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2017-10

秋晴れのみのりの茶事 - 2015.10.21 Wed

美術館で、すごい茶道具がガラスの向こうに鎮座していて、ついているタグに「個人蔵」と書かれているのをよく見かける。個人蔵ってこんなの持っておられる「個人」ってどんな人なのかなあ、、、と漠然と思っていたが、、、西の方、お招きいただいた茶事のご亭主がまさにその「個人」のおひとりであった!

夏の楽々荘朝茶事合宿でごいっしょし、楽々荘のご主人と(私は現代の「近代数寄者」とおよびしている)おそろしくレベルの違う茶道具の話に(私はただ口をあけてあきれてただけ、、、(°_°) )うち興じられておられたお方。

ひょんなことで別方面からのお茶縁が二重三重とつながり(ほんっと、毎回いうけれどお茶の世界は狭い!)うれしくも秋晴れの美しい日に茶事にお招きいただいた。

待合でいきなりかの有名な○○の指月布袋がでてきて(最近細見美術館でみたアレですよ)、これなら本席はそれ以上のなんやろ??と思っていたら、、、、

どひゃ〜〜!!((((;゚Д゚)))))))


今年400年のかの琳派の親玉の消息〜〜?!これって美術館モノでしょ?光悦会の目玉クラスでしょ?茶道具の本にのってるくらいのモノでしょ?

ガラス無しで拝見はともかく、それが実際茶事に使われているところに居るこのシアワセ。でもそれだけじゃなかった、、、あまりにつぎつぎ本にでてるような茶道具がおしげもなくくりだされて、今でもぽ〜っと夢見心地。



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某Y流の方なので懐石も作法が少々ちがうのかな、と緊張していたら、なんと意表をつくお菓子までオールイタリアンの懐石。盃もでてきたのでとっくりでつがれるのは日本酒かな、と思ったら、これまた意表をつく白ワイン。
今回テーマは今年没後400年の織部にちなんだものとか。向付が織部が指導したといわれるいくつかの古窯のものをそれぞれに。折敷がまたええわ〜。飯器のかわりに古伊万里の輸出用とおぼしきポットにガーリックトーストを。これまたおしゃれであった。



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待合では掛け軸の下に、淡路でとってこられたサツマイモ、石榴、栗の秋のみのりに、、、ま、、まつたけ〜♪が笊にのっていたので、これいつでてくるのかしらん、、、と思っていたらでてまいりました。ヤッタ!今年初松茸となった。



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最初これを席中に火鉢をもちだして焼こうとされていたサービス精神がありがたい。これだけのお道具をお持ちなだけでなく、古窯の焼きものなどへの造詣も深いかたなので、(私のしらない単語がいくつもあった)勉強もさせていただく。しかも、お人柄により楽しく、、ね。

正客が陶芸家さんだったので、この方からも焼きものの蘊蓄を拝聴することができうれしかった。井戸は雑器か祭器か、作意があるのかないのか、韓国の器だから韓国人が研究すべきであると思うが、歴史の軋轢によるフェアな研究阻害要因がなくなれば、、、というお話しは特におもしろかった。(11月にこの方の作品が野村美術館で展示されます)

さらなる御連客が以前もっと西の方の茶事でご一緒した茶道男子!この方がいつのまにかご亭主のところで某Y流を学ぶようになられた!というのはびっくりぽんや(^_^;)(以前は裏だった!)まあ、彼のご縁でよんでいただいたようなものですから感謝感謝。




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絵唐津の陶片が菓子器になる豪快さ。菓子は地元の菓子屋さん、銘をご亭主が「三秋」とつけられた。

そしてね、、、普通の風炉釜の約1.8倍?くらいの迫力ある大やつれ風炉、阿古陀釜(ハロウィンのカボチャ)は、かの利休さんの釜師△次郎〜〜〜いや、もう全部は書きますまい。書ききれません。お道具好きの方なら泣いてよろこぶようなものを次々とおしげもなく使ってくださる潔さ、お気持ちがありがたい。



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後座に席入りしたとたん目に入る、印象深いこの花入。花入として生き残ったへちゃげたルソンの壺には、穴を開ける、開けないでもめた野村得庵のおもしろいエピソードが付随していて、(是非よばれたときにお聞き下さい)これもすごい。


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みのりの茶事、実りの茶事、そして御法の茶事。

ご亭主は20年前、大震災で大きな被害をこうむられた。つらいことも多々おありだったと思う。そして、今仏教者としてなにができるかといろいろ考えておられる。お寺を、地域のつながり、文化の場として機能させる、その中心に茶事をすえてやっていこう、と決心されたよし。おお、なんて楽しそうな。その企てがうまくはこぶようお祈り申し上げる。そして貴重なひとときをありがとうございました。


さまざまな名物をたくさん目にし手にし贅沢な時間を過ごした後に、一番心に残るのは実はご亭主のあたたかいお人柄と笑顔であった。

(あ、あと紹鷗と利休の塗師であった記○の漆が透けてきた中棗もね!^_^;)







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● COMMENT ●

あれ、もしかしてその陶芸家さんは名刺に東洋古陶磁研究としてあるK.Mさんでは?
あんまりビックリして、本文をちゃんと読まないでコメントしてます。違ってたら失礼。

たぶんそのKMさん。

清々しさ

席主さまは本当にうれしかったでしょうね。
打てば響く、そんなお話ができる人たちにおもてなしができたのですもの。

N様

他の御連客はいざしらず、私はけっこうトンチンカンな受け答えをする客だったかも、、、(^◇^;)
茶の湯文化は奥が深すぎて、いつまでたっても勉強しつくすことはできません。まあ、そこが楽しいのですが。


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