fc2ブログ
topimage

2023-09

英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその2 - 2015.08.18 Tue

P81105813.jpg


北部をぐるっと回ってセントアイブスへ到着。ここで行きたかったのはバーナード・リーチのリーチポッタリー。



P81105913.jpg



閉館ぎりぎりにミュージアムへすべりこむ。

バーナードリーチは民藝をご存じの方なら忘れてならない名前。柳宗悦の親友にして、富本憲吉や、この地でいっしょに作陶もした濱田庄司とも親しく交友した陶芸家。幼い頃は日本ですごした、というのも我が国とのゆかり。
作品はイギリス伝統的な用の器、スリップウェアに似た感じが多い。



P81105883.jpg



リーチはここに日本と同じ登り窯を築いた。リーチポッタリー、すなわちリーチ窯。


P81105973.jpg


日本や中国、韓国の焼きものに惹かれ、ヨーロッパの伝統的日常使いの焼きものを研究した彼の作品の多くはここで生まれた。



P81105863.jpg



ここでは彼の作陶の道具も見ることができる。ほう、、、こんな轆轤を使っていたのか。



P81105903.jpg



ここは今でもその後継者たちが作陶にはげんでいる現役の窯なのだ。なんでも日本人の女流陶芸家もおられると聞いた。



P81105983.jpg



現在はこの屋外にある窯で焼いているらしい。現在の工房の作品も求めることができるが、すでにスーツケースは満杯、、、諦めたのであった。




P81107193.jpg



翌日はすこし遠出してトゥルロという町まで。

Tregothnan Estate、40haの広大な庭園に、英国はじめての国産茶葉生産に成功した茶園がある。(英国の紅茶と言えば茶葉はスリランカ、印度、中国産であった)
ここはほんの入り口、現在ボスコーウェン卿のプライベートな屋敷でもあるので、ここから車でかなり走ってやっと、紅茶ファクトリーへたどりつく。


P81107113.jpg



残念ながら、そのプライベート庭園なので、茶園は見ることができなかったが、茶の木を発見!

ここのガーデナーが日本や印度へ出向き研究をかさねてやっと2002年に茶の栽培に成功、2005年からトレゴスナンティーとして商品化されたそうだ。



P81107163.jpg



ここにあるショップでテイスティングができる。実際の処収穫量は多くないのでSingle Estateという混じりっけなしのトレゴスナンでとれた茶葉の紅茶は限定販売で入手困難とか。



P81107123.jpg



テイスティングのリーフティーのなかにグリーンティーを発見。しかしどう見ても日本の煎茶とはまったく見かけもちがえば味も全然ちがう。(どちらが好きかは好みだと思うが)

そこでちょっと燃えまして、お店のスタッフさんに「日本の抹茶をためさないか?」ともちかけた。




P81107143.jpg



さすがにお茶にたずさわる人、興味津々。目の前で野点セットで抹茶をたててあげた。なにぶんパウダーティー=抹茶というもの自体を知らなかったようだ。苦かったら一口でいいよ、といったらほんまに一口だけ(^_^;
「全然違う!」と。でもよくおつきあいくださったものだ。感謝。

煎茶と抹茶の作り方の違いもレクチャーして(いや、通じてるかどうかは不明だが、、、)紅茶を買ってお別れした。



IMG_10203.jpg



道場破りというか、紅茶の本場でけんか売るとは若干あつかましかったかな。でも感謝。


次にペンザンスからは2時間ほどのドライブ、北岸のティンタジェル城へ。


P81107213.jpg



道々、ここにもあちこち紫陽花が盛り。



P81107253.jpg



こんなのどかな田舎道、、、、と思っていたらカーナビはとんでもない道を示し、、、



P81107233.jpg



これどうなん??
ひたすら対向車こないで〜〜〜と心の中で叫びながらすすんだ。車体と生垣がちかすぎて警報なりっぱなし、、、




P81107293.jpg



ふう、、やっと到着、イギリスヘリテイジ、ティンタジェル城。しかし、これだけたくさんの人が来ているってことは、もっと大きな道があるんとちがうんか?



P81107333.jpg



マーリンの洞窟。そう、ここはアーサー王伝説に彩られた場所なのだ。



P81107363.jpg



もともと古代ローマ人が作った遺跡だそうだが、廃墟になっていたものを13世紀にコーンウォール伯レジナルドが古城に見せかけてわざと古い城を再建したものとか。



P81107373.jpg



それがヴィクトリア時代に「アーサー王伝説」に結びつけられ、町を挙げての大ブーム。いわゆる町おこしみたいなものか。



P81107403.jpg



アーサー王自体が実在したわけではないといわれているので、ここはひとつ心の中でキャメロットの幻想を見ようではないか。


P81107503.jpg



これはローマ人の遺構だろうか。ワイン壺をたてかけるものか、かまどのあとか。


P81107533.jpg



しかし山肌の崖に沿って一人しか通れないような道をぞろぞろ上っていくのは恐かった。





マーリンの服


あ!
マーリンの衣裳!ほんまにいたんだ、、、、(もちろんマーリンやアーサー王に扮した役者さんのもの)



P81107583.jpg



町のお土産物屋にはアーサー王の剣、エクスカリバーも売ってるよ。さすが。



P81107593.jpg



同じくアーサー王の腕(King Arthor's Arm)、という名前のパブでパブ飯をたのむと、、、、



P81107603.jpg



フィッシュアンドチップスがこんなにデカイ、、、、



(あと1回で終わりだよ。がんばれ!)



関連記事

● COMMENT ●

スリップウェア・・いいわねぇ 似てるね。
リーチ窯  素朴でお茶席に使えそうなものが有ったのでは?
バッグが満杯ではあきらめざるを得ないか・・・・・・
残念ね。

閑児様

むこうの人に「あなたは欲しいがスーツケースはNoと言ってるのね。」といわれました。
さすがに割れ物だけにすきまにつっこむ、、、というわけにもいかなくて。(そのまえにどんだけ買い物したんや、、、、←主にピーターラビットの人形系)


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/522-f5cd1e93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその3 «  | BLOG TOP |  » 英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその1

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (14)
茶の湯 (385)
茶事(亭主) (82)
茶事(客) (171)
茶会(亭主) (17)
煎茶 (9)
京のグルメ&カフェ (94)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (108)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2023 (29)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (14)
美術館・博物館 (138)
奈良散歩 (128)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (60)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (9)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (13)
中国茶 (48)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (1)
御所朝茶 (4)
有田2022 (1)
熊野三山巡り (2)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (3)
信州旅行2023 (2)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR