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2017-11

開炉とお祝いの茶事2015 - 2015.11.04 Wed

柚子の色づく頃炉開き。


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たしかに町中で柑橘類が黄色になっているのを見かけるし、スーパーの柚子も青柚子から黄色くなった。我が家で一番早く色づくのはこれ、露地のドウダンツツジ。



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楓はまだ青い。朔日からさっそくの炉開き茶事を、最近第2作を上梓された方のお祝いをかねてめでたくめでたく。



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待合はつい最近ゲットしたお気に入りの軸と、これまたほんの数日前ゲットした(皓月平中次薄茶器を作ってくれたところの)岩渕祐二さんの輪花桶を火入れに。これに合う細い火入れや灰吹きがなかったので、ままよ、ここは火入れだけで勝負。これは建水にも花入れにもなるスグレモノ。以前からこのタイプにちょっと目をつけていた。




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本日のお正客は茶の湯44流派の点前を統計学的処理で比較検討した「お点前の研究」の著者でいらっしゃるので、御連客も藪内、表千家、亭主・裏千家、軸・江戸千家、、、とそろえてみました(^_^; 御本人は石州流でいらっしゃるし。



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(しかし半年ぶりの炉、炭がなんだかごっついわ〜。)


千家系以外の流派については、私はその存在さえしらなかったのを、他流派への目をひらかせてくれたのもこの本の大本となった原稿との出会いであった。裏千家を学び続けることにはかわりないが、他流派と違う所作の意味を考えたり、その歴史や相互関係を考えながら自流を学ぶのはおもしろいし、意義あることだと思っている。



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風炉では懐石の後炭になるが炉では炭が先になる、、というところであやうく間違えそうになった。さて、今年の夏の力作、湿し灰はいがかな?直前に篩っておかなかったので減点だが、色はまずます、灰匙からの落ち方は、、、65点くらいか。


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懐石は例によって一人でするので伏傘で、汁に各自よそってもらおうと、お祝いの小豆とお餅。



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しんじょうは相変わらずの盛りつけ、、、(^◇^;) あんまり進歩ない。



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一人で懐石と亭主するにはとにかく当日あまり火を使わなくてすむものを、、、という苦肉の策ばかり達者になって。まあ、それでも美味しいと(外交辞令にせよ)言って下さるのはうれしいもの。



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主菓子はこれまた例によって西陣・愛信堂さんの「ヲリヘ(織部)饅頭」。中の餡が二重になっていて手がこんでいる。開炉にはふくべ・織部・伊部(備前)の「三べ」がそろうといいというが、これの由来はいつからなんだろう?



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中立の間は露地の風情を楽しんでもらおう。石蕗は今が花のさかり。



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後座。
どこぞで照り葉を調達しようと思ったのだが、なかなかむつかしく結局花屋さんで買ったマンサクの照り葉。開炉に照り葉と椿、、、というお決まりのコンビネーションもどの時代から、どこからきたのかな。




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お正客さんがとても博識でおられるので、道具や茶の歴史など、流派の違いについてはいうにおよばず、話がはずんでふくらむ。そこへ藪内の方や表千家のかたがうちの流派では、、、とさらに話をふくらませてくれて、こういうやりとりができる茶事って最高。とても楽しいし、亭主はしあわせだ。



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今回勉強したことがひとつ。

茶事の水には自転車でとりにいける銅駝水(二条大橋西詰め上がる)を最近は用意しているのだが、昔ここが銅駝小学校だったときから知っているが(現在は銅駝美術工芸高校)「銅駝」ってなにかへんな名前〜としか思わなかった。正客さんに銅駝は確か五摂家の一つの別名だ、とお聞きしびっくり。

あとで調べると、銅駝は二条家の別名であった。(ちなみに近衛家は陽明文庫の陽明、九条家は今の陶化小学校に名前をとどめる陶化、など)しかも銅駝は古代中国の都制にならってつけた地名・銅駝坊が由来で、中国にはそこに銅製の駱駝が置かれた門があり、そこからきた名前だという。ほんま京都の地名は深いわ。それに気づかせてくれたことにも感謝。



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(後炭)

濃茶の茶碗に(楽以外)古帛紗という小さいサイズの帛紗を使うのが裏千家だけなので、みなさんほぼ初見、そしてそれぞれ違う飲み方をされるのがおもしろかった。

久々の炉の点前も前日エア稽古をしていたのでなんとか、、、、というか、間違えても「うちの流派ではこうなんです!」と逃げ切れるぞ!(^◇^;)


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干菓子。すみません、ぜんぜんピンぼけ、、、。向こうの万寿菊の柚子煎餅は亀廣保さん、手前の棒状有平糖は鶴屋吉信さんのIRODORI。



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みなさん、それぞれ茶の道に熱心で内に秘めたり外に出したり、激しい情熱をおもちの方ばかりなので、やりとりもほんに楽しい茶事になりました。お出ましにくいところをおいでくださった方もおられ、ほんに深く感謝するばかりの亭主でございます。


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● COMMENT ●

楽亦在其中矣

子曰、飯疏食飲水、曲肱而枕之、楽亦在其中矣、不義而富且貴、於我如浮雲(論語)

主客ともに、本当にたのしいお茶事だったことでしょうね。

N様

楽亦在其中、、、

茶事の中の諸要素を考えると、日常生活家事をいかに効率的に簡素にしかも美しくこなすかというヒントがたくさんあるような気がします。、、と考えて、ああ、これって久松先生がおっしゃってたことなんだ、といまさらながら気づきます。そういう日常をこなす中にこそ人生の楽しさはあるのかもしれません。

拝領しました白鴎さんの茶碗、この会で使わせていただきました。

お疲れ様でした

炉中の炭、とても美しいです。
とうとう開炉ですね。
炭と灰の匂いを懐かしく思い出しています。

煮物椀もお菓子も可愛くて、そして白い椿はやっぱりご馳走だなあ…としみじみ思いました。

cox様

ありがとうございます。やはり炉の火は格別です。
欧州では椿は入手できるのでしょうか?あまりイメージがありませんが。

(先日佐川美術館の古田織部展いきました。上田家屋敷和風堂の写真がありました〜。)

ありがとうございました。

 このたびはありがとうございました。贅沢なひとときを過ごさせていただきました。ただ、まねかれたら、まねくのだぞという言外のプレッシャーが、、、本年はまだ釜で湯を沸かしたことがないという有様です。いましばらくのご猶予を。

ひえん様

こちらこそおいでましくださりありがとうございました。
他流派のかたがいっぱいで、とても楽しかったですね〜。
言外のプレッシャー、感じていただけました?(*^^)v
気長にお待ちしております〜〜〜。


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