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2017-04

英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその1 - 2015.08.17 Mon

コーンウォールはイングランドの南西の端、一瞬ウェールズかな?と思ったけれどウェールズをまわりこんで南西につきだしている。



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イギリス人に聞くと海のリゾート地というイメージなんだそうな。英国が舞台の小説では(アガサクリスティなんか)お馴染みの名前だが、実はイギリスのどこらへんにあるのかシラナカッタ、、、。イメージでは荒涼たる岩と海の地方、、、だったが。


今回車でまわった場所を地図に書いてみたのでご参考に。



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とはいえロンドンからは列車で5時間以上かかるので、時間節約のため行き帰りをパディントン発の寝台車で9時間かけて移動することにした。

これはパディントン駅にある「熊のパディントン」(マイケル・ボンドの児童文学)。パディントン駅でスーツケースの上に座っているところをブラウン夫妻に発見された場面らしい。「このくまをよろしくお願いします」と書かれた札もついてるよ。



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ほぼ深夜0時発の寝台車。駅で時間つぶすのが若干つらかったが。(待合室も閉鎖される)



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二段ベッドで、、、狭い。けれど洗面ボウルもコンパクトに内蔵されている。疲れていて爆睡したのでまあ寝心地はよかったのだろう。



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早朝、コーンウォールのペンザンス到着。「ペンザンスはあなたを歓迎します」が、英語とコーニッシュ語で書かれている。

ここでレンタカーを借りてペンザンスから反時計回りにコーンウォールの西のでっぱりを一周。


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まずはポースカーノのミナックシアターへ。おお、イメージ通りの海だ。


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ミナックシアターはロウィーナ・ケイド(〜1983)という女性がほぼひとりで手作りしたという野外劇場。崖を利用して階段が座席になっている。ここではオペラやコンサートもひんぱんにおこなわれているらしい。


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この海になだれこむ急勾配はこわいぞ。しかし、さぞ気持ちよいだろうな、演じる方も海風に向かって。


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ロウィーナは花崗岩を手で切り出してひとつひとつ手押し車ではこび、セメントをこね、約半世紀、人生のほとんどを費やしてこつこつつくりあげたというからすごい。彼女はもとは劇場の衣装係だったそうだから、すべて独学でやりとおしたのだろう。



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ここにも日本では6月の花、アガパンサスが満開であった。他の植栽は海風にも強い多肉植物を多用している。よくみると岩陰にこんなものも潜んでいた。



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この日は無料で子どもたちへの読み聞かせのだしものをやっていた。機会があればここでクラシックコスチュームのオペラなぞ観てみたい。



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なにはともあれ、この絶景野外劇場を作り上げたロウィーナ・ケイドに敬意を。



ついでさらに西へ。
イングランドの西の果て、ランズエンドへ。


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ヨーロッパいや、ユーラシア大陸の最西端、ポルトガルのロカ岬へ行った時のイメージをいだいていたが、なんとミニ遊園地まであってちょっとあれあれ??な感じ。



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気を取り直してさらに海側へすすむ。ここまできたらうるさいお子たちの声はもう聞こえない。



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Land's End、、、地の果て。ちょっと雰囲気がでてきた。嵐みたいな天候だったらもっと果て、、の雰囲気でたかも。



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ここもおとなりのセネンコーヴビーチまでフットパスがあるので歩いてみる。



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イングランドの涼しい夏にせいいっぱい盛りを迎えて咲く野の花。薄紫は荒れ地に咲くヒース。ほんに海辺のお花畑だ。ゆるやかな起伏を、海を見ながら花を楽しみながらどんどん歩く。ああ、これは楽しい♪



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そしてここでやりたかったことを。
そう、このためにわざわざ野点セットもってきたんだ。(ちいさい缶は金平糖入れ)


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大西洋に、地の果てに一服献茶つかまつる。



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ヒース。
文字通りヒースクリフ(ヒースの崖、「嵐が丘」の主人公の名前ね)



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この景色がイングランドっぽくって見たかったんだ。



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これは戦後だったと思うがここで難破した船の残骸。さいわい乗組員は全員救助されたそうだが、船はそのままここに残っている。今では風化が進んですっかりここの景色の一部になってしまったようだ。



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いよいよ丘一つ越えたビーチが見えてきた。温度は20℃越えるかどうか、というくらいだがけっこうたくさんの人が泳いでいる。短い夏を楽しんでいるんだな。


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いまいちど来た道をふりかえればヒースと、


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うちの庭ではさっぱり育たなかったモントブレチア(ヒメヒオウギ)が野生の大群であたりをオレンジ色に埋め尽くしていた。



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これはパスティというコーンウォールの郷土食である。パイ生地でビーフシチューを包んだ、とでも言おうか。これはコーンウォールにたくさんあった鉱山の労働者たちが愛用した食事だという。
よごれた手でももちやすく、携帯カイロのようにあたたかく、おいしく栄養価も高い。とくに鉱山は有毒物質をあつかうこともあったため、持ち手の部分はちぎって捨てたそうな。これを鉱山に住む妖精ノッカーへ与える、というふうに言い伝えられてきた。



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コーンウォールにはこうした鉱山の採掘場がたくさんあったが、1860年の銅の暴落とともに衰退し、ついに1998年最後の山が閉じられた。そのあとは今でもたくさん残っており、ここ、レヴァントマインもその一つで、現在ナショナルトラストが管理している。



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閉鎖は1930年だそうだ。海の下の鉱山とよばれ、海底よりはるかにはるかに深い場所まで坑道がある。



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廃墟にいまこだまするのはカモメの声ばかりだが、最盛期にはたくさんの男たちが、採掘にたずさわったという。表層部では10才以下の少年や女性までが働いていたそうだ。


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これはレヴァントエンジンというコーンウォール独自の蒸気機関で最近になってボランティアグループが再生したそうで、実際に動くところを見せてもらった。動力の原理を説明してくれているところだが、メカ音痴なのと英語が聞き取りにくいのとで半分も理解できんかったが。



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坑道の図。左の上の方に海底のラインが描かれているので比べるといかに深く掘ったかがわかる。



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坑道の入り口のひとつ。ここから奈落の底にリフトでおりていったのだろうが、こんなこわいとこ私はよう行かん。のぞくだけでも足がすくむ。



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当時の採掘の様子を語っているところ。おそらく地熱、有毒ガスや出水などで事故もあっただろうし、きつい労働であっただろう。しかしそれが鉱夫たちに生活の糧を与えたのも事実。


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当時の写真。みな一様に顔をまっくろにしている。少年とおぼしき鉱夫もいるがいっちょまえの男の顔をしている。しかし若い体にこの労働環境が良い影響をあたえたはずはなく、その後健康で長生きできたのか気になる。




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そう思ってみるとこの景色はもの悲しくも見える。



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鉱物の色で赤い土、赤い岩、一角にだれがはじめたのか賽の河原みたいな石積みがたくさん。賽の河原なんて発想はここにはないと思うが、この哀愁感はなんだろう。



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いまはカモメの生息地としてのどかで平和な場所なんだが。



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