topimage

2017-10

垣萌えの嵐山宝厳院 - 2015.09.09 Wed

時雨殿を出てすぐのところに夏の特別公開している天龍寺塔頭宝厳院があったので、よせてもらう。


P90400743.jpg



このお寺も場所を転々としたみたいで、開山は室町時代、当時の管領細川氏によって創建されたとか。本堂にはたしかに細川九曜紋があったわ。


P90400773.jpg



もとは上京あたりにあったのが、応仁の乱で焼失、再建、間借り(天龍寺塔頭弘源寺境内)、、と最終的にこの地を購入して移転したのが平成15年というからとびきり新しいのだ。

ただし、現在の境内はもと妙智院境内(幕末に焼失)でこの獅子吼の庭園ももとは妙智院のもの。ちなみに妙智院跡は大正年間、日本郵船の重役だった林民雄が別荘地として整備し、現在の書院も別荘の一部だったとか。



P90400803.jpg


嵐山を借景に緑が美しい庭園、楓も多く、紅葉の季節にはどんなに美しくなるのだろう。



P90400783.jpg



手前の空池の真黒石は人生の苦海をあらわすとか。う〜む、一つ一つが重荷を負って生きる人間なんやろか。
彼岸には須彌山、雲上三尊石など。

ここの作庭は策彦周良(さくげんしゅうりょう)なる戦国時代の臨済禅僧の手による。もともと細川管領家の家老の家の出身だったそうだから、宝厳院がここへ移転してきたのも縁あってのことか。

さて、ここは楓も美しく嵐山の借景もあちこちに配された巨石もみどころなんだが、私が一番萌えたのが垣根シリーズ!
これは現代の庭師が新たにつくったものなのか、もともとそういう意匠があったのかはさだかならぬ。


P90400763.jpg



入り口入ってすぐのこの蓑がならんでいるようなその名もずばり宝厳院垣(蓑垣とも)は圧巻でしたわ。



P90401083.jpg



広角にするとさらにこりゃすごい!



P90400843.jpg


中はのぞけず残念だったが茶室・無畏庵の垣は竹穂垣に四ッ目垣(?)。



P90400853.jpg


これも荒々しい竹穂垣。


P90401003.jpg


これも竹穂の1種?侘びた感じがええわ。


P90401013.jpg



なにこれ!!萌える〜〜!!、、、の垣は豊丸垣というそうな。どういう実用性があるのだろう?寒牡丹の雪よけが並んでいるイメージ。



P90401033.jpg


これも萌えるわ!
竹穂垣のヴァリエーションなんだろうか。ウェーブにする実用的意味がないので遊び心なんだろうな。



P90401043.jpg


こちらはご存じ光悦垣。



P90401053.jpg


茶庭の中門に用いられることもある揚げ簀戸まであって感激。


P90400813.jpg


もちろん垣だけでなくひっそり可憐に咲く禅寺ににつかわしい花々も。これは河原撫子。



P90400793.jpg



桔梗も見頃をむかえているようだ。


P90400963.jpg


ここの苔はなんというのだろう、筆苔か?とても手入れが行き届いてきれいだ。まあ、闖入者もいるようだが。



P90400893.jpg


そして書院。もとは林民雄の別荘を整備したものでなにより窓からの庭園の眺めがすばらしい。



P90400903.jpg


ししおどしのある小さな滝のそばには苔むす巨石。


P90400973.jpg


巨石はほかにもたくさん配置されている。中には地中の岩を木の根が割っている、、というすざまじいのもあった。(巨石趣味はあまりないので、ようわからん)



P90400913.jpg



庭園には小さな橋もあり、、、



P90400993.jpg


苔むす井戸桁もあるが、、、、この上にのっている良い感じに苔むしたお饅頭みたいなのは一体なんだろう???


そして書院のもうひとつの見所は田村能里子画伯の襖絵「風河燦燦三三自在」+引き手。
これはもう画伯のHPを見てもらう方が早い。田村レッドといわれるアクリル絵の具の赤もいままでの襖絵になかったような意匠も非常に印象的。


関連記事

● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

おお、やはり、しぇるさんとは気が合いますな^^

じつは、わたしも

週明けに、宝厳院さんに撮影に出かけようかと

記事を、拝見して

ますます、行きたくなってきた^^

高兄様

ねらって行ったわけではなかったんですが(^_^;、らっき〜でした。
天龍寺さんもたくさん塔頭があって、特別公開があるとうれしいですね。
ただし紅葉のころは行きたくありませんが、、、

高兄さんがどんなふうに景色をきりとられるのか楽しみです。
まあ比べられたら困りますが、、、、(^◇^;)

田村能里子画伯の襖絵素晴らしいですよね。
描かれてすぐの公開のとき見に行きました。引手も素晴らしいですよね。
あれから画伯の4号くらいの砂漠の女性の絵(顔upの)探しているのですが、
なかなか出会えません。
宝厳院の庭も素晴らしかったわ。
時雨殿に行けなかったのが悔しい!宝厳院に時間をとられて見れなかった!

閑児様

この襖絵を見ながら薬師寺の平山郁夫画伯の西域の壁画を思い出していました。
表面がざらっとしたアクリル絵具で西洋風画風が斬新です。テーマも見る人によってあれこれ違う風に解釈できるのもいい。是非画伯のいい絵をゲットしてください。
時雨殿はいつもあいていますので、また今度の機会でもだいじょうぶですよ〜。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/533-2e664c06
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

雨の夜のお茶会 «  | BLOG TOP |  » 嵐山・時雨殿

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (8)
茶の湯 (213)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (58)
茶会(亭主) (2)
京のグルメ&カフェ (52)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (49)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (26)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (52)
奈良散歩 (19)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (38)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR