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2017-09

細見美術館・特別鑑賞会「鈴木其一〜糸瓜に朝顔図」 - 2015.07.02 Thu

ご近所の細見美術館
特別鑑賞会。前回の俵屋宗達墨梅図の特別鑑賞会がよかったので、今回も参加。



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今回の鑑賞はこれまた琳派の旗手、鈴木其一の「糸瓜に朝顔図」。(画像はコチラで見られます)

まずは茶室古香庵にてこの絵を掛け物にした薄茶席。

かつて其一の評価は日本ではいまいちだったが、海外では大人気だそうで、近年かなり見直されている琳派の画家(幕末頃)なのだ。

古香庵の床の間は広くて高さがあるのでこの縦長の絵がぴたりとはまる。

まんなかに大きな逆S字にのびる糸瓜の蔓、右上に糸瓜の白い花、左下に目の覚めるような鮮やかなブルーの朝顔二輪がからみつく。よくみると蕾もついている。そしてまんなかにぶら〜んとぶらさがるどこかユーモラスな糸瓜。なごむわ、これ。

其一はこのブルーの朝顔が好きだったのか朝顔群生の屏風絵などをよく描いている。



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床におかれた香合は透かし彫りの金工の瓜、彫られた紋様もよく見ると瓜の花なのだ。釜も瓢の瓜型つくし(江戸時代のもの)。あわせる水指は今期テーマの「古今展」にあわせて現代作家の色ガラス。
お菓子も緑の糸瓜型の錦玉(末富製)、さらにさらに亭主、半東のお二人のお着物も「糸瓜」と「朝顔」の紋様。すごく楽しませてもらった!

お茶はご亭主がひとりひとりに違う茶碗で点てて下さった。
ちなみに主茶碗は、今回の展示作家三人のおひとり、近藤高弘さん(近藤悠三さんのお孫さん、濶さんの息子さん)の練り込み銀滴茶碗。高弘さんと言えば銀滴、というくらい有名になったこの手法は火で水を作るもの。どうみても霧吹きでふいた細かい水滴がついてる、あるいはしたたっているようにしか見えない銀の粒が焼きものの表面を覆っている物。しかし茶碗は初めて拝見する。中をのぞきこむと吸い込まれそうな感じの茶碗だった。一つ欲しいと前々から思っているのだが、まあ、無理!ね(>_<)ゞ

さらに脇床に金属製のグラスのようなトロフィー、これにナデシコが一輪。この日、なでしこジャパンがベスト4に進んだ日だったからなのね〜!



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茶席の後はギャラリーツアー。

琳派古今展と題して琳派の有名な作品+そのパロディ?もしくは現代的解釈?を並べて展示。
アーティストは先ほどの茶碗の近藤高弘さん、彫刻家の名和晃平さん、日本画の山本太郎さん。

いや、驚いた!この展示絶対オススメ!

なかでもニッポン画と称する山本太郎さんの作品、最高!どこか山口 晃画伯に通じるものがあるわ。なにせ雪佳の有名な「金魚玉」(金魚が正面みてるやつ)の隣に「ブーブー車玉」という題の赤いミニクーパーの正面からの絵が並んでる。
「風神ライディーン図屏風」はもろ宗達の「風神雷神図」のパロディ。風神は仮面ライダーで雷神は勇者ライディーン(知っとる?)

光琳水が赤くなっていると思ったら流れの元がコークの缶だったり、松の後の紅白の幔幕がなんとなくアメリカ国旗になったり、桜の花の背景にJAL機が飛んでたり、、、

一番くすっと笑えたのが能に題材をとった「桜川隅田川」。
左双に桜川の主人公(娘が自ら親のため身売りし、そのため物狂いした母が、網で川に流れる桜の花びらをすくいとろうとする場面)が網ならぬ電気掃除機で水を吸い取っている絵。
右双に隅田川の主人公(子供を失って物狂いになった母が隅田川のほとりでその子がすでに亡くなっていることを知る)がスリングにキューピー人形をつっこんでいる絵。山本太郎さんはお能もお好きらしい。

これらは確かな日本画の技術をお持ちのうえのお遊びだからすごいのだ。





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あまりに面白かったので、ショップで売っていた画集、買ってしまった。これがまたおもしろくて、、、\(^O^)/
機会があれば是非!くすくす笑えることうけあい。(涅槃仏延命図では延命処置中の釈迦のそばにさりげなくブラックジャックがいたり、、、)



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最後に美術館の地下のカフェキューブで三友居さんの点心を、この日知り合った方々と楽しくおしゃべりしつついただいた。この会もやみつきになりそうだわ。


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● COMMENT ●

こんばんわ~私も山本太郎さんの画集初めて見た時(喫茶鍵善に置いてあったわ)すごい衝撃でした。
まだ本画は見たことないんですが、涅槃図も梅王丸も風神も特に他が袖!
よくあんなアイデァが湧くと思って・・・

閑児様

よくある名前?なので太郎さんのことは存じ上げませんでしたが、この企画展見てファンになりました。
隅々までみてクスッと笑えるところがええですよね。
こちらも笑えるだけの知識や教養がとわれている気もしますが。
(勇者ライディーンはさすがに知らんかった、、、)


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