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2017-04

宇治めぐり〜朝日焼月釜と興聖寺 - 2015.09.17 Thu

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宇治川である。
今日は鵜飼いを見ようと思い立ちやってきた。学生時代、嵐山の鵜飼いはみたことあるが、宇治川は女性鵜匠で話題になっているし、国内初人工孵化した海鵜ウッティーがデビューしたことでニュースになったし。(けっこうミーハー)



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しかし、、、、
この激流は、、、明らかに増水、天ヶ瀬ダム放水したんかな。で、電話できくと本日中止〜〜〜うっそ〜(>_<)



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しかしこのまま帰るのも悲しすぎるので、ちょうどやっている朝日焼の月釜行ってみよう。
宇治川の東岸を川を眺めながらてくてく歩く。鴨川のゆったりした流れになれていると、宇治川は流れがほんとうに早い。今日はいつもにましてすごいけど。




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さすがお茶処宇治、京都府茶業会館もこんなところにあるんだな。隣接するカフェ「匠の館」では日本茶インストラクターの御指導の下お茶をいれたり、申し込めば茶歌舞伎もできるらしいよ。



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朝霧橋も通行止め。これ通れないと西岸に行くのに大回りしないといけない。



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さて、朝日焼の窯元。朝日焼は遠州七窯のひとつで開窯は慶長年間というから歴史は古い。朝日焼の名前は場所が朝日山だからというが、そういえば宇治七茶園の一つが朝日だったな。



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場所は窯元のすぐ隣の福寿園宇治茶工房。月釜は松露会所属の先生方が持ち回りでされているようだ。一般でも1000円で参加できる。




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二階に上がるとまあ、立派なお茶室が。茶会はここ、八畳の広間・華松庵にて。



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ここには中村昌生先生監修で作られた三畳・中柱の小間茶室・春草廬もある。のぞいてみたら、ご社中の荷物置き場になっていたので写真はご遠慮しておいた(^_^;


最後の方だったので客は数人、ゆっくりできてよかった。さすがに花入が朝日焼の砧。たっぷりしたおおぶりの砧にススキ(しかも矢筈の!)、吾亦紅、フジバカマ、八重の貴船菊(秋明菊)。お花が見事でお聞きすると花をもたせる工夫についていろいろお話しくださる席主さん。
とくにススキがすぐ開いてしまわないようにするには酢水につけるとよい、という情報ゲット。いいこと聞いた、早速試してみよう。(→効果てきめんでした!開いていた尾花もしゅっとつぼまった)
それにしても肩肘張らず説得力のある席中話ができるには、あるていどの年齢の積み重ねが必要だな、、と思った。あの力のぬけ方はマネできない。私なんぞまだまだ若造〜(^^ゞだわ。



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福寿園は体験コーナーもあって、これは茶揉み体験コーナー。他に石臼体験や、茶碗絵付け体験などもあった。これは製茶をよく知らない方に是非体験してほしいもの。



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窯元には手にとって作品を見たり購入したりできるスペースもあり。当代の豊斎さんのお姿も拝見した。朝日焼は一見萩に似てる。あと御本みたいな斑点が特徴。磁器の煎茶器など日常使いのものもある。


さて、これだけで帰ってしまうのもモッタイナイので宇治観光マップを見て、近くにあるらしい興聖寺にも行って見よう。


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道元が最初に開いた曹洞宗の禅寺。へ〜、、意外とすごい寺院だったのね。名前知らんかったけど。(スミマセン)
一時荒廃していたのを江戸初期に立てなおしたのが淀城主・永井信濃守、復興した場所もまさに朝日茶園の跡、じゃ、ここが朝日茶園だったのか〜(ちなみに朝日茶園は茶道検定受ける方は必ず勉強する、足利義満が定めた宇治七茶園の一つ)



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琴坂というゆるい坂をのぼると、、、なんだか異国風の山門。黄檗宗っぽい。


ここは実際禅僧の修行道場。
なので受付をしてくれた修行僧とおぼしきお坊さんが「ここは観光寺院ではありませんので、あまり観光への配慮がありません。がっかりしたと言って帰られる方もおられます。」とおっしゃってた。(そんなヤツおるんか)
拝観料ではなくて寄進なので名前を書いておくと、勤行の時によみあげてくれるのだそうだ。



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うん、なんだか学校っぽい。ここは庫裏にあたり食事をする場所のようだ。


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広い方丈、大書院、本堂をめぐるが他にだれもいない。独り占め、良い感じ。



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宇治の山を借景にした庭をとりかこむようにして建物が連なる。



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参禅の時の座席を決めたものかな?こういうところ現役の修行道場なのだなと思う。



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なにより感心したのはこれだけ広い建物でありながら、床がきれいに拭き清められていること。掃除は禅僧の作務の中で一番大切な修行だから、(私も心茶会でお茶より掃除をよくやった記憶が、、、)当然なのだろうが。
床の釘やささくれにひっかっっかった雑巾の繊維にニマっとする。そうなのよね、雑巾がけするときよくひっかかるのよね。



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これは興聖寺を復興させた永井氏を祀る天竺堂。この紋がもろに毛利家。永井氏の室町時代あたりの祖先が毛利家と関係があったようだ。



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この扉の猿?に萌える。



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現役の座禅道場。役職によってすわる場所が違う。

只管打坐、只管打坐(しかんたざ)。ただひたすら坐禅することが最高の修行であるとする曹洞宗。



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指導僧がすわる場所の向こうにタオルが干してあるところが、実際多くの禅僧が修行しつつ暮らしている、という実感があっていい。



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座禅開始と終わりをつげる太鼓の下にはちゃっかりデジタルタイマーあり。
昔は香一炷やろうそくで時間をはかったんだろうね。



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右手の下駄箱もすがすがしいまでに拭き清められていた。



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玄関の大きな魚板(たたいて時間を告げたりする)をみながら辞した。

あ。右手にあやしい僧形のキューピーさん、、、、(賽銭箱を前に立っていたような、、、^_^;)



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宇治橋までもどる。ここは宇治橋三ノ間。かつてここで茶の湯に使う名水がくみあげられたという。今でも10月の宇治茶祭ではここから水をくみ上げる儀式がみられるそう。



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ま、今日は無理ね、この早さの流れじゃ。



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ああ!!
野生の鵜だ!(たぶん)着水と同時に水に潜ったからね。鵜飼いは見られなかったが、鵜のハンティングは見られたし、よかったよかった。


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かえりはやっぱり寄ってしまう、、、、宇治茶中村藤吉本店



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30分待ちでソフトクリーム・宇治茶抹茶ミックス、いただいた(^-^)



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● COMMENT ●

興聖寺。

いつも楽しみに拝見しています。
興聖寺は、BSプレミアム京都人密やかな楽しみで出てきたお寺さんですね。中まで見れて感謝感激。

ポピーシード様

コメント、ありがとうございます。
宇治マップで近くにいいとこないかな、と思っていたら確かにTVで見たお寺でした。
ほんまに座禅道場なんですね。観光寺院にないよい雰囲気でしたよ。

しかし宇治のお坊さんが洛中まで托鉢しにきはるんやろか???とちょっと疑問でしたが。


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