の道のように思える。これも今回の収穫であった。

最終目的地の誓願寺に到着。ここは門が新京極通りに面しているのでけっこう目立つ。門の前に迷子道しるべの石がたつお寺だ。歴史は天智天皇勅願寺というからかなり古い。ここ、寺町に移転させられる前は今では「元誓願寺通り」に名前を残す上京区にあったそう。ちなみに謡曲「誓願寺」(和泉式部の霊がでてくる)はこちらが舞台。

こちらは浄土宗のお寺だからお念仏で、坐禅とあまり関係ないのだが、それもフュージョンしてしまうあたりおもしろいイベントだわ。この本堂まではお参りしたことがあるけれど、その奥にとってもとっても広い庫裏があるとは想像だにしなかった。とても新京極の喧噪の中にあるとは思えない広い座敷で今度は坐禅を。
花園禅塾(妙心寺)で、これから禅僧になる修行を始める若い人たちを指導しているだけあって、羽賀和尚のイントロダクションはわかりやすく、うまいなあと思った。
定期的に参禅するのが、まだ京都移住してから果たしていない事なので、こういう機会はありがたい。学生時代には某会にてさんざん作務(掃除)と参禅をやったが、てんで我流であったがそれなりに得るものはあったと思う。久々に気持ちよく座った。10〜15分だったので、もっと座っていたかったくらい。

参禅のあとは、一転して誓願寺の和尚さんにあわせて5分間、頭真っ白にして「なむあみだぶ〜」を唱える。これもまたいとおもしろし。
終了後、車座になって、終わりの茶礼。

ここでも御菓子丸さんのお菓子が。
同じ場所に集って参禅した輪がほどけていく様をあらわした干琥珀と胡桃のお菓子。

一人ずつ輪を切り取っていただく。最後に輪は消滅。こういうお菓子を作る感性がとてもすてきなので、御菓子丸さんのお菓子から目が離せない。
そうそう、開始の茶礼のお菓子の中味の正体は、、、、なんと蓬!
一人当てられた方がいて、これには御菓子丸さんもびっくり。そういえばあの苦みは。(黒い色は竹炭の色)
物を食べるとき、やはり視覚に頼ることがおおいけれど、視覚に頼らずそれ以外の感覚で味わってみたらどうなるだろうか、、、坐禅を組むとき、視覚を用いずそれ以外の感覚をオープンにして宇宙の一部である自分を感じる、とも解釈できると思っているので、なんとそれにふさわしいお菓子なのだろうかと、おもわずうなったのでありました。
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