topimage

2017-04

台湾茶と道具展〜shop & gallery YDS - 2015.06.17 Wed

P61400443.jpg



新町二条上ルの友禅染工房高橋徳さんの1FはYDSというギャラリーになっていて、いい雰囲気の和室や現代風坪庭の中、なかなかいい作家さんの個展やってはるのでたまにのぞいています。



P61400453.jpg



その作品を普段使いのものとして愛用しているところの陶芸家・市川孝さんにご案内をいただいたのででかけました。
そしてもうひとつのおめあては、台湾生まれ、日本に移住されて台湾茶の教室もされている茶人のペルー(珮如)さんのお茶会。


P61400463.jpg


今回の展示は10名の作家さん(陶芸の市川さんはじめ金工、木工、ガラス工芸の作家さんに書道家さん)、壬生の骨董店「幾一里」さんがあつかう台湾茶道具展です。
このすてきな坪庭は実はビルの谷間。とてもそうは見えないといつも思います。ここのコーナーは幾一里さんのもの。


IMG_07843.jpg



和室にひろげられた台湾茶用の小さな茶杯や急須、茶杯を並べる木の盆や茶托、ガラスの茶器などをひとつひとつ手にとって拝見しながら、日常のお茶のシーンに、あるいは茶事や茶会にどういうふうに使えるかな、とあれこれ考えるのも楽しいひととき。


P61400523.jpg



時間がきてペルーさんのお茶席へ。華奢でかわいらしい方だけれどお茶を語る心は強くて熱い。

まずはゆっくり煮出したプーアル茶の老茶(長期間熟成した茶葉)を一晩冷やしたものを前茶に。

それから本茶、1994年に生産された「紅韻」という烏龍老茶を時間をかけてゆっくりいれていただきました。日本のお茶は熟成も半年が限度かな、時間がたつと劣化してきますが、半発酵の烏龍茶などはもっと長い時を経て熟成、ということができるのですね。しらなかった。

それでもそういうホンモノの「老茶」(焙煎だけを繰り返したニセモノの老茶も多いらしい)になるのは健康な農園で健康に育てられた上質の茶葉だけだそうで、そういうお茶を飲むと目の前にその茶畑の景色が広がって見える、とペルーさんはおっしゃいます。

そして老茶は長い間眠っていたので、ゆっくりゆっくりめざめさせてやらないといけないのだと。チャフーをあたため、茶葉を洗茶し、湯をいれたら茶葉がゆっくりほどけていくのを待つ。優雅な所作で小さな茶杯についでいく。
一煎目。目をつぶって香りを聞いてそれからゆっくりのどを通す。飲んだ後も茶杯に残る芳しい香りを楽しむ。

目をつぶることでよけいな雑念を放棄。この味、香りはなにかに似ているなと記憶をたどったり、どういうふうに言葉で表現しようとか、など考えないで、ただただなにも考えないで味わってください、と。

う〜ん、それはなにか参禅に似ているような、、、、。むつかしいのよ。特にブログ書きが趣味のような文章表現を常に考えているような者には。考える頭の中枢をしびれさせないといかんのやな。



P61400533.jpg



二煎目。少し深くなる香り。

三煎目。ここから発酵するときにまとった華やかなフレーバーが消えて茶葉本来の個性がでてきます、と。だんだんどっしりしてくる風味。

四煎目。さらにさらに。華やかな乙女は成熟した女性へなりました、、、、とでもいおうか。


半発酵の台湾茶は7〜8煎までいけるらしいですが本日はここまで。

(ふだんのように)ちゃっといれて渇きをいやすためだけにがぶ飲みするのでは味わえないお茶。ゆっくりゆっくり味わってのむこの時間も空間もお茶の味をきわだたせるエッセンスなのですね。



P61400513.jpg



このあと台湾のお菓子がこの蓮の葉を懐紙として供されました。写真がないのが残念でたまらないくらい美しい蓮のお菓子でした。(繊細なミルフィーユの生地で蓮の花が咲いたような揚げ菓子。なかには蓮の実餡)

それからペルーさんが洗茶と四煎入れた各最初と最後に、建水にではなく片口の器に溜めているお茶が気になっていたのですが、この片口のお茶を菓子といっしょにいただきました。一煎目〜四煎目までのお茶の地層のようなお茶。なんだかとても不思議な味がして、一番好きかも、、、と思ったり。


最後にペルーさんが台湾に里帰りしたときに採取された野生の蜂蜜を水で割って、お茶に集中した時間をときほぐしていく。味わいがすごく力強い。これを楽しんで会は終わりです。


*チャフー(茶壺):清朝時代のもの。まだ良い土がとれたころの焼物
*水:高橋徳で友禅染に使っている湧水
*茶杯、盆、茶托、湯沸かし、風炉、耐熱ガラス茶杯、茶匙など:今回参加の作家さんの作品



P61400583.jpg



で、今回手に入れたかったのは市川さんの左側の小さい風炉(アルコールランプ用)。ちなみに湯沸かしと右の大きな風炉はやはり市川さんのもので以前にもとめたもの。座敷で気軽に湯を沸かして茶を点てたり煎れたりするのにもう少し持ち運びの簡便なのがほしかった。(このミニ風炉は人気らしくあやうく入手しそびれるとこだった。ヤバイヤバイ)




P61400593.jpg



そしてペルーさんおすすめ、台湾茶「留白」。今年の春摘み、霧社清香烏龍茶。時間をかけてゆっくり煎れられる時に。なにも考えずに目を閉じて、反射的に脳内にフラッシュする画像を楽しもうと思います。
(ちなみにこの茶パックの文字はひとつひとつ書家の鈴木猛利さんが手書きしたもの)



関連記事

● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

台湾茶、良いですね~

ちょっと、興味あるなぁ^^

幾一里さん

結構、御近所なんですよ^^

行った事はありませんが^^;

とても清楚できれいな室礼ですね。霧社清香烏龍茶は、台湾の真ん中辺り南投県の産ですか。
茶の湯文化学会の研修旅行は去年から台湾の茶畑見学で、台北近郊、それからウンカの噛み跡が品質を決める新竹県の東方美人茶など北部の見学でした。とにかく暑かった。
最近は台湾全体で生産量が減っていると聞きますが、台湾の茶業が発展しますように。私は普段は阿里山の烏龍茶を飲んでいますが、台湾茶、みんな美味しいですからね。

高兄様

はじめてほんものの烏龍茶を飲んだとき、サン○リーの烏龍茶ってなんだったんだろう、、、と衝撃をうけたほど香りが良かったです。うちのご近所の好日居さんでものめますのでまたどうぞ〜。
幾一里さん、今年の壬生寺の節分のかえりに寄りました。古民具に混じって古い唐津のお茶碗が私を呼んだの〜、、、(で、散財しました)(^◇^;)

そらいろつばめ様

そうそう、ペルーさんは南投県ご出身だったと思います。
台湾式茶礼はきまった形が無く、無いままの方が自由でいいと思うとおっしゃってたのが印象的。煎茶に似てますね。煎茶が似てるのか??
ところで本日、おすすめの湯木、いきました。羽根を自作した身としては柄のところの作りがいたくきになりました。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/481-9501fcc1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Ryoriya Stephan Pantel «  | BLOG TOP |  » 黄金時代の茶道具ー17世紀の唐物〜大阪東洋陶磁美術館

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
茶の湯 (198)
茶事(亭主) (22)
茶事(客) (56)
京のグルメ&カフェ (49)
町家ウォッチング (6)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (47)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (30)
京都めぐり2017 (13)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (44)
奈良散歩 (16)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (33)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
パリ紀行2014 (7)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
京都でお遊び (5)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
古筆 (1)
ノルウェー紀行2016 (4)
中国茶 (18)
ギャラリー (2)
暮らし (4)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (1)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR