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2017-10

茶墨精粋〜正木美術館名品撰〜茶道資料館 - 2015.12.02 Wed

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堀川通りの北の方、ここは銀杏並木が今まさに黄金の葉をふりまいて美しい。今年の京都は楓の紅葉がだめだったかわりに桜や銀杏がすてきだった。



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さて、この堀川通りに面する茶道資料館、昨年茶道検定1級に合格したので1年間無料で入館できたのだが、いよいよタダもこれが最後だ。

展示は「茶墨精粋」。
なんのこっちゃ?と思ったが、泉北(大阪の南の方)正木美術館の所蔵品の展示らしい。この美術館は素封家の正木孝之氏が、禅林文化に惹かれて収集した水墨画を中心とするコレクションで有名なので、水墨画+茶道具(彼は茶人でもあった)の展示か、なるほど。

正木美術館は名前は存じていたがちょっと遠いなあ、、、と思っていて行く機会がなかったのだ。



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(堀川通りの真ん中で写真を撮ってみる)


展示は後期にはいっており、見ることができなかったものもあるが、それでも重文がぞろぞろ。ただ、墨筆書画はちょっと地味なのと、漢詩の素養がなくて全然読めないからなあ、、、。

入り口のところにあった、南宋時代の禅僧が書いた「梅の偈」は本文は全然わからんながら、その意訳がとてもすてきだった。冬の寒空に枝をキッと屹立させる梅はだれの力も借りず自らの力で根っこから大気の霊力をあつめている、、、とか云々。梅の花は大好きだからね。

梅の花つながりでこれも重文、室町時代の絶海中津(臨済宗の禅僧かつ漢詩人)賛・墨梅図が墨絵なのにほんのり色を感じさせるなだれるような梅の枝をゴージャスに描いて圧巻。今回の展示で一番好きだわ。(一番わかりやすいし)

あとお馴染みの伝・長谷川等伯の利休図+古渓宗陳賛、これは利休忌にどこかの家元でかけるやつかな?

前期には国宝の大燈国師の偈もでていたらしい。見損ねたが。



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(ギンナンの実も落ちてたけど、これ拾っちゃやっぱりダメよね?)


そして正木孝之氏は茶人でもあったので茶道具のコレクションもいくつか。出色は大名物漢作唐物肩衝茶入「有明」。とにかくでかい。(初花もそうだがあの時代の唐物茶入ってとにかく大きい)やはり戦国武将の掌の中にあってこそ似合うというもの。有明の由来は釉薬や焼けムラで胴の真ん中に丸い模様があらわれているためらしい。ただ有明の月ぞ残れる、、、

南宋時代の建盞天目、玳皮盞天目、それに添うきらびやかな青貝や金彩の唐物天目台。お稽古では「建盞天目に唐物の天目台で、、、云々」と口から出任せいっているが本物はこういうものなんだな。まあ、手にとる機会もないだろうが。

他にも利休や三斎の茶杓や伝・長次郎のかせた黒楽や光悦の蒔絵手箱などなど、それだけで展示の主人公になれそうなお宝もたくさんあったが、今回は墨蹟・墨絵メインテーマをゆずった感じ。
室町時代の根來の手付湯次がちょっとお気に入り。


正木美術館は遠いけれど、滴凍という茶人としての名前も持っていた正木孝之氏の数寄屋の豪邸(美術館隣接)には茶室もあり、年に1回記念茶会もひらかれるよし(今年の亭主は武者小路千家の若だったらしいよ)、機会があれば是非いってみたいものだ。



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帰りにここまできたのだから、裏千家と表千家の境にたつという宗旦銀杏を遠景におがんでいこう。

、、、、あらま、葉っぱはすっかり落ちてしまったあとだった。(真ん中の奥の方に見える高い木ですよ)



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