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2017-06

茶狂会初釜2016〜大茶盛 - 2016.01.29 Fri

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毎月亭主代わりで楽しい、ときにびっくりするような御趣向でお茶を楽しませてくれる亀岡楽々荘で繰り広げられる茶狂会(茶に狂ってる?ヒトタチの会)月釜。今年はじめてだからやはり行かなくちゃ、初釜。


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トロッコ列車産みの親、田中源太郎翁の旧邸は京都府の重要文化財、植治のお庭は700坪、、、、という舞台装置だけでもすばらしいのだ。(ちなみに亀岡は二条駅から快速で15分ほど。意外と近いのよ)




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お庭は専属の庭師さんがおられるので、手入れが行き届き、敷松葉もきれいに。


待合は、楽々荘も被災したという21年前の阪神淡路大震災へ心をよせる、というしつらいであった。

楽々荘あるじが被災地へボランティアとして通いながら、白衣観音経を唱えつつ百万遍磨いた茶杓(もとは稽古用の茶杓だったらしい)にはお坊さんにより「楽々百万遍」という銘までついて、その命名の由来書付き。

それから震災でこなごなになったのが見事に継がれて復活した左入の赤楽茶碗。

宮沢賢治の「アメニモマケズ 風ニモマケズ、、、」の詩碑の拓本がそれらをやさしく見つめている。(東日本大震災は賢治のふるさとも襲った)



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蹲居は、、、、???

おお!前日からの凍てつく寒さに蹲居の水は凍って、しかもそれをうやうやしく八咫鏡のように仕立てたのは紫野の茶人、F太郎君らしい。さすがや。(彼は客のぞうりをファンヒーターで暖める、、という心遣いまでしてくださったようです)


本席では大きく「生」と一文字。

震災をからくも生き延びた命とか、被災後の生活とか、その後も生まれる新たな命とか、生かされている意味とか。

人によって何を思うかさまざまな言葉だな。書はアレックス・カー。「美しき日本の残像」の著者。徳島・祖谷の古民家に住み、失われつつある日本の景観や古民家、町家などについて研究。と、ここまでは受け売りだが以前京都の京町家ステイで見事に蘇った町家を見た。この再生事業のコンサルティングをしたのが庵Co.で、それを創立したのが彼だ、と知って納得。



りっぱな結び柳に、おしげもなく飾られた根來の瓶子は垂涎もの、これに松の枝をいれて。



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さて、お茶席である。
なんか遠近法間違ってる? とか、 なんか違和感?  と思われるでしょう。

そう、でかいのです。なにげに。

奈良西大寺の大茶盛は一人ではとうてい持てない大きな茶碗ですが、これはそこまで大きくはなく、でも決して普通サイズではない、という実に絶妙のでかさ具合。
柄杓と比べると茶碗の大きさはよくわかるが、ここまででは茶杓も茶筅も薄器も実はでかい、、ということに気づかない人もいるかも。



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楽々荘あるじが削ったという茶杓は小さめの孫の手サイズ。薄茶器も見立てなんだそうだが茶筒くらいの太さはある。これはやはり大柄な男性が使ってこそ映えるなあ。ちなみにお点前されている方がこの茶碗を焼いた「サラリーマン陶芸家」こと、平金さん。さらに大きい黒楽茶碗を手でもてあそんでいる半東がF太郎君。

しかし、こんな大きな茶碗、茶筅でお茶を点てるのは技術がいると思うのに、りりしい石州流の武家手前で見事に美味しく点ててくれました。
このお茶碗は大きいけれど一人で飲めて、意外と飲みやすかったのには驚く。さすがさすが。



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ちょっと写真が暗いので、電灯をつけたときの画像も添えておきます。

ちなみにお菓子も「大きめ」、老松さんの蓬萊山(画像はここ!)。一個は551の豚まんサイズ、お値段もびっくり!これを八等分したものがでたが、それでもゆうに普通の上生3個分のあんこ。でも完食。(この蓬萊山、中に小さな色違いの饅頭がかくれている小餅饅頭になっている。)




その茶道具の大きさで、皆様のお顔が笑顔になる、すてきな御趣向でありました。
茶狂会のみなさま、ありがとうございました〜\(^O^)/



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● COMMENT ●

なんとも刺激的なお仲間がたくさんいらしていいですね!
楽々荘は去年の躑躅の茶会で行きましたが、また機会があれば行ってみたいです。

そらいろつばめ様

亭主側だけでなく、ここでお目にかかるお客さんの茶の湯魂が熱いです。(熱すぎ、、、^_^;)
こちらの月釜は気軽に行きやすいので、是非〜!

名古屋で

一昨日、茶狂の掛軸の話が出ました。
世間は狭いなあと感じ入りました。
翌日は、茶狂会の皆様に遜色のないようなメンバーさんが集まり、平安の経筒、
桃山、江戸初期の古唐津、黒織部、瀬戸などの自慢大会。褒められると次から次に・・・。
思わず「よかった、僕はみなさんほど業が深くない。」と申し上げたら「いえいえ業はもっと深いはず」と言い返されました。
たぶん茶狂会はそのような会なのでしょうね。

N様

鈍翁さんの茶狂ですね。まさにそのような誉めると次々さらににすごい物がでてきました。
こわいですね〜深入りしないようにしないとね〜えらいことになります〜(^_^;
茶道具でなく別の方面でN様も確実に「狂」の側ですね〜。先日東博ではもっと狂な人たちもおられましたが。


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