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2017-05

常の会「一福能〜京町家で能を楽しむ」 - 2015.07.08 Wed

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こちら松原高倉の扇製造卸大西常商店さんの堂々たる町家です。(昭和初期の建築)


かつて松原通りは祗園祭の山鉾巡行の通り道であったとか(昭和初期まで)。店の二階から巡行を眺め楽しんだそうで、のんびりしたよき時代であったのでしょう。

この界隈も次々と町家が消えていく中、それを惜しんでこのたび現ご当主さんが奥の間を耐震改築したのを機に常の会をたちあげはりました。

創業者の常次郎さんにちなむ「常」ですが、彼はお茶を嗜み謡曲を愛し三味線、浄瑠璃も嗜んだという方。ご近所の方々を家によんで茶会や謡の会など楽しまれたそうです。
消えゆく町家の暮らしや、和の伝統文化や地域交流を受け継ぎ、発展的に展開できればという思いをこめて、常次郎さんにあやかってたちあげた会だそうです。(詳しい活動はFBを見てね。町家の写真もたくさんのってます)



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その立ち上げ記念として、一福能〜お能の会が本日のおめあて。

おりしも祗園祭のただなか、演目は祗園祭にどこかちなむもの、ナビゲーターは明倫・素謡の会のナビゲーターでもある観世流シテ方田茂井廣道師。はじめての人にもわかりやすく楽しいお話しをしてくださる能楽師さんです。


まずは大きな商家の町家を拝見。走り庭もあり、火袋もあり、だいどこには正しく布袋さんの人形が大小ならんでおります。奥の間には常次郎さんのものとおぼしき麻の裃や、愛用された謡い本、三味線箱(!)にはいった三味線など展示。田茂井師の所蔵の能の衣裳なども。

坪庭をはさんで六畳のお茶室、常扇菴。こちらでお能の前後に呈茶があり、老松さん(協賛らしい)の御所車で一服頂戴。掛け込み天井に灯り取りのあるおちつけるお茶室でした。


さて、一福能、田茂井師始め観世流のシテ方味方團師、河村浩太郎師お三人の出演。会場は二階の座敷をあけはなって。まあ、ほとんど目の前の距離なので、謡いも声がよく聞こえるし、仕舞もほんま迫力満点。今習っている仕舞と同じ型のところがなんどもでてきて、これまた勉強になる!

演目:

1)髙砂(仕舞)なにわともあれ常の会発足の祝言でありますれば

2)放下僧(独吟) 僧形の芸能者のこと。放下鉾の天王座に放下僧の人形が祀られている

3)花月(仕舞) 北観音山、南観音山におのりになる楊柳観音にまつわる清水寺縁起にちなむ

4)国栖(連吟) 船鉾、大舩鉾などにゆかりの神功皇后の逸話にちなむ鮎の話
     味方團さんが舞われたが躍動的で激しく、また仕舞の仲でも一二をあらそう短さなんだそうな。

5)楊貴妃(連吟) 天にあらば比翼の鳥 地にあらば連理の枝と、、、云々の長恨歌を元にしたもの 七夕ですからね

6)橋弁慶(素謡) 橋弁慶山にちなんで 弁慶と牛若丸の戦い。
     仕舞でやりたかったそうですが、座敷でやると激しい舞なのでえらいことになるので素謡いにしたとか(^_^;

7)土蜘蛛(仕舞) 本日のメーンイベント〜!!源頼光とあやかしの土蜘蛛とのたたかい 
     飛び交う蜘蛛の糸!(極細紙テープ)それを断ち切る頼光の太刀!
     これこそ座敷で見る迫力、醍醐味!前の方だったので頭からこの糸思い切りかぶったわ\(^O^)/



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これがゲットした紙テープの巻き終わりの小さい金属の部分。(直径2〜3㎜)これを財布にいれておくといいのだとか。


他にも能面の解説や、いっしょに謡を謡ってみようのコーナーとか、お能をとても身近に感じられる工夫がいっぱいでありました。しかもこの至近距離の座敷、というのが最高です。また12月にもお能の会、されるようなので是非とも参加したいもの。

他にもいろいろな和のイベントが予定されているようなので、お若い方にも是非。



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終わって走ったのですが間に合わなかった長刀鉾のお稚児さんの太平の舞ご披露。もう終わったよ、とおしえてくれた外人さんの撮った画像をみせてもらってあきらめた(^_^;
注目はここ!アーケードの屋根が左右に開いてます!!


*その外人さんにおしえてもらったHPで写真見られます。良い写真たくさん撮ってはりますよ。びっくり!!



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● COMMENT ●

私も今日、豊岡市民会館で土蜘蛛を見て来たんですよ!
シテ方は観世喜正さん、飛び交う蜘蛛の糸に、アメリカ人の高校生Aちゃんと一緒になって、キャー カッコいいと興奮してました。
今日は小学生向けの能講座、前半の説明と体験指導は田茂井さん。豊岡も最近なかなか文化的です。
明日は本番の船弁慶、楽しみです。

そらいろつばめ様

田茂井さんは田道間守以後しょっちゅう豊岡に行かれているようですね。
そちらにお稽古場ができるといいですね。
京大観世会の指導もされているので、個人的面識はないながら、注目している能楽師さんです。
二年前平安神宮薪能で味方玄さんが碇潜(内容的に船弁慶と同じ?)で知盛をされましたが、すごい迫力でした。


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