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2017-06

じない町の初釜2016 - 2016.01.06 Wed

富田林の駅から徒歩5分くらいから江戸の町並みの残るじない(寺内)町ははじまる。


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時代映画の書き割りのようなこの景色。奈良の今井町ほどの規模はないけれど角をまがるたびに現れる江戸の町並みはいつきてもわくわくする。



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数えてみたら昨年はここにお邪魔していないのでもう1年以上ぶり。町家を利用した小さなショップも増えたようだ。それでも京都の某観光名所のように京都とも日常生活ともなんの関係もない土産物屋ばかりのテーマパークにならないよう、住民たちは定例会を開いてじない町のよさをそこなわない活性化を議論しているらしい。



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それのメンバーでもある峯風庵さんはご自分の茶道哲学をきっちりお持ちのすてきなお茶人さんだ。
縁あって5年ほど前、このじない町の一画の古民家を茶道を中心とする和の文化の発信地とされて日夜がんばっておられる。



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懐石料理教室や稽古茶事、初心者のための茶道講座などもされているが、峯風庵さんがご亭主になっておまねきくださる茶事が好きで、いままで茶飯粥の茶事や夕ざりの茶事でじない町の夜を楽しんだりしてきた。(ほんまに深夜を越える除夜釜もされている)彼女のお茶のファンは多い。



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また行きたいと思いつつあれこれ忙しく行けないままであったが、年末になんと初釜にキャンセルがでたとのこと、これはチャンスとよせていただいた。



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峯風庵さんのお茶席は炉ではなくて箱火鉢、そして席は大きな蔵の戸をテーブル代わりにした低い椅子席なので亭主も客もラクチン。お点前は変則的になるけれど、(本勝手と逆勝手の間くらいになる?)すでにご自分の流儀を確立しておられる。いいな、箱火鉢流、、なんて。

床には「福を以て徳を招く」福は自分の福ではなくて他人を幸せにすること、
大きな床に垂れる結び柳、海の物2種、山の物2種を添えた炭の蓬萊飾り

峯風庵さんは茶の湯に造詣が深いので、いろんなことをここで教わってきた。ふつうのお稽古ではしることができないような蘊蓄も拝聴できる。



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いちど懐石教室にお邪魔したが、その時に目からウロコのことがけっこうあり、それがいまでも役に立っている。もっと近ければ頻繁にかよえるのに。(京都から1時間半〜2時間)
略懐石膳とはいっても根來の折敷にのってでてきた点心は種類も豊富でとてもおいしく、これらすべてをご自分で作られることに改めてビックリする。自分の茶事で懐石が、、懐石が、、、とうろたえていてはいけないわ。




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黄味寿司というのも初めていただいた。これはびっくり、でもおいしい。物相飯は餅米より栗や銀杏、黒豆のほうが多いのでは?というくらいでうれしい。向付はそれぞれ独楽やら奴凧やら、点心ののる羽子板とともにお正月気分満載。
煮物椀ははなやかな蟹しんじょう。飛ぶ鶴の型で抜いた大根、亀の形の椎茸がのってめでたいこと。椀もめでたい柄で注文、誂えはったもの。これもごちそう。
最後に大きな花びら餅もおいしくいただくが、これもお手製。お見事!



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島台で濃茶をいただく。二杓目のお湯をたっぷり、、、が峯風菴流。その方が熱々をだせる、という教え。
続き薄ではおめでたい干支のお茶碗や、いつもお正月にだけ出す、とおっしゃるめでたい注連縄のお茶碗など、どれも峯風庵さん思い入れのお茶碗で、なごやかに御連客との会話も楽しみながら。
いつも選ぶ楽しみのある、天王寺の有名な干菓子屋さん河藤さんのお干菓子は、今年は門松であった。それに干支の申の飴。



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峯風庵さんがお茶をお好きなのは疑う余地はないけれど、それにもまして人にその楽しみを伝えてこんな幸せもあるのよと是非是非おしえたいというお気持ちが強いのでは、と思う。それこそ福を以て徳を招ず〜他人に福を授けることによって徳を得る、の心ではないかしら。ご連客にも峯風庵さんとの出会いでお茶をはじめられ、和の文化にめざめた若い女性もおられた。

心もお腹も満ち足りて帰ろうとする玄関の高いところで、われわれを見下ろして優越感を感じているがごとき(どの猫も人間を下僕と思っているフシがある^_^;)峯風庵さんの愛猫・一期(いちご)ちゃんのお見送りをうけて帰途についた。





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鍵コメ様

おめでとうございます。
新年早々体調絶不調でしかも休むわけにも行かず弱っておりました。
少しずつ復調の兆在り、でまたがんばっていきます。よろしくおつきあいのほどを。


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