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2017-10

修二会2013・その3〜日中上堂 - 2013.03.10 Sun

昨夜、鹿たちのねぐらだった場所は朝には、

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もうおでかけのようだ。出払っている。

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東大寺ミュージアム〜二月堂へ行く道すがら、飛火野で鹿たちがたむろっているのをみつけた。
どうやらこれから鹿寄せをやるらしい。ホルンをもったお兄ちゃんが時計を見ている。
10時ちょうど、ホルンを森に向かって鳴らすと、、、、、

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来た〜〜!!
どどどどっ、、、、=3 =3 =3
森の奥から、送れてはならじと一目散にかけよる鹿。でも一列なのは見事だなあ。

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あとは兄ちゃんの撒くドングリめざして混沌状態。どさくさにまぎれて私の腹をどつく鹿(左下の頭だけ写ってるやつ)( ̄曲 ̄)#

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ミュージアムで、かつて法華堂=三月堂におわした日光・月光菩薩に再会。お勉強した後、、


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再び二月堂へ。

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二月堂周辺には、お水取りの頃いつも満開をむかえる馬酔木が今年も。

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午前中に仕上げられた、12日につかう籠松明がならぶ食堂(じきどう)前、松明をしばる蔓をもぐもぐ食べる鹿も追い払われることもなく。

中では食堂作法といって、一定の式法にのっとって長い祈りと共に練行衆が1日1回の食事をされているはず。
ここでしばらく待ちましょう。

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と、北側の門があいて、童子たちが飯器や角樽を運び出しはじめる。どうやら食堂作法がおわったようだ。

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南側の門から練行衆方が出てきて、生飯(さば)投げを。
食事の中から残しておいた生飯は鼻紙に包まれて、閼伽井屋の屋根になげられ、鳥獣にも食を施す。

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ピッチングスタイルはさまざま。ナイスピッチング!

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この後練行衆は参籠所へもどり、日中行法の準備をされる。お手洗いにいく練行衆をちらっとお見かけしたが、紙衣(かみこ・和紙で作られた修二会の間練行衆がずっと着用する衣)は灯明の煤で黒く汚れ、激しい五体投地のゆえか、ところどころ破れている。
そして身支度を整え、日中上堂へそなえる。
日中とは、六時の行法とよばれる「日中・日没・初夜(お松明が先導)・半夜・後夜・晨朝」のひとつ。

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お堂に先回り。

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聴聞の方々。

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お松明をゆりうごかす欄干の角のあて木は、長年の使用に松明の形にえぐられている。
一体何本のお松明を受け止めたのだろう。

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童子を伴って上堂される練行衆方。
童子たちは手に丸や四角の版木を捧げ持っている。この日は牛玉日、すなわち内陣で牛玉(ごおう)札と陀羅尼札を刷る日なのだ。

局にはいると昼間なので外陣だけはよく見える。ここでしばし行法の一部を拝見し、声明を拝聴す。
目の前で五体投地を、数えられただけで20回以上、ひとりの練行衆がされる。
い、、、痛そう。やはりはげしい行法なのだな。
内陣に撒かれる白いハゼ(餅米を殻ごと炒ってはぜさせたもの)、これをたびたび外陣へ掃きだし、掃除をするのも行法のひとつとか。

この日は春の陽気で、こころもち、練行衆方の顔もほころんでいるようだ。

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茶所の上にある、遠敷神社は修二会の守り神。(修二会の最初と最後に練行衆がお参りされる三社=興成神社・飯道神社・遠敷神社の一つ)

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こうして二月堂をあとにして帰路につく。

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玄関に飾ったお松明の燃えさしの焼けた杉の香に、この1日を静かに思い返す。

東京文化財研究所の佐藤道子さんといえば、著書「東大寺修二会の構成と所作」は修二会の研究の金字塔といわれているが、お堂にはいることさえかなわない女人が、このようなすごい研究をしてしまうことに感動する。
上記の本はさすがに4巻もあって、しろうとが手をだすのはむつかしいが、この本は新書くらいのサイズで、とても読みやすく、これでいろいろ勉強させてもらった。参考まで。

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12日深夜、いよいよ今年のお香水が閼伽井屋の若狭の井からくみだされる。
かなたより、思いをしばし馳せる。

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● COMMENT ●

お水取りは数年前にたいまつだけ観て知ったかぶりしていたのですが、昨日レスパイトハウスで少しお話を聞くととても面白そうなので、ご紹介いただいた本をアマゾンで注文しました。
勉強した後に来年はちゃんと観に行こうと思います。

relax様

奈良にお住まいの地の利を活用されて、修二会を堪能されんことをお祈りいたします。
南無観、南無観、南無観、、、、、合掌

PS)修二会の写真集もいろいろでていて、カラーで各行事を見ることができますので、それもおすすめ。
東大寺ミュージアムでも入手できます。


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