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2017-04

琳派総集編!〜国立博物館〜駅美術館 - 2015.10.31 Sat

お江戸の方ではどうかしらんが、京都では今年は琳派400年ということであちらでもこちらでも琳派、琳派、琳派、、、のイベントや展示が目白押し。それもあと二ヶ月、ということでいよいよ真打ち登場!


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京都国立博物館「琳派〜京を彩る」


国宝、重文があれもこれも惜しげなくてんこ盛り。平日にも関わらず入館できるまで40分待ち、という表示だったが実際はそんなに待たされた感じがしない。(待つだけの価値があったので脳内で割り引かれたのかも?^_^; )



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こちら博物館のゆるキャラ?になったらしい「トラりん」。尾形光琳の竹虎図がオリジナル。しかしなあ、、、(^_^;)


入館すると入場制限しているにも関わらず十重二十重に人垣ができていたが、それにもめげずに並ぶ。
のっけから圧巻の13mの長さの俵屋宗達鶴下絵・光悦三十六歌仙和歌巻。金、銀の箔の鶴の群れが空に舞い上がり舞い下り水辺に憩い、端から端までなめるように見てしまった。光悦の字はまだ判読しやすいのがうれしい。

そして光悦と言えば茶碗!学生時代に鳥肌が立った「雨雲」、当代の楽さんが一番好きだという「乙御前」がでてた。「加賀光悦」は11月10日からの展示らしい。


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(展示は平成知新館にて)


光悦・宗達を琳派第1世代とすると約100年後、彼らに私淑した尾形光琳・乾山は第2世代、そのさらに100年後の酒井抱一・中村芳中・鈴木其一は第3世代になる。
まあ、この三世代の作品がこれでもかこれでもか、と息をもつかせず並ぶ様は圧巻としかいいようがない。

第2第3世代はそれぞれが私淑しているだけあって、第一世代第二世代の画題をまんま模写したものや意訳して発展させた作品も多く、これらを一堂に会して比べて見ることができる、というのはめったにない貴重なチャンス。琳派というバックボーンは貫かれつつ時代の空気とともに変化してくのを見るのはおもしろい。

江戸琳派の酒井抱一は、現在京都新聞で連載中の松井今朝子さんの「料理通異聞」(江戸の名料理屋・八百善のおはなし)に現在登場しているのでなんとなくその姿とかさねてしまう。藩主の子息という高貴な身分と浮世にまだ未練をかすかに残す出家した美男子、というイメージか。



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しかしなんといっても超目玉は一室に飾り巡らされた「風神雷神図屏風」につきる。
オリジナルの宗達(国宝)、それを模写した光琳、さらにそれを模写した抱一。

ぱっと見どれがいままで「風神雷神」と認識していた絵なのかわからなくなるほどだが、こうして並んでみるとほんまに違うんやな。空間構成もさることながら風神雷神の威厳・迫力という点でやっぱり宗達のが一番畏怖の念を感じさせる。

オリジナルは風神の視線は雷神へ、雷神の視線は画面の外、真ん中にたってこの屏風を見る人へ、、となっているのに対して光琳のはお互いに見つめ合っているのだそうだ。なるほど、言われてみて初めてわかった。

宗達はほんまに天才だ。本やTVで見飽きたつもりでいたが、ホンモノをこうしてみると全然迫力が違う。両神の浮遊感が違う。すごいわ、やっぱり。



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ということで入館の時間待ちも十分報われたのだ(^_^)v


さて続きは美術館「えき」で。



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琳派第4世代といえば京都ではおなじみの雪佳さん。第5世代と言っていいのかどうかだけれどニッポン画と称する山本太郎さんの作品。

山本太郎さんといえば以前細見美術館の特別鑑賞会で存じ上げて以来すっかりファンになんてしまった方。ポスターのマリオ・ルイジの風神雷神パロディ(?)もさることながら、以前見た「風神・ライディーン」は思わず吹いてしまった。お能がお好きみたいで画題に能の知識があればくすっと笑える絵も多いのだ。


琳派といえばかつて着物の柄ね、という認識だったのだが今年一年、あちこちでよう勉強させてもらったわ。狩野派の絵などは現代のわれわれの生活にはほとんど関係ないといっていいが、琳派は着物だけでなく日常のあらゆるもののデザインとして今も生き続けている。たしかにこれはすごい。琳派400年、おそるべし!



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