英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその2 - 2015.08.18 Tue

北部をぐるっと回ってセントアイブスへ到着。ここで行きたかったのはバーナード・リーチのリーチポッタリー。

閉館ぎりぎりにミュージアムへすべりこむ。
バーナードリーチは民藝をご存じの方なら忘れてならない名前。柳宗悦の親友にして、富本憲吉や、この地でいっしょに作陶もした濱田庄司とも親しく交友した陶芸家。幼い頃は日本ですごした、というのも我が国とのゆかり。
作品はイギリス伝統的な用の器、スリップウェアに似た感じが多い。

リーチはここに日本と同じ登り窯を築いた。リーチポッタリー、すなわちリーチ窯。

日本や中国、韓国の焼きものに惹かれ、ヨーロッパの伝統的日常使いの焼きものを研究した彼の作品の多くはここで生まれた。

ここでは彼の作陶の道具も見ることができる。ほう、、、こんな轆轤を使っていたのか。

ここは今でもその後継者たちが作陶にはげんでいる現役の窯なのだ。なんでも日本人の女流陶芸家もおられると聞いた。

現在はこの屋外にある窯で焼いているらしい。現在の工房の作品も求めることができるが、すでにスーツケースは満杯、、、諦めたのであった。

翌日はすこし遠出してトゥルロという町まで。
Tregothnan Estate、40haの広大な庭園に、英国はじめての国産茶葉生産に成功した茶園がある。(英国の紅茶と言えば茶葉はスリランカ、印度、中国産であった)
ここはほんの入り口、現在ボスコーウェン卿のプライベートな屋敷でもあるので、ここから車でかなり走ってやっと、紅茶ファクトリーへたどりつく。

残念ながら、そのプライベート庭園なので、茶園は見ることができなかったが、茶の木を発見!
ここのガーデナーが日本や印度へ出向き研究をかさねてやっと2002年に茶の栽培に成功、2005年からトレゴスナンティーとして商品化されたそうだ。

ここにあるショップでテイスティングができる。実際の処収穫量は多くないのでSingle Estateという混じりっけなしのトレゴスナンでとれた茶葉の紅茶は限定販売で入手困難とか。

テイスティングのリーフティーのなかにグリーンティーを発見。しかしどう見ても日本の煎茶とはまったく見かけもちがえば味も全然ちがう。(どちらが好きかは好みだと思うが)
そこでちょっと燃えまして、お店のスタッフさんに「日本の抹茶をためさないか?」ともちかけた。

さすがにお茶にたずさわる人、興味津々。目の前で野点セットで抹茶をたててあげた。なにぶんパウダーティー=抹茶というもの自体を知らなかったようだ。苦かったら一口でいいよ、といったらほんまに一口だけ(^_^;
「全然違う!」と。でもよくおつきあいくださったものだ。感謝。
煎茶と抹茶の作り方の違いもレクチャーして(いや、通じてるかどうかは不明だが、、、)紅茶を買ってお別れした。

道場破りというか、紅茶の本場でけんか売るとは若干あつかましかったかな。でも感謝。
次にペンザンスからは2時間ほどのドライブ、北岸のティンタジェル城へ。

道々、ここにもあちこち紫陽花が盛り。

こんなのどかな田舎道、、、、と思っていたらカーナビはとんでもない道を示し、、、

これどうなん??
ひたすら対向車こないで〜〜〜と心の中で叫びながらすすんだ。車体と生垣がちかすぎて警報なりっぱなし、、、

ふう、、やっと到着、イギリスヘリテイジ、ティンタジェル城。しかし、これだけたくさんの人が来ているってことは、もっと大きな道があるんとちがうんか?

マーリンの洞窟。そう、ここはアーサー王伝説に彩られた場所なのだ。

もともと古代ローマ人が作った遺跡だそうだが、廃墟になっていたものを13世紀にコーンウォール伯レジナルドが古城に見せかけてわざと古い城を再建したものとか。

それがヴィクトリア時代に「アーサー王伝説」に結びつけられ、町を挙げての大ブーム。いわゆる町おこしみたいなものか。

アーサー王自体が実在したわけではないといわれているので、ここはひとつ心の中でキャメロットの幻想を見ようではないか。

これはローマ人の遺構だろうか。ワイン壺をたてかけるものか、かまどのあとか。

しかし山肌の崖に沿って一人しか通れないような道をぞろぞろ上っていくのは恐かった。

あ!
マーリンの衣裳!ほんまにいたんだ、、、、(もちろんマーリンやアーサー王に扮した役者さんのもの)

町のお土産物屋にはアーサー王の剣、エクスカリバーも売ってるよ。さすが。

同じくアーサー王の腕(King Arthor's Arm)、という名前のパブでパブ飯をたのむと、、、、

フィッシュアンドチップスがこんなにデカイ、、、、
(あと1回で終わりだよ。がんばれ!)
- 関連記事
-
- 英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその3
- 英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその2
- 英国田舎紀行・湖水地方/コーンウォール〜コーンウォールその1
● COMMENT ●
閑児様
むこうの人に「あなたは欲しいがスーツケースはNoと言ってるのね。」といわれました。
さすがに割れ物だけにすきまにつっこむ、、、というわけにもいかなくて。(そのまえにどんだけ買い物したんや、、、、←主にピーターラビットの人形系)
さすがに割れ物だけにすきまにつっこむ、、、というわけにもいかなくて。(そのまえにどんだけ買い物したんや、、、、←主にピーターラビットの人形系)
トラックバック
http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/522-f5cd1e93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
リーチ窯 素朴でお茶席に使えそうなものが有ったのでは?
バッグが満杯ではあきらめざるを得ないか・・・・・・
残念ね。