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2017-08

初風炉〜花所望 - 2015.05.19 Tue

我が家の露地もすっかり翠したたる、、、季節になりました。


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今年の初風炉の茶事にとてもすてきな三人のお客人をお招きしました。



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(塵穴)



以前茶事におよびいただいた時、あまりの道具の凄さ、知識教養の深さ、露地茶室邸宅の凄さにひっくり返りそうになった、という数寄者の方がお正客でしたので、まあ対等な試合ははなから無理でございます。
でも、初心者も大数寄者も茶の湯の席では平等と、固く信じて久松真一先生の「随所作主」の軸をかけ、「主」を貫き通せますようにと願をかけます。



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これはニセ塵穴。ほんとうは青葉を切っていれるのですが、この羊歯は穴から生えてきている枯れない青葉ですのよ〜(^0^;) 



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灰型は前日に。まあ細かいところはスルーして、目をほそめて見ていただければ(^_^;
炉の季節は初炭のあと懐石があるので、たいがい釜の湯はちゃんとわくし、種火が消えることもないのですが、風炉の季節は懐石のあと初炭となるので、懐石中に種火が燃え尽きたり湯がわかなかったりするのは経験済み。なので種火の他に2〜3本丸ぎっちょを追加しておきます。(これも先輩方におそわった)おかげで初炭までなんとか持ちました。

今回も懐石手作り、これが一番の茶事のストレスなのよね、私の場合。何年主婦やってんだか。うちは台所と茶室が遠いので、走り回って息切れをお客さまに指摘されるなど、お恥ずかしい。茶室の前で息を整える余裕はほしいわね。今回若いAちゃんがはじめて水屋を手伝ってくれたので大助かりです。



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そして今回の茶事のメインイベントはお正客をお招きするときから「花所望」と決めていました。

なぜならお正客さんは茶花のほとんどプロなのです。ほぼ毎日花を摘みに行ってはたくさんの花入に生けるのが日常茶飯の方なのです。その方の前でなんで私のつたない花がご披露できましょうや。いや、というより、是非そのすご技をライブで拝見したい!という強い思いがありまして。

花をどうしようかと迷っていましたが、以前ご近所にすんでいらした茶友のA様の話を思い出し、そのご近所の花屋さんに聞いてみると、ちゃんと花所望できるくらいご用意できます、とのうれしい返事。
そして12種の花を用意してくれました。しかもと〜ってもうれしいお値段で。「冬は椿がはいるからちょっと高うなるけどな。」とおっしゃる。いえいえ、こちらが想定していた値段のほぼ半分でしたので、冬もお願いしよう。




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花は

ショウマ、笹百合、姫リョウブ、鉄線、芍薬、鳴子百合、利休草、都忘れ、丁字草、河原撫子、シモツケ、シラン(写真は花をいれたあとなので全部は写ってません)


花台は菜を干したりする大きな笊を。花入は鼓胴、唐金の釣船、芭蕉籠(これ柱に吊るつもりが直前に吊り輪が壊れた、、、)




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後座の最初、花所望にてお正客はほぼ迷うことなく花と花入れを決められ、5分くらいですべて完成されたのがこちら。

す、、すばらしい。


やはり花所望をお願いしてよかった、、、(*^_^*)

花入と花は互いにひかれあうものがあるとおっしゃる。それで主の花を決めてあとはバランスのとれたとりあわせを。茶花のミニレクチャーもいただいたのもうれしい。さりとてすぐマネができるわけではありませんが。



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吊花入には鉄線と姫リョウブ。
座った位置からみると絶妙の鉄線の垂れ具合。



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笹百合はお一人様で鼓胴におさまり凜としたたたずまい。



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丁字草、利休草、シモツケ。それぞれの葉先を結ぶと黄金律っぽい三角形。これが瞬時にいけられたものとは、、、


(しかも後日、それぞれの花にちなんだ歌も頂戴いたしました。これがほんまの数寄の道やねえ、、、)



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お花そのままで濃茶は無事に練り上げ、薄茶は風炉を移動し釜を鉄瓶に代えて大茶箱(籠)点前(全くの我流)を。水屋さんにもはいっていただき、会話がはずみました。
お正客さんは道具に関してはほんとによくご存じなので、自分の道具の解説を拝聴して改めてわが道具ながら見る目がかわったわ。
お次客さんは座をとても華やかにしてくださるお話し上手。
お詰めさんはセミプロの陶芸家さんなので、茶碗への感想がとても興味深かった。

ほんによう来てくださったことと感謝いたします。


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独座観念は縁側で拝領したお詰めさん作の井戸茶碗で。青井戸かな。信楽に窯を自作されて鋭意創作中のまさんど窯の井戸を一つ手に入れました(^-^)




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今回、これこそ亭主冥利につきる、と実感したことがありました。
席入りされるお客さんの様子を水屋の襖越しにうかがっていると、「ほ〜、これは○○や」「これは△△しよったんやな」などの声が聞こえたのです。これを聞くためにお客さん招いているのかも、と思います。
だからこれから自分が招かれたら席入りの時、思いっきり聞こえるように感心したことは声にだそう、そう思ったのでした。




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● COMMENT ●

しぇるさま、カッコいい! いよいよ本格的茶人の仲間入りですね。お正客は、もしかして名前だけは私とご縁のある方では? さすがにお花、美しくて潔い。見とれてしまいます。
亭主冥利のお話、同感。私も去年しぇるさまをお招きした時に「まあ、久松先生!」と小さく叫ばれたのを戸の前で耳にして、ああ嬉しい、と思いましたもの。
それにしてもしぇるさまの急カーブの成長と、人的広がりに目を見張るばかりです。

そらいろつばめ様

そうそう、その方(^_^;
茶人の仲間入りなんでとんでもありません。
身の程知らずにお招きして胸借りました。
ほんによう来てくださったことですわ。(考えたらけっこう大汗ものですわ)
いろいろ失敗もして学習しても満点とれることはありませんね。今回もすごい赤っ恥かきつつがんばりました〜。
お茶でこれほどいろんな人と繋がれるのは、まさに茶ノ功徳というべき、ありがたくとてもうれしいです。
そらいろつばめ様とのつながりもそうですものね(^-^)


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