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2023-12

幻の?六条通り - 2013.03.02 Sat

堀川通りから六条通を東へ。

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う〜む、、、六条通ってこんなに狭い道なんだ。生活感ただよってるなあ、、、、

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でも、こうしてみると町家がまだたくさん残っていて、感じの良い街並み。

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これは六条通からは少しはなれるんだけれど、堂々とした典型的町家のイメージの町家。
出格子、バッタリ床机、ここだけ新しくしはったとおぼしき玄関戸は上半分がガラスで、商家によくあるタイプ。

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う〜ん、、、憧れのバッタリ床机。

、、、ってなんでこんなところにいるかって?
この近所に所用あってでかけたのだけれど、実はこのあたりに来るのは初めて。用事がすんであたりをぶらぶらしていたら、昔日の京都を思い出させるような景色が目の前にひろがってきたのです。
昔日たって、そんな昔を知っているわけではないのですが、町家の瓦屋根がどこまでも続いたであろう時代の京都は、イメージとして思い描くことはできます。(やっぱり東山魁夷の「年暮る」のイメージですよね)

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堀川通りからみおろす。う〜ん、もう瓦屋根がどこまでも続く景色なんて、京都から失われてしまったんだなあ。

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すてきな町家の両側の建物のこの味気なさ、、、

そうそう、六条通にもどりましょう。

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「六条通商店街」を東へ。この堀川にちかいあたりは商店街だった頃の名残がかろうじて、、という感じです。シャッターがおりていたり、ショウウインドウが空になっていたり、さびれた感じはぬぐえませんが。
法衣屋さんなど仏具にかんする店がちらほらあるのは西本願寺が近いせいでしょうね。

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ところが西洞院をこえると、通りは急に商店街らしくなってきました。

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自家製蒲鉾を売っているお店や、

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お豆腐屋さん。

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こちらはなんと、創業が江戸時代という老舗の麩屋さん、藤麩さん。
東洞院の麩料理をだしてくれる麩坊・雅六というお店もだしてはるとか。

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この六条通、平安時代には貴族の大邸宅が軒を連ねていた大路だったとか。
(光源氏の六条院とか、、、あ、あれは物語か^_^; 実在は源融の河原院ね)
応仁の乱でこの六条大路は荒廃し、その後豊臣秀吉による洛中改造で再開され、江戸期には下魚棚通(七条通の一筋南の通)から魚市が移転したので魚棚(うおんたな)通とも呼ばれていたのだそうです。六条通商店街はその魚棚通りの名残だったんですって。

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そうか、あの ♪姉三六角蛸錦〜の歌の後半、雪駄ちゃらちゃら魚の棚、、、はここのことだったのか!

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おや、突き当たってしまったぞ。
地図によるとここは新町通りらしい。

一筋北の通りへいってみる。

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立派な町家ショップ。

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あ、こんなすてきなフレンチの町家レストランもある。
ア・プ・プレお値段も手頃だし、いちど入ってみたいな)

でもこの通りは六条通ではありませんでした。通りの名前は不明ですが町名は銭屋町。この一本北が♪雪駄ちゃらちゃらのちゃらちゃら=鍵束の音→で、鍵屋町通り。

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新町通りを少し南下したところから六条通り再開です。
町名は西魚屋町、さすが、魚棚通り。

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う〜ん、独自のデコレーションをほどこした町家。住む人の個性がでているんですね。
この通りから烏丸に出る前にちょっと南下すると、、、

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東浅井詰所。
今ではどなたでも宿泊できるお宿になっていますが、もともとは旧東浅井郡(滋賀県北東部)の門信徒(東本願寺の信者)の宿泊施設で、200年以上の歴史があるそうです。

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正面にはもう、京都タワーをせおってど〜んと立つ、東本願寺さんどす。

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六条通は烏丸を超えるともう普通の車が通る道路になっちゃってますね。
地図で確認するとこの通りも河原町通りで消失します。
いや〜、五条、七条通りがあまりにメジャーなので、六条通は一体どうなっているんだろう、と思ってきたのですが、今日その疑問がやっと解けましたわ。
私が暮らす鴨川以東には六条通がないので、よけいに幻だったんですねえ。

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メデタシ、メデタシ。
じゃあ、藤麩さんで買った苺deなまふをいただこう。美味し!
(ホワイトチョココーティングの苺を餡と生麩でくるんだもの)

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● COMMENT ●

京都の通りは奥が深いですね!
いつも思っているんですよ。一つ一つの通りを歩いてみようかなって。
地図を調べたら、寺町通りなんて物凄い長さなんですね。ビックリしました。
このかわいらしいのは、苺麩饅頭なんていう名前なんでしょうか?
甘そう~^^;

京都は歩いて面白い町です。暖かくなったら私もしぇるさんのように一つの通りを東から西へ 西から東へと散歩をしたいです。
私は歩くと手に持つ荷物が増えていくのはどうしてだろうか?
美味しそうなイチゴの麩ですね。

六条通りなんて、通ったこともなくて、こんな所だったとは初めて知りました。
しぇるさんお詳しいですね。
白山湯って、らくたび文庫の銭湯本によると、ライオンの水吐口から地下水がドバドバ出ていて、硫黄の白濁した露天風呂もあるんですって。
苺麩饅頭もおいしそう、六条通り行ってみたくなりました。

こまち様

リタイヤしたら、私もやりますよ。今日はどこそこの通り、あすはこちら、、、というふうに。でも下調べちゃんとしておかないと、見落とすポイントも多いかもしれません。
手始めに高辻通り、もしくは万寿寺通りをねらっています。

お菓子の名前、まんま「苺deなまふ」なんです(⌒▽⌒)b

ひいらぎ様

の場合は主に食材がお荷物になってふえていくのですね(⌒▽⌒)
美味しい物へのアンテナの感度が私なんかとちがうんだと思います。
また、あちこち駆け巡っておいしいもの教えて下さい。

vivasan様

いや、私もこんな所へくる機会があろうとは、よもや思いませんでした。用事で訪ねたところの人がこのあたり六条通商店街、と教えてくれたので、ついでにお散歩を、と。なんだか懐かしい昔の京都が残っていて歩いてよかったな、と思いました。白山温泉も船岡温泉とはちょっと違う方向だけれど、意外と京都らしい(うぷぷ、、、)ような気がするわ。
苺の麩饅頭は解凍したてが食べ頃、ときいていつ頃食べたらいいのかちょっと気をつかいました。(汗)

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しぇるさん、こんにちは

幻の六条通り^^

この辺りを、お散歩とは

どっ~ぷり、京都ですなぁ^^;


わたし、通勤の自転車で

何気に、この辺り、横切りますよ^^

しぇるさんが、お散歩されてるの想像すると

なんだか、微笑ましいですね^^

鍵コメ様

お初にコメントありがとうございます。
楽しみにしているとおしゃっていただき、とてもうれしいです。
時に、自分で書いた内容を忘れて、読んでくださる方の方がよく覚えてくださっていることも多々あり、汗顔のいたりです。お茶もブログで想像されるほどにはできませんので、これもお恥ずかしい。
ぼちぼちと精進いたしたく、、、、
まあ、こんなブログですが、今後ともよろしくお願いいたします。

高兄様

こういう通りをしっていると、「京都人」っぽく見えるかな〜。
京都の町歩きの醍醐味はこういう通りを歩くことですね。このあたり、高兄様のある意味生活圏だったんですね。私には烏丸より西はまだまだ未知の世界、探検の余地がある魅力的な場所です。ぼちぼち探索してみますわ。
それにしても六条通り、ノスタルジック京都、、、でしたわ。

通り歩き。

私もよく、「通」を決めて歩いていました。
六条通りは、突き当たり銭湯のある風景が大好きです。。

京都はどこを歩いても素敵です。

yume様

さすがにこの通りをご存じでしたのね。もう少し時間ができたら私も「通り」歩きします。
ほんと、京都の通りはどこもすてき。洛中はとくに町名になじみがないので、それを見て歩くのも楽しいかな、と思います。
この突き当たりの銭湯、意外と有名なんですね〜。

京都はいい所なんですが寺の警備員ですら生意気で腹が立ちます。

Masa様

京都京都というても地方都市やないかい、ナンボのもんじゃ!( ̄‥ ̄)=3、、、、と言いたくなるときは、私にもあります(^_^;


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