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2017-04

當申歳吉例顔見世興行・2015 - 2015.12.22 Tue

今年も京の年末の風物詩、南座顔見世興行やってます。


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年に1〜2回くらいしか歌舞伎を見に行かないダメダメファンでございますが、顔見世は格別、今年も夜の部に参ります。



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昼の部、夜の部は内容は全部ちがうし、出演者も微妙にちがうので、ツウの方は昼・夜通しでご覧になるそうです。



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やはりこの赤を基調とした劇場の中は気持ちが華やぎますねえ。



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今年のメインはなんといっても四代目中村鴈治郎の襲名披露、昨年からの一連のご披露のいよいよ最後となります。

初代鴈治郎、したしみをこめて「がんじろはん」は明治から昭和初期の関西歌舞伎の大看板であったそうで、当たり役の「河庄」治兵衛のほっかむり姿で有名、「頬かむりのなかに日本一の顔」とよばれた美男子であったそうな。二代目も初代によく似たかなり面長のがんじろはん。

三代目はご存じ、人間国宝で現在は坂田藤十郎。なぜかここからがんじろはんは丸っこいお顔にならはるのよ。(固いおかずを食べなくなった現代人の顔でしょうか)そして当代のがんじろはんも丸いお顔。そのご子息の壱太郎さんはその中間、現代的な卵型に近い。



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この祝幕は日本画家・森田りえ子画伯の手になるもの。四羽の雁が四代の鴈治郎を表し、三羽に守られながら先頭を行く赤い雁が四代目鴈治郎をあらわしているとか。

舞台にずらっとならんだ綺羅星の役者の襲名祝口上を楽しんだあと、いよいよがんじろはんの「河庄」と並ぶ当たり役、「土屋主税」のお殿様ぶりを拝見。
赤穂浪士の討ち入りを吉良邸のとなりで聞く、という図式は「松浦の太鼓」と同じで、俳諧の師匠宝井其角や大高源吾もでてくるのだが、ちがうのは松浦の殿様が自分も槍を持って助太刀いたす!と血気盛んなのに対して、土屋の殿様はもっとおっとり、育ちがよくインテリ、という感じ。がんじろはんの丸顔が、表にこそ出さないが浪士への暖かい気持ちがにじみでてくる感じでなかなか合ってますね。

孝太郎演じる御女中お園(実は浪士の一人の妹)の進退にどうしてそんなに其角がこだわるのか、最初不思議だったが、御女中=下働きの女中と読み取るから不思議なのであって、=側室と思えばな〜るほど!ここらへんが時代背景の読み取りのむつかしいところ。

あ、ちなみに大高源吾を演じたのは仁左衛門さま〜



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女形の第一人者・時蔵の演技と、いけずの婆を演じる秀太郎を楽しむ「信州川中島合戦〜輝虎配膳」。

最後が海老蔵の成駒屋お家芸「勧進帳」。

実は勧進帳は有名ながら歌舞伎をみるのは初めてであります。先に能の「安宅」を見ているので、舞台装置が能仕立てなのがうれしい。つまり正面に影向の松、五色の揚げ幕のかかる出入り口、正面に大鼓、小鼓、笛、ただしそれらの数は能の倍以上、ちがうのは三味線がつくこと。地謡はやはり能の謡とはかなりちがう。もっと華やかであだっぽい。

強力に扮した義経をがんじろはんのご子息・壱太郎さん、富樫を愛之助さん、でちょっとハートマークがでまくりでしたわ。



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幕間は30分しかないので、かつては仕出し屋さんに南座門前まで持ってきてもらっていましたが、最近は時間節約のため高島屋で顔見世弁当を買って入場をこころがけておりまする。今年は中村楼のを持って行きました。



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さて、今年もたっぷり楽しんで南座をあとにします。


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千秋楽まで残すところ数日になりました。このまねきを見られるのもあと少しですよ。



<おまけ>


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今年の顔見世に挿していこうと決めていた銀の「鎌輪奴(かまわぬ)」簪でございます。銀の簪や帯留めを注文で作ってくれるAtelier 華eさんのもの。
かまわぬ、、は幕末の歌舞伎役者七代目 市川 團十郎のトレードマークでありました。現在残念ながら、團十郎さんはおられませんがね。(最近亡くなられた團十郎さんは海老蔵さんの時から注目しておりました。NHK大河「春の坂道」で徳川家光やってたの)

え?この黒い糸はなんや?って?


これは、、、、



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こうなっております。銀の簪は模様部分が重いのでするりと抜け落ちてしまうことが多いので、ピンで落下紛失防止しているのです。これもAtelier華eさんに教えていただきました。



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● COMMENT ●

私は鴈治郎さんの襲名披露は歌舞伎座で見ました。名立たる役者勢揃いの華やかな舞台でした。
さて、秋の出石永楽館。今年は久しぶりに鴈治郎さんが来られたのですが、口上が愉快でした。鴈治郎さん曰く「今年は襲名披露で全国的に名前が取り上げられるのに、出石に来たら、ああ、壱太郎さんのお父さんですか。ってこればかりです」と。本当にそうなんですよ。出石は愛之助の壱太郎のコンビが定着してますので。
しぇる様、今年はちょっと日程が難しかったけど、来年はまたいらして下さいね。

そらいろつばめ様

今年の永楽館にがんじろはん、出てたのですね〜(^o^)

>ああ、壱太郎さんのお父さんですか

あは、私も実はそうでした。(^_^;
数年前の顔見世でがんじろはん、当時翫雀さんが壱太郎さんと出ていて「親の顔が見てみたい、、、」というアドリブで笑いをとっていたのを思い出します。

来年はまた是非お声かけください(^-^)

壱太郎ちゃん、愛之助さん、光っていますね。

南座、雰囲気、すてきなんですが、夜の部見ると、かえりの新幹線、大変です。いなかですので。
年末の忙しさ、頑張って時間作って、歌舞伎、いいですね。

いなかのおばさん様

夜の部は是非京都にお宿を確保してからおこしください。
はねたあとは祗園ナイトもたのしめますしね!!


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