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2017-04

唐津 - 2016.01.11 Mon

年始早々2年ぶりの大風邪ひいて声でんかったんよ。おまけに実家の親の入院とかもういろいろで体動かしながら風邪なおるのを待つのみ、、、、というこれまた年末の楽しい怒濤に対してたいへんな怒濤のような10日がすぎました。はあ、、、人生死ぬまで楽しいばっかり、という時はないわなあ。


IMG_1666.jpg



年末洛中某所の古陶磁研究会発足のテーマは「唐津」であった。いままでどちらかというと高麗茶碗一筋の私であったが(もちろんたいした物は持ってないよ)これ以降、唐津もええなあ、、、と思いはじめたのであった。

というか唐津、、、といっても漠然としたイメージがあるだけで、朝鮮唐津、絵唐津、斑唐津、、、たくさんの種類があることもその違いもちっともわかっちゃいないのだ。なにか素人向けのわかりやすい本はないかとさがして見つけたのが新潮社からでているこの本。

筆者に、せんだって根津美術館の茶会にいってすっかりファンになってしまった根津の副館長かつ学芸部長、古陶磁研究家の西田先生のお名前があったのもポイント。

唐津の生まれた土地の歴史や風土、唐津の分類をカラー写真でわかりやすく、また過去の唐津コレクターの唐津への愛、、などなどとてもわかりやすくておもしろかった。

まずは代表的な絵唐津、斑唐津、朝鮮唐津、奥高麗(名前は高麗だが唐津なのよ)の名品の写真。しっかと目に焼き付ける。(でもたぶんすぐ忘れる、、、^_^;)めずらしい二彩唐津や三島唐津などの写真も。


唐津唐津というけれど、古唐津の窯の分布は現唐津市だけでなくなんと伊万里や有田にもあったというのはおどろいた。今では古伊万里や有田焼は磁器の産地の代名詞だが、かつてここでも陶器の唐津が焼かれていた。磁器の技術が伝わり唐津と同時生産の時期もあったが(実際陶器と磁器を重ねて焼いていた、という証拠もあり)結局「初期伊万里」の人気におされて唐津は敗北した、ということらしい。

唐津はこだわりのない産地で売れる物ならなんでも作っていた、、、らしく、絵唐津などの唐津独特の物もあれば、当時人気を二分していた瀬戸・美濃窯をまねて瀬戸唐津(長石釉を使って志野をめざしたらしい)も作っちゃうし、備前をまねて備前唐津というのもある。織部風沓形茶碗もあれば天目をまねたものもある。あまりに多彩すぎて、唐津ってどういうもの???と思ってたのも無理ないわね。

また出光美術館が日本一の唐津コレクションを持っているというのも始めて知った。数年前行った時になにを見てたんだか、、。また上京する折りにいかねば。

そして研究会の時に話題にもなった唐津の土のこと。
唐津の土を使った新唐津ではどうしても古唐津の土味がでないことから、須藤さんという元陶土屋さん、吉野靖義さんという陶芸家さんが、窯跡を調査した結果、古唐津の陶土は粘土質の土ではなく、砂岩を改良して(具体的方法はワカラナイ)よりコシのある粘土にかえたものだったことがわかってきたそうだ。それもつい最近のこと。今では唐津を作るのにその陶土を使うのがスタンダードになりつつあるらしい。


それにしても絵唐津、、、、ええなあ、渋くて。おそらく最初に唐津を焼いたのは朝鮮から来た陶工たちだろうから、どこかに李朝の雰囲気をもっているので、高麗好きの私がはまるのも時間の問題。ただし持てるかどうかは別問題。

一つ、唐津の茶碗をもっている。江戸初期のころのものとおぼしき茶碗はしいていうなら奥高麗っぽいけれど沓形。茶道具屋ではない古美術の店で見て、瞬時に持って帰る!ときめた茶碗。しかも呼継ぎ(他の陶片をもってきて継ぐ手法)も渋い。
古唐津コレクターの草分けといわれる古館九一という戦前炭鉱の重役だった人は、発掘した陶片を呼び継ぎして茶碗やぐい飲みを作るのが楽しみだったそうだ。手の中でいつくしみながら、もしかしてこの茶碗もそんなものの一つであったのかも、、、と思うのもなかなかロマンチックで楽しい。








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● COMMENT ●

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も。お茶、京都のこと、楽しみにしております。年末年始、地中海沿岸のツアーにひとり参加、日本でのテロの心配はウソみたいでした。平和、健康あればこそ、お茶を楽しめますね。これから、寒さも本番、ご自愛ください。新潮社のトンボのシリーズ、写真がきれいで大好きです。

お大事に

こんにちは
唐津、高麗、、渋いですね。
私も唐津の味わいは大好きです。
前の先生からお道具わけにいただいたお茶碗が一つあるだけですが窯元には行ったことがありませんし、唐津ひとつでもそんなに種類があるとは知りませんでした。
九州や中国地方の”陶芸の旅”いつかしたいものです。
お風邪よくなりましたか?
私のまわりにも風邪ひきさんが多く昨日のお初釜でも何人かいました。
どうぞお大事になさってくださいね。

いなかのおばさん様

おめでとうございます。
若干体力的に弱っていますので年明けはゆるゆると。
本年もおつきあいくださいませ。

ノリーナ様

古唐津の魅力は実際さわってみて使ってみて倍増すると実感。
なかなかそんなチャンスないですよね〜(^◇^;)
現代の唐津もなかなかすてきなのがありますが、やはり江戸初期の唐津の魅力は格別です。

夜中に咳き込んで眠れない夜がまだ続いています。
風邪といえどもバカにできない。
どうぞお気をつけ下さい。


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