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2017-10

西行庵秋の茶会2015〜小堀遠州流家元席 - 2015.10.27 Tue

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知恩院さんの前を通りすぎたらそろそろ紅葉がはじまっていた。京都はまた美しい季節になる。(ついでに観光客も超増えて市バスに通過される季節になる(-_-#) )



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春に夜桜を見て感動した円山公園のしだれもすこ〜し紅葉をはじめた。このそばを通り抜けて南下すると、、、



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円山公園・真葛が原西行庵がある。
はじめて西行庵とご縁を結んだのは2年前の早朝の朝茶だった。

しらじら障子の外が白んでくる時間の茶がここちよかったのと、(茶道検定の参考書に「円窓床」の代表茶室として載っているところの)桃山時代の茶室・皆如庵で一度お茶をよばれたい、、、という思いから今年の春は西行忌茶会に参席させてもらった。



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そして今回、秋の茶会。毎年そうそうたる方が席主をつとめられるそうな。今年は小堀遠州流(遠州流から昭和に独立。小堀遠州の弟・小堀正行の系統〜後に養子で本家の直系になる)のお家元(16代)がお席主。
明治に、この西行庵再興につとめた宮田小文法師のお茶の師匠が12代宗舟宗匠だったご縁だそうだ。(かの松殿山荘の高谷宗範とも親交があったらしい。)



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ほんとうにこの建物は茅葺きの屋根といい、いい古び方、そして風情がある。まずは躙り口から入って二畳台目向切向板の小間の待合へ。今は蓋がされているが丸炉を埋め込んだ四角い炉があるいい雰囲気の小間。その小文法師の師であった宗舟宗匠の扇面和歌がかかる。

続いてあけはなてば広間になる浄妙庵(大徳寺真珠庵の鷹ヶ峰下舎だったそうだ)にて三友居さんの点心をいただき西行庵主のお母上から一献ちょうだいする。おいしい お家元夫人もお水屋から同席され、いっしょに食事、小堀遠州流についてもいろいろお聞きする。ちなみにここには狩野探幽の墨絵がかかっていた!



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(主菓子:柏屋光之「錦秋」)


いよいよ本席、とても好きな皆如庵へ。障子を途中まで閉めると円相窓にクルスが浮かび上がる円窓床(伝・高山右近作)、火灯口つきの道安囲とみどころ満載の小間(三畳+一畳)なのだ。普通なら床の真ん中に掛ける軸が横壁にかかる変則、この日は遠州の賛(このたびはぬさもとりあえず手向け山、、、の道真公の歌)、松花堂昭乗の天神さんの絵。寛永のきらびやかな文芸メンバーだわね。

濃茶はご子息(?)が練られ、お家元は後見に。正客はわざわざこの日のために山陰地方からでてこられたという当流派のお弟子さん。

お点前はやはり武家茶道のそれで、歯切れのいい所作は藪内とかにも似ている。茶碗を出すのに古帛紗や、出し帛紗でなく普通の帛紗をおりたたんで(この折り方も複雑でよくわからんかった)使うのは初めて拝見した。お弟子さんにお聞きすると遠州流と小堀遠州流は実はけっこう違うのだそうだ。

道安囲の火灯窓から通してみるお点前はほんまに絵になる舞台装置だわ。



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釜が炉壇いっぱいいっぱいなくらいごつくてすてきだった。遠州の釜師だった飯田助左衛門のものだから江戸初期のもの。なりはごついが鐶付きや蓋のつまみが繊細な切り子(サイコロキューブみたいな)になっているあたり、やはりきれいさび、、かな。でもこの釜に負けない蓋置が古竹でごついのなんの。その名もずばり「岩石」。江戸中期の茶人・鷹司輔信・作。


古瀬戸茶入の銘が「秌之埜」。なんと読むのか???

「秋」の字のへんとつくりをいれかえた字で「あき」と読む。松を「枩」と書くようなあれ、ね。遠州流の軸によくみるテクニックだったわね。


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(干菓子:月兎+豆名月 塩芳軒  そう!この夜は十三夜、豆名月の日であった)


宗家は東京なので、はるばる京都に遠征くださり、茶杓の銘も「都」と。
おはなし上手な気取らないお家元のお人柄が席を楽しいものにして、一座建立、ひとときを楽しむ。客の座る三畳はほんに人との距離が絶妙でよろしいわ。


帰りは鴨川ぞいの早くもはじまった桜の紅葉を見て楽しみ、夜は十三夜の月を愛で、花鳥風月、じつに楽しくうるわしい一日であった。



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