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2017-06

「みる・たべる・のむ」 器と菓子と茶の景色〜建仁寺両足院 - 2016.02.17 Wed

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お茶の栄西さんの建仁寺は生垣がみんなお茶の木。初夏には白い花をつけ、秋には茶色の実をつけ三つにはじける。



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塔頭の一つ、両足院はなんのかんので一番よく訪れている場所。特に毎年梅雨の頃の半夏生は一見の価値がある。




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今は季節外れだから、半夏生のはの字もないけど。

ちょっとさびしいから、半夏生の頃の写真おいておく。↓


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さて、今回両足院でおこなわれたのは「みる・たべる・のむ」 器と菓子と茶の景色。

昨年秋にここでおこなわれた現代の若い京焼の作家さんたちによる「京・焼・今・展」。その中のお一人谷口晋也さんが御菓子丸の杉山陽子さんの和菓子とのコラボ展示をされた。

でも「このお菓子、食べられへんの?」というクレーム(?!)がいっぱいあったそうで、、、(^_^;

お菓子は食べてこそ、の御菓子丸さんのご意向もあり、今回陶々舎・F太郎君のお茶席つきで、ただ見るだけでなく、食べて使っての展示とあいなった。



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本堂の前にも器とお菓子が。



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器の陰翳にひそむタマシイのような勾玉はういろう製。



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お菓子が欠けても器が欠けても均衡が崩れてしまうような小宇宙。
それを大きく包む両足院の庭園。




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また、蹲居のなかに潜むWater in the Water

昨年の「京・焼・今・展」のテーマは「琳派」であった。



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寺院の座敷は障子越しに早春の光にあふれ、



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その中にたたずむ香炉のような作品。

あ、なんだかきな粉のにおいがする、、、

そう、右手の器はきな粉の器。

そして、、、



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香炉のような器の中にひっそりかくれるクラゲのお菓子。(葛製)
これはきな粉をまぶして食するのだ。



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床の間には水に浮遊するクラゲ。(琳派チック)



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その隣にはきな粉の惑星軌道(^_^;

ちなみにこれは両足院の星月紋をあらわしているとか。(星月紋



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また別の座敷では光を遮断した人工的夜の中、燈下で見る「鑓梅の図」



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梅のつぼみが、花びらが、ひとつひとつ丸い干琥珀なのだ。

これはあとでみんなで茶席で頂戴したが、花びらが無くなった後の器はきれいな枯木になっていた。



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そしていよいよお菓子をいただける茶席へ。
床の間には臨済の寺らしい警策、そして谷口さん作の水琴窟、てっぺんにこの季節まだのこってたのか!とおどろいた白い茶の花。なにやら余白が神々しい。



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水琴窟がのる板はお経の版木、そしてはじけた茶の実の殻。



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おまちかね、お菓子が来た。一種類しか選べないのが残念。



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私がいただいた勾玉のタマシイ。中味はサツマイモの餡で、てっきり白餡と思っていたのでうれしい意外性。
器はもちろん谷口さん。



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お隣の方のクラゲ。葛製。これはきな粉にまぶして。



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先ほどの鑓梅の干琥珀は、梅の枝が描かれた懐紙にそれぞれがのせると、あら不思議!懐紙の上に琳派の梅が!!



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薄茶器の蓋は椿の葉に干琥珀。これは拝見の時に亭主が食べちゃいました。

ちなみに茶杓はご亭主・F太郎君作のアルミ鍛金(?)製。象牙の茶杓から竹の茶杓がスタンダードになったように、これからはアルミがスタンダードになればおもしろい、と。竹の茶杓より、簡単にだれでも作れるのがポイントなのだとか。



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水指のフォルムも、



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茶碗のフォルムもツンツンとんがっていて、ついついさわりたくなる。このとんがりを欠かないように洗うときは気をつかいそうだな。




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もひとつ別の系統の茶碗。フラクタルのような紋様が底の底まできっちり続く。



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ツンツン系も、フラクタル系もすべてちがう形。

器、お菓子、両足院という舞台装置、茶席、どれをとっても軽い緊張感のある美意識にあふれ、、、
美しいものにおぼれるひとときをまたすごさせてもらったのでした。



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お土産は、、、これも御菓子丸さんの宝石のような「菓子の実」



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鑓梅

お菓子の鑓梅ステキですね
子供の頃、我が家にあった鑓梅の汲出(もちろん乾山ではありません)は来客用でしたが、子供心に嫌いでした。
大人になってみると、鑓梅という柄も言葉も、花を武士のような強さで捉えて表現する素晴らしい感覚だと思えます。

Mariko Ishii様

日本人ははっきりした絵を描かなくても、このツンツン立った枝をみるだけで「梅」とわかるDNAをもっているんだそうですよ。外国人には???でも。確かにそうだな、と思えます。
先日友人宅でお盆に描かれた帆かけ舟、松原、富士山の絵をみて、日本人はすぐに納得の図柄なのに、なんで帆かけ船がこんな図柄にあるのか、外国の友人に不思議がられたとか。生まれ育った文化の違い、私も外国の文化を理解しきることはできないけれど、日本の文化で育ってよかったな、と思っています。


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