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2017-08

しょうざん庭園〜迎賓館・華菖蒲のころ - 2015.06.12 Fri

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え〜ヨーロッパの山の中へリゾートにきております(^_^;



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森のベンチにこしかければ鳥の声もせせらぎの音もすがすがしい朝でございます。



、、、、、というのは真っ赤なウソでして、、、、




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こちらは洛北鷹ヶ峰、光悦寺にも近いしょうざんリゾートであります。とても市内(北区)とは思えない景色ですが、洛中から車で30分もかかりません。


学生の頃奮発してここのプールに泳ぎに来たことが一度だけありますが、レストランやらホテルやら結婚式場やらボウリング場やら庭園やらがあるこんな広大な(35000坪)なリゾートだったとはしらなんだ。(しかもつい最近会員制リゾートホテル東急ハーヴェストまで開館しているではないか!)



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日本庭園の花菖蒲が見頃なので庭園だけなら500円で行けると聞き行って見たのです。ホテルやレストラン棟を通り過ぎるとなにやら深山幽谷の趣が。



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庭園の入り口に到達するまでに、こんなヤブミョウガの林や、、、



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画家の個人宅を移築したお屋敷レストランや川沿いの床レストランが点在し、、、、



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紫陽花の一群れもあったりする。


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さ〜ら〜に〜、、、御土居跡まであるのよ〜。
そうか、ここは紙屋川の上流、北野天満宮の御土居跡の北への連続なんだ。



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さて、やっと庭園内へもぐりこめた。



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庭園内は苔と青楓の緑が濃く、あちこちに見え隠れする茶室や待合がすごく良い感じ。



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まあ、この緑ときた日には、、、、感嘆の声しか出ない。

ここを作ったのは、西陣に生まれ戦後ウールお召しを開発して財をなした呉服製造業の松山政雄氏。(現在は三代目だとか)
昭和26年、彼はここを「花と緑の観光工場」にしようと庭園を造り、そこに戦後消失の運命にあった日本の建造物を移築し、広く万人に公開したのが「しょうざん」の始まりらしい。 それにしてもこの厳しい時代によくこれだけのものを維持しておられるな、と驚嘆する。



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しばし庭園を散策。この屋根の苔むし方がたまらん。



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茶室聴松庵。こちら中はのぞけませんが裏千家11代玄々斎の茶室だそうです。大徳寺にあったものをおそらくこわされかけたかなにかでこちらにレスキューして移築されたらしい。



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庭中を流れるのは紙屋川。北野天満宮とつながっているのだなあ。この川で、昔天皇の綸旨のための紙を漉いたとか。



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今日の記事はほんとに緑一色だ。



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こちらはなんと醤油樽の茶室!せいぜい二畳か一畳台目か。中のぞいてみたい!



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松山政雄の迎賓館であった峰玉亭の前にある菖蒲池。まさに花菖蒲のさかりであります。



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さらに庭園の奥にはうれしいことに茶花のポットをうっている茶花園があったので、かねてよりゲットしたいと思っていたヤマアジサイの苗を購入。西洋紫陽花はでかすぎてなんだが、ヤマアジサイは茶席によく似合うはず。



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ここの迎賓館、峰玉亭、呈茶があるときいて値段が1600円と高いなと迷って、え〜い、ままよ、もう来ることもあるまい!と入館。結果、入ってヨカッタ。お茶よりもここの数寄屋建築見るだけでもうけものでありました。しかも写真撮り放題という太っ腹。(来年は禁止するかもしれないそうで、写真撮るなら今ですよ)



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昭和37年に松山氏が建築材を全国から金に糸目をつけず(あのころの呉服商ってすごいわ)集めてつくった迎賓のための屋敷。
襖は円山応挙のホンモノがあったり狩野派の絵やら室町の頃の襖やら栖鳳の絵やら、、、まあすごいわ。廊下は栃の板。



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廊下と座敷をへだてる巨大火灯窓。どちら側かに燈火をつけると反対側のスペースがぼ〜っとあかるくなるという。



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各部屋違う天井の意匠が古典的なものと違ってユニークというかモダン数寄屋というか。天井に見えているのが桐のエアコン吹き出し口。当時エアコンなんて普通の家庭にはどこもなかった時代にこれである。



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すごく長い廊下なのに一本の丸太でできたという縁桁が交差する部分。太さが同じでなければ狂いが生じるのでこんな長い桁材をよくぞみつけてきたものだ。



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茶席になっていた部屋の天井もユニーク。折上格天井と化粧裏天井のミックス?
ここの窓からは大きな梅の木が見え、これは阪妻(阪東妻三郎)お手植えだそうな。



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床柱が南天。南天がこんな太い木になるなんて。南天の床柱といえば金閣寺の夕佳亭が有名ですがそれよりも太いのだそう。


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さて、この建物で一番お金がかかっているという部屋がこちら。すてきな書院みたい、、、

かくして正体は、、、、、



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女性トイレでした〜!この床の栃の一枚板、すごくお金がかかったそうですよ。トイレでいいからここ私の書斎にしたいですわ(^_^;



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最後にこれはなんの木かわかりますか?


答は「杉」。

葉っぱを見るとなるほど杉。
杉と言えばまっすぐ、、というイメージですがこれは台杉といわれるもの。枝を切って切って支枝をたくさん出す栽培の仕方でつくられるものだそうで、垂木など同じ長さの小材をたくさん作り出すのに有効な方法なのだとか。この庭園にはほんにたくさんの台杉が植わって景色にリズムをつけていましたね〜。今時自分の庭に台杉植えられる家なんてほとんどないやろうけど、、、、



というわけで、庭園と数寄屋建築と一度で二度おいしい(?)しょうざんで半日楽しんだ記録デシタ。




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● COMMENT ●

こちらの庭園で以前 某ネットのサークルで 某作家さんの脱稿の茶会がありました。
私はこちらの小間で濃茶を煉らせていただきました。
素晴らしい庭ですよね。

目の保養~

初めまして・・・かな?
素敵なお庭を例え画像でも見せて頂きありがとう~
時間と機会があれば伺ってみたいところですね。
山アジサイは良いですよ。10年たってもあまり大きくならないし、
種類も結構あるし、但しあまり肥料はあげない方がいいですよ。
茶花にするには楚々としていい感じに小さく咲いてくれるしね。

ひいらぎ様

それはようございました。

閑児様

いえいえ、何回かコメントいただいてますよ(^_^;
車がないとちょっと行きにくい場所ですが1日遊べそうです。
茶花園の人に枝は花がおわっても切らずにそのまま育ててくださいといわれました。西洋紫陽花は切ってやらないとめちゃでかくなりますからね。ヤマアジサイはその点、大きくならないので切らなくてよいのですね。

トイレにロールが置いてあるということは使われているのでしょうか。
迎賓館には入ったことありませんが、写真の森のベンチで勝手に野点をしたことがあります。家からジャー持参、お菓子は今はない松屋常盤のきんとんでした。
造園の様々なパターンが見られる庭園、本当に贅沢ですよね。
裏口から紙屋川沿いに下る道も面白い味わいです。

Mariko Ishii 様

トイレ、実際使わせてもらいました。太っ腹です。
ついでに一枚一枚焼いたというタイル使いの男性用もちらっと拝見。
おお!あそこまで松屋常磐のきんとんを!くずれませんでしたか?
あそこで一服野点、やってみたいですね〜。花菖蒲の池の前でもいいかな。
あの玄々斎の茶室使わせてもらえんかな、、、

ヤマアジサイ

余計な事ですが、ヤマアジサイでも私は切り戻しいたします。普通の紫陽花よりは大きくならないのですが、切った方が密に花をつけるし、枝振りがよくなります。但し茶花園のように全体像をお客に見てもらうときは切らない方がいいのかも?
今日弘道館の茅の輪見ました。とてもうまく作ってましたね。

閑児様

弘道館においでだったのですね。あれ、まだこわさずにとってあるのね\(^O^)/
買ったヤマアジサイはまだ小さい苗で切るのはちょっとかわいそうなくらいなのです。
もう少し大きくなったら剪定もかんがえましょう。


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