三清庵・小川後楽堂にて煎茶を楽しむ - 2013.03.04 Mon
今年になってからちょっとお煎茶をかじっているわたくし。
長年慣れこなした茶の湯といささか勝手がちがう。初心者程度のことしかできない者が煎茶道を楽しみ知るのにぴったりのイベントめっけ。
小川流煎茶席への誘い。
JR東海と京の冬の旅のコラボで実現したイベントで、初めてのこころみなんだそう。まあ、なんてグッドタイミング!
それに小川流家元のいわばお宅に伺えるのですから、そのあたりも興味津々ですの。(裏千家の家元宅に気軽にいける機会など普通の弟子にはほぼ不可能、、ということを考えるとすごいですよね)

敬意を表して一ツ紋付きの付下げで。
小川流の家元の三清庵は上賀茂の北の方にあります。まわりは普通の住宅街で、それほど広い門構えではないので思ったより小さい、、、、と思ったらとんだ大間違い!
たしかまわりは住宅街、、、なのに、え?ここ山の中だったっけ?とびっくりするような市中の山居ではありませんか。山の斜面を利用して建てられているのか、建物の配置も家の中もアップダウンを上手に利用して建てられています。(どなたの設計だろう?)

手桶には季節にぴったりの桃の花。
建物の中を階段を登ったり下りたりでたどりついた奥の座敷からは、賓客をもてなす一番高いところにある茶室を見上げることができるのですが、これがまた鳥取の投入堂を彷彿とさせるような感じ。その前につぼみをほころばせた梅の木があって、とてもよい風情です。
さて、まずは広間で正式な玉露点前で一煎いただきます。
小川流では玉露も煎茶も一煎は数滴なんです。初めて見た人はこれはなにかのマチガイ?と思うほどちょっぴり。舌の上にのせたらそれでおしまいなんですが、その一滴がふわ〜と口中に広がって、数滴に茶葉のエッセンスがぎゅと凝縮されている〜と実感できます。

お菓子を先にいただく抹茶とちがって、二煎目を味わったあと、白湯とともにお菓子をいただく。なにせ数滴しかありませんから、先に菓子を食べてしまうとお茶の味がわからなくなるかららしいです。納得。
この日のお菓子は聚洸さんの「胡蝶」。ふわふわのマシュマロみたいなとってもおいしいお菓子でした。
(巳年だし、一見とぐろを巻いた蛇に目があるように見えたのですが、これモンシロチョウの斑点だったんですね〜)
この席で次期家元の小川可樂さんのご挨拶と、煎茶道にまつわるおはなしを。
JR東海のキャンペーンポスターにアップでのっているイケメンのお方どす。(このポスターをみて参加された方も多数とか^_^;)
なかなかソフトな語り口でお話しもお上手です。
急須を用いたお茶の飲み方の歴史(江戸初期、黄檗宗開祖の隠元やその侍僧道澄らによって始められた)や、幕末期は、勤王派を中心に煎茶道が隆盛したこと、これが武家=幕府→茶の湯、に対抗するかのように扱われた時期があったこと、日米修好通商条約を締結した幕臣・井上清直米は外交官ハリスを煎茶道でもてなし、その心をひらくのに役だったことなど、(そのときハリスに贈られた煎茶道具がアメリカの博物館に残っているのだとか)おもしろいお話しをたくさんうかがいました。
ここでいったんintermission、お楽しみの下鴨茶寮の雛弁当を。

う〜ん、春がたっぷり〜。ボリュームもたっぷり。
これに三色しんじょうが付きました。(食べきれなかった、、、、)

これ菱餅型の三色しんじょう。ヾ(@^▽^@)ノ
お昼からはしろうと(含・私)向けに煎茶のお道具の説明や、煎茶のミニ体験。ほんとに煎茶のお道具はちっちゃくてカワイイ。涼炉やぱり買おうかな〜、、、。
体験席の床は踏込床(蹴込床とも)で、席と床が同じ高さ。これが身分の上下をあえて問わない煎茶風の室礼だとか。他にも奇石や文房四宝の飾り付けなど、茶の湯とはかなりちがいます。禅宗的厳しさではなく、道教的自由さとでもいいますか。
そして立礼席で楽しい競茶席。
こちらの立礼席は寒山寺をイメージした中国風室礼になっています。

競茶は茶道で言えば茶歌舞伎、もしくは闘茶ですね。お茶の種類をあてっこする競争のようなもの。
今回は三種のお茶を。
雪)静岡茶・煎茶 山の雫
月)京都茶・煎茶 舞鶴
花)福岡八女茶・玉露 八媛の雫
いずれも高級茶を味わえるとは楽しいゲームだ。しかしあてられないよう、煎れる方も煎茶、玉露の入れ方とちがう入れ方をしてまどわしてくる。
はい、まどわされて全問不正解!デシタ〜Σ(|||▽||| )あはは〜
でもどれもおいしかった!

しばらく時間がたっても、舌の上に残る茶の甘さ、芳香。たしかに葉っぱごと粉末にして全部飲んでしまう抹茶より、煎茶(淹茶)はお茶のエッセンス、真髄を楽しむのに最適な飲み方かも、と実感させていただきました。
みなさま、ペットボトルのお茶もまずくはないですが、たまには急須でお茶をいれてみられてはいかがでしょうか〜(^。^")
長年慣れこなした茶の湯といささか勝手がちがう。初心者程度のことしかできない者が煎茶道を楽しみ知るのにぴったりのイベントめっけ。
小川流煎茶席への誘い。
JR東海と京の冬の旅のコラボで実現したイベントで、初めてのこころみなんだそう。まあ、なんてグッドタイミング!
それに小川流家元のいわばお宅に伺えるのですから、そのあたりも興味津々ですの。(裏千家の家元宅に気軽にいける機会など普通の弟子にはほぼ不可能、、ということを考えるとすごいですよね)

敬意を表して一ツ紋付きの付下げで。
小川流の家元の三清庵は上賀茂の北の方にあります。まわりは普通の住宅街で、それほど広い門構えではないので思ったより小さい、、、、と思ったらとんだ大間違い!
たしかまわりは住宅街、、、なのに、え?ここ山の中だったっけ?とびっくりするような市中の山居ではありませんか。山の斜面を利用して建てられているのか、建物の配置も家の中もアップダウンを上手に利用して建てられています。(どなたの設計だろう?)

手桶には季節にぴったりの桃の花。
建物の中を階段を登ったり下りたりでたどりついた奥の座敷からは、賓客をもてなす一番高いところにある茶室を見上げることができるのですが、これがまた鳥取の投入堂を彷彿とさせるような感じ。その前につぼみをほころばせた梅の木があって、とてもよい風情です。
さて、まずは広間で正式な玉露点前で一煎いただきます。
小川流では玉露も煎茶も一煎は数滴なんです。初めて見た人はこれはなにかのマチガイ?と思うほどちょっぴり。舌の上にのせたらそれでおしまいなんですが、その一滴がふわ〜と口中に広がって、数滴に茶葉のエッセンスがぎゅと凝縮されている〜と実感できます。

お菓子を先にいただく抹茶とちがって、二煎目を味わったあと、白湯とともにお菓子をいただく。なにせ数滴しかありませんから、先に菓子を食べてしまうとお茶の味がわからなくなるかららしいです。納得。
この日のお菓子は聚洸さんの「胡蝶」。ふわふわのマシュマロみたいなとってもおいしいお菓子でした。
(巳年だし、一見とぐろを巻いた蛇に目があるように見えたのですが、これモンシロチョウの斑点だったんですね〜)
この席で次期家元の小川可樂さんのご挨拶と、煎茶道にまつわるおはなしを。
JR東海のキャンペーンポスターにアップでのっているイケメンのお方どす。(このポスターをみて参加された方も多数とか^_^;)
なかなかソフトな語り口でお話しもお上手です。
急須を用いたお茶の飲み方の歴史(江戸初期、黄檗宗開祖の隠元やその侍僧道澄らによって始められた)や、幕末期は、勤王派を中心に煎茶道が隆盛したこと、これが武家=幕府→茶の湯、に対抗するかのように扱われた時期があったこと、日米修好通商条約を締結した幕臣・井上清直米は外交官ハリスを煎茶道でもてなし、その心をひらくのに役だったことなど、(そのときハリスに贈られた煎茶道具がアメリカの博物館に残っているのだとか)おもしろいお話しをたくさんうかがいました。
ここでいったんintermission、お楽しみの下鴨茶寮の雛弁当を。

う〜ん、春がたっぷり〜。ボリュームもたっぷり。
これに三色しんじょうが付きました。(食べきれなかった、、、、)

これ菱餅型の三色しんじょう。ヾ(@^▽^@)ノ
お昼からはしろうと(含・私)向けに煎茶のお道具の説明や、煎茶のミニ体験。ほんとに煎茶のお道具はちっちゃくてカワイイ。涼炉やぱり買おうかな〜、、、。
体験席の床は踏込床(蹴込床とも)で、席と床が同じ高さ。これが身分の上下をあえて問わない煎茶風の室礼だとか。他にも奇石や文房四宝の飾り付けなど、茶の湯とはかなりちがいます。禅宗的厳しさではなく、道教的自由さとでもいいますか。
そして立礼席で楽しい競茶席。
こちらの立礼席は寒山寺をイメージした中国風室礼になっています。

競茶は茶道で言えば茶歌舞伎、もしくは闘茶ですね。お茶の種類をあてっこする競争のようなもの。
今回は三種のお茶を。
雪)静岡茶・煎茶 山の雫
月)京都茶・煎茶 舞鶴
花)福岡八女茶・玉露 八媛の雫
いずれも高級茶を味わえるとは楽しいゲームだ。しかしあてられないよう、煎れる方も煎茶、玉露の入れ方とちがう入れ方をしてまどわしてくる。
はい、まどわされて全問不正解!デシタ〜Σ(|||▽||| )あはは〜
でもどれもおいしかった!

しばらく時間がたっても、舌の上に残る茶の甘さ、芳香。たしかに葉っぱごと粉末にして全部飲んでしまう抹茶より、煎茶(淹茶)はお茶のエッセンス、真髄を楽しむのに最適な飲み方かも、と実感させていただきました。
みなさま、ペットボトルのお茶もまずくはないですが、たまには急須でお茶をいれてみられてはいかがでしょうか〜(^。^")
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● COMMENT ●
ひいらぎ様
二兎と追う者は、、、といいますので、煎茶の方はほどほどにしておこうと思います。
茶事の後に待合で一煎いれるというのも、なかなか楽しいかもしれませんね。
やっぱり電熱涼炉買おうかな〜、、、
茶事の後に待合で一煎いれるというのも、なかなか楽しいかもしれませんね。
やっぱり電熱涼炉買おうかな〜、、、
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亡き母も茶道と煎茶をいたしておりましたが 煎茶の道具は本当にかわいくて 団扇の小さいので風炉の炭?をふわふわと扇ぐ様はまあ雅でごさいました。
先日 私の友達で茶室で薄茶の後に珈琲道をされた方があります。それもわくわくして客は楽しみました。
煎茶で茶事も楽しいかもね。