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2017-08

白鳳〜花ひらく仏教美術〜奈良国立博物館 - 2015.09.19 Sat

奈良の鹿である。いきなり授乳中。
本日は奈良国立博物館特別展「白鳳〜花ひらく仏教美術」である。


P9120006.jpg



、、、というのはさておき、白鳳の仏像に見せられた嚆矢は亀井勝一郎の「大和古寺風物誌」だったか会津八一の歌だったか、和辻哲郎の「古寺巡礼」だったか、、、、さだかでないが高校時代に見た山田寺の仏頭である。(現・興福寺蔵)


だいたい頭しかない。たびかさなる被災によって(おそらく火事やら強奪やら)仏頭、しかも後が大きく欠けている、しか残らなかったのだ。なのに、いや、だからひどく印象深く心に残り、大学に入ってからいさんで興福寺まで見に行った。(飛鳥の山田寺跡にも行った。)

欠けた頭に微かにゆがんでいるにもかかわらず端整な仏様のお顔、なにを語ろうとしているのだろう、、、当時はそれが白鳳時代の仏教美術の基準作であり「白鳳の貴公子」とよばれている国宝なんて全然しらなかった。

これはもともと山田寺本尊の薬師如来の頭部だったんだなあ。薬師如来か。

この如来様、なんと文治3年(1187年)押し入った興福寺の僧兵に強奪されている。興福寺東金堂の本尊に据えられたものの(なんて強引!)のちに応永18年(1411年)の東金堂の火災の際に焼け落ち、かろうじて頭部が焼け残ったのだが、その後ず〜っと、行方知れずになっていたのだ。

500年後の昭和12年(1937年)、興福寺金堂解体修理の時に、本尊の薬師如来の台座の中から出てきたという\(◎o◎)/!これ先日のダヴィンチの「アンギアーリの戦い」のエピソードにも負けていないわね。



P9120008.jpg



、、、で、博物館、、、、仏頭の展示は8月で終わりだった!!!
(写真がかけられてはいたけれど)
なんちゅーこっちゃ!(←事前調査の甘さ)



気をとりなおして。
白鳳文化とは645年大化の改新から710年の平城京遷都までの飛鳥時代に華咲いた文化で、飛鳥文化と天平文化との中間に位置する、、、らしい。日本史不勉強につき、各文化の特色を言えといわれてもその実よくわからない。
仏像はあまり生硬ではなく、平安仏のようなのぺっとしたのでもなく、、、、ぐらいしか。


仏像の他は、なんといっても「凍れる音楽(byフェノロサ)」!現在解体修理中の薬師寺東塔の水煙が、ガラスケーズ無しでじかに目の高さで見られる。東塔はしばらくは幕をかぶったままだが、ここでこうして至近距離で水煙をみられる、これは感激。


それから展示物にやけに寺の軒丸瓦が多かった。代表的なのが川原寺様式(モロ白鳳時代)といって複弁蓮華紋+周縁の鋸歯文なんだが、あれほんと好き!法隆寺かどこか(不明)の軒丸瓦の古いホンモノを持っているが、残念ながら白鳳時代よりも時代が古いらしく複弁蓮華紋ではない。もっとシンプル。
軒丸瓦の(なんど聞いてもおぼえられない)様式も今回の展示で少しわかりかけた。

あとはやはり国宝の橘夫人(県犬養 三千代・橘諸兄の母、のちに藤原不比等の後妻となり光明皇后の母となる)念持仏阿弥陀三尊像とその厨子。厨子の後屏は必見。ブロンズ製のここまでこまかく美しい紋様の細工がすでにあの時代できていたとは!この美しい厨子におさまる美しい仏に三千代はなにを祈っていたのか。諸兄と光明子の夫(聖武天皇)との確執がうまくおさまるように、、、とか?



P9120009.jpg


というわけで、仏頭はみのがしましたが、白鳳展、会期ものこりわずか(〜9/23)おいそぎください。



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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

あららら、そら、残念^^;

でも、奈良国は

常設でも、とんでもない代物があって

充分、堪能出来ますよね

日本に4つしかない国立

伊達じゃないですよね~^^

高兄様

よく考えたら興福寺宝物殿へいけばいつでも見られるんでした(^_^;
でも他の白鳳仏と並んで見るからまたいいのですよね。
そうそう、奈良国博、もうすぐ正倉院展、また行かなくちゃ!


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