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2017-04

招門来・河豚(フク)〜残り福の茶・食・酒・話 - 2016.01.15 Fri

柏木 壽さんの「鴨川食堂」って知ってはりますかね。最近某国営放送でもドラマになりました。看板もなんもない食堂で尋常でない食事をそれにあうお酒で供してくれる食堂は実は食探しの探偵事務所でもあって、、、、という設定。
でてくるこまこました多種の料理とその器が文章をよんでいるだけで目に浮かび、美味しいもんたべたい気持ちをそそってやまないのですよ。

料亭のコースもおいしいけれど、量がおおすぎてお腹が苦しくなることも多々。この本にでてくる鴨川食堂の料理はたぶん少量ずつ、お酒をチビチビやりながらいただくと最高ではないやろかと想像している。そんな理想的なお店があればな〜、、、と思うが、たぶんそんなんやったら採算とれへんやろしなあ。


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ところが!!
ここはお東さん(東本願寺)のお膝元、法衣屋さんや数珠屋さんのたちならぶエリアに一夜限り(?)のそんな場所が!
しかもこのあたりは鴨川食堂がある設定となっている場所とほぼ同じなんですよ。



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創業天保10年(1839年)という老舗旅館+京料理のこちらは和にまつわるさまざまな魅力的な催しを意欲的にされているのやけど、休業日の今日、貸し切りにて楽しい茶と食と酒の会\(^O^)/
門松ももうとれて正月気分もうすれてきたころに残り福(河豚)をいただこうという御趣向で。



バージョン 2



開いてくれはったのは若い煎茶人K居さんことFちゃん、お友達で某超敷居の高い料亭で修行中のK君。

まずは待合で梅茶。Fちゃんが採取してきたという本物の梅のつぼみを。(今年は梅の開花が早い)ほろ苦い春の香りを楽しんでカウンターの本席へ。

まずは煎茶・舞鶴を二煎いただく。凝縮された適々の茶は口腔で鼻腔で花開く。もうすっかりお腹は臨戦態勢。



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美しい茶をいれる所作。
ちなみに左手にちらっと見えているミニミニ箱火鉢は炭火でお湯もわかせ、茶道具も収納できるというすぐれもの。ちょっと萌えましたわ。



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さていよいよK君の出番。目の前での庖丁捌きを拝見、その手も料理を盛りつける手も仕上げをする手も美しい!とみなさまの声。手が美しいのはその動きが機能的である、という証明。だから料理もおいしいはず、と期待高まる。


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料理のすべてをアップはしませんが(だってお見せするのがもったいないくらい美味しかったんやも〜ん♪)これはてっさ。その薄さで味もわかろうというもの。これでいっぱい日本酒をきゅ〜っと。最高。



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この日のご連客はほぼ顔見知りの方で、なんというかみなさま一癖も二クセもある濃い〜〜い(^_^;メンバーさまばかり。でもなんというのだろう、居心地がとてもよい座というか。年齢も職種もさまざまなのが茶をはじめとする和の文化を軸としてここに集っている、というのが不思議でかつすてきだ。そんな人をひきよせる不思議な力のある本日のご亭主。



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やった!ひれ酒用のヒレをあぶっているところ。ちなみに下のは飯用の土釜。なるほど、こういうミニ火鉢としても使えるんだ。目からウロコばかり。こんな瓶掛けで茶箱したらおもしろいかも、とアイデアもふくらむ。



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八寸は七福神になぞらえて。河豚の唐揚げ・柚餅子・鴨・鯛・海鼠そしてそして、今まで食べた中で最高のからすみ!(K君お手製)これはおかわりしてしまった。そしてまたまた酒がすすむではないか。


あれ?七福神なのに6種?と思われたでしょ?
ちゃんとありますよ、最後の福。



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柚子釜。これを目の前であぶってくれるものだからぷ〜んと柚子の佳い香りが部屋に満ちるのもまたごちそう。



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これは以前TT舎でご披露された酒茶。茶葉を日本酒につけ込んで煎れた茶のような酒のような。はじめていただいた。茶の爽やかさがほのかに潜む酒、いや酒の香りの茶?こんな飲み方があったとは!



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さらに三年番茶という3年間熟成させてカフェインをとばしてしまった珍しいお茶の爆弾。
なにこれ?めちゃ美味しい!とさけんでしまう。ほうじ茶でもなく、京番茶でもなく、もちろん煎茶でもない。しいていえば体をあたためてくれるうす〜いスープのような。これすっかり気に入りましたわ。




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台湾茶も煎れてもらって、ついに最後の福をいただいてしまった、フク雑炊。塩梅をするK君の所作がまた美しい。ひたすら美味しい物を少しずつ、お酒といっしょにいただく。鴨川食堂でご飯をいただいたような錯覚。きっとこんな感じ。それより上をいくのは御連客にいただいた「福」の気持ち、もてなしてくれたお若いお二人の技量と気持ち。




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ほんとうにこれで最後の最後。
K君はお菓子までつくってしまう。餡と梅ジャムと上にはなんと生クリーム。酸っぱさと甘さの絶妙のとりあわせ。なんて幸せな夜やろか。浮世の憂き世のいろいろはこのときだけ忘却の彼方。


最後に巻紙に書かれた本日のお品書きにそれぞれが署名して、プロの若い絵師さんが梅の絵を描きそえてくれてお開きとなりました。


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● COMMENT ●

素敵ですね。。。ため息が出ます。はー。
私もカラスミを自分で作ろうと干し網まで送ってもらったのに、いい魚卵がみつからず仕舞いです。(涙)
いろいろな年齢層の集まりっていいですね。

うわー良い会!
酒茶?めちゃ気になります。
家でも作れそうですか?

cox様

はい、ほんまに五感が満足する会でした。
良い茶友は貴重です。(自分はなかなかそうなれないけど)
え?カラスミまで自作されようとしたんですか?すごい!
材料もいろいろ入手にご苦労があると思われるのに、お菓子だけじゃないんですね。(@_@;)!

ぽん様

くわしい酒茶の作り方は聞いてないんですが、たしか目の前で酒の中に茶葉を投入してしばらくおいていれてたような、、、。お酒と茶葉の種類にも相性があるらしいですが、私はもっぱらできあがったのをいただくだけで、、、、(^_^;

しぇるさん、こんにちは

また、粋な事したはりますなぁ~^^

ふむふむ、謎な場所・・・と、思いながら・・・

まてよ、高兄探偵、場所特定!!

じつは、私の職場の思いっきり近所^^;

高兄様

うふふ、、、
そうなんです。烏丸通りに出たら高兄様の職場は目と鼻の先でした〜\(^O^)/
こちらはすてきなイベントもよくされているんですよ〜。


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