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2017-07

生谷家住宅 - 2015.09.02 Wed

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今年の京の夏の旅で一般公開されている生谷家住宅をおとずれた。西陣の一画、というが、ここは烏丸からちょっと西に入ったところ、同志社エリアになるんだが、ここも西陣なのか。思った以上に西陣って広いんだな。
そして、こんな町家もまだまだ残る通りの一画に、、、、



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あまりにさりげなくあるので、あやうく通り過ぎるところだった。



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格子戸、駒寄、厨子二階の虫籠窓、、、と立派な町家だ。ただ、この家は純粋に住居なので(青物問屋の商売は別の場所でしていた)仕舞屋というべきか。



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万や、、、は青物問屋の屋号。
生谷家はご先祖さんが室町時代の御家人までさかのぼれる、というからほんまに生粋の京都人やね。秀吉の時代、前田玄以の命で賀茂川堤防工事を成功させた功により、ここに土地をたまわったとか。
建物は大火にもみまわれ、代々増改築を繰り返しているので年代ははっきりしないらしいが、古いところでは江戸末期くらいの柱もあるらしい。蛤御門の変なんかも見てきた建物なのだ。



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走り庭。もとおくどさんやら井戸があるべき場所に新しくつくられた階段。ちょっと残念。りっぱな水屋箪笥なんかもあったろうに。
この家には昭和55年くらいまでご家族が住んではったそうだ。平成になって、アルミサッシの撤去など、復旧改修が行われ、この一般公開の後はイベントスペースなどで使われるらしい。まあ、壊されなくてほんまにヨカッタヨカッタ。



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代々使われてきたであろう日常道具や什器の展示も。



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本来の位置から移動された?おくどさん。



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おくどさんには御霊神社(上御霊神社)の御札も。そうそう、ここは上御霊通りでそのまま前の道を東に行けば御霊神社に行きつくのだ。



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玄関間は4畳もある(ここで暮らしてもいいわ)。その奥に四畳半の茶室。やはり西陣、室町の旦那衆は茶の湯やお能が嗜み(^-^) 表の格子窓に面しているのがいいわ。夏場は障子をあけてもいいし。



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この庭園は小埜雅章さんという庭園作家が新たに作庭しはったもの。名付けて「光臨の庭」。
この界隈には尾形光琳の邸宅があったそうで、この庭の石3つが光琳邸由来のもので、多くの人の来臨を願ってそれにかけたものそうだ。
手前の真黒石は雨にぬれるときれいだろうな。(このあと予想外のゲリラ豪雨におそわれるとは、夢にもおもわなんだ、、、)


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葦簀が敷かれた奥の八畳間。ボランティアの方の説明を拝聴。夏座敷はええね。ここには代々ご当主が集められた軸もかかる。



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この床柱と床框がすごかった。皮付き松(に漆かけたもの?)に框は虎柿ですよ。めずらしい。欄間にも数寄屋の粋がつまっていると思うが、ここらは建築家の解説付きで見たいもの。


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二階の客間、十畳の広さ。



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ここの床柱。これ何の木だろ?すごいわ。



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二階にはこんなものまで展示されている。

「太閤秀吉公御葬式御行列」

え?1598年?

手にとってご覧下さい、と言われたが、これ本来博物館級だろ?いいのかそれで?あまりに太っ腹すぎてとまどうわ。



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二階から見た走り庭。やっぱりこの新しい階段が残念。(ご家族が住んでたときに改築でとりつけたらしい)生活はあったほうが便利だっただろうけど。



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準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)は見事。


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一回りして玄関までもどる。毎年集めた御札が貼ってある。神社へ古いの返さなかったんやな。
同じ上京の本妙院のが多いみたいだが、壬生寺のなんかもあった。


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生谷家を後にして、その通りをほんのワンブロック北に行くと、おなじみプランジパニさんはすぐそこ。(最近ちょくちょく行ってるなあ)



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ここで休憩していたら、、、、突然文字通りバケツをひっくりかえしたような大雨!!
しかも自転車なので、ここで1時間雨宿りするはめに。(長居してスミマセン、、、)いつやむのか不安ではあったけれど、雨の外の景色を見ながらぼ〜っとしているのも心地良かった。

ようやく雨脚もおさまり、ちかくの100均でレインコートも買えたので烏丸通りを南下して帰る。



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途中御所西の護王神社にもお参りして。ここは足腰の神様なのだよ。和気清麻呂(郷里のヒーロー)がご祭神、めずらしいよね。これからも足腰達者で京都めぐりがさんざんできますように、とお祈り。



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ここのシンボルはイノシシ。狛犬もイノシシ。なぜにイノシシなのか?よくわからんが、けっこう見所多い神社なのでそのうちまた。



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烏丸丸太町を少しだけ南へいったところの和菓子・甘楽花子(はなご)さん。和菓子作り教室もある。

花子(はなご)というからには(能「班女」の主人公が花子)ご主人お能好きでは?と思ったら、表にもカウンターにもお能関係のポスターやフライヤーがいっぱい(^_^; やっぱり。



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雨上がりにここの和菓子をいただいて帰る。銘をなんと失念したが、私には秋の鰯雲を空の上から見下ろした光景に見えた。



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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

やはり、西陣あたりは

立派で大きいお家が多いですね

空間を維持しつつ

現代に合う暮らしをする、難しい部分もありますが

町家に住む一人としては

やはり、出来るだけ工夫しながら

維持するトコは、維持していきたいなぁ^^;

高兄様

高兄様のおうちも町家でしたか!
やっぱり冬は家の中で氷がはる?(^_^;
町家の風情を残そうと思えば、暑さ寒さに耐えねばならず、かといって快適さを追求すれば町家に住まなくても、、というむつかしい問題がありますね。
それでもこの前までりっぱな町家だったのが更地になっていたりするとすごくさびしいです。
がんばって、町家暮らし続けてください!

しぇる様へ
私が学生時代に、お世話になった宮川町の亡母の友人のお宅も戦前からの五軒の京風長屋で宮川筋に面した門から続く路地の奥にあり、最上階の三階からは送り火が見物できる建屋でしたが、今は、変哲も無い現代風の住宅が建ちならんでいます。
まだ、一部に当時のままの長屋も残存していますが、いずれは無くなってしまうのでしょう。

ところで、室町筋に京都三井家の本木造で重文級の大きな町屋が平成初期まで残っていましたが、今は、一隅に記念碑だけがあるだけです。
それと、話は変わりますが、明治維新の際、新政府軍の軍費の大半を賄ったのが、この様な町屋の持ち主だった京都、大阪の商人だったのですが、日本史では出てきません。

narahimuro様

宮川町もいくたびに風情のあるお茶屋さんに「貸家」のパネルがぶらさがり、いつのまにか更地になり味気ないコンクリートのかたまりに、、、なってますねえ。
ヨーロッパみたいにいっさい建物の外観に手をつけられない旧市街と機能的な新市街にわければいいのに、といつも思います。
もどうしようもなく町家建築は絶滅危惧種です。ちょっと絶望してます。平成の町家なんてうたっている建物もへんてこりんなのばかりで。
お屋敷級の町家が維持できないのは生活しづらい機能面だけでなく相続税の問題もあると思います。代々譲り受けられるべき大きな建築がもちこたえられず分割売却、あるいはマンション地、という例をたくさん知ってます。親の資産はうけつがれません。よって政治をうごかすような財閥もうでません、きっと。


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