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2017-08

梅見の夕ざり茶事2016 - 2016.02.22 Mon

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岡山→宝塚→京都と住み家を変えた20数年物の我が家の梅、咲きました。例年にないあったかさや急な冷え込みに梅見の茶事の時にどうなるかかなりやきもきしたのですが、なんとお見事!蕾も花もあるちょうど見頃となりました。
これも一重にお客さま方の日ごろの功徳のおかげでしょう。



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毎日咲き具合を眺めていた円窓から茶室をのぞむ。
夕ざりなので、スタートは午後3〜4時、その分朝は少しゆっくりめに支度ができます。



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ほんの数日前、四つ目垣も枝折り戸も新調してもらったので、本日のご馳走はこれに決まり。




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お手製の灯籠障子に笹の枝の押さえ。これに火がはいるとほんとにいい風情です。



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待合には舟板に乗った天神さま。北野天満宮からいただいてきました。




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昼下がり、まだ明るいうちに席入りとなります。夕ざりでは初座が花になります。
庭が白梅なので、紅梅を二月堂お水取り練行衆盆の2/3サイズの写しにのせて。これは北野天満宮の梅花祭(2月25日まもなくです)で神様に梅の一枝を献ずる様子をまねたもの。

え?水きれにならないの?ってご心配でしょ。大丈夫、実は、、、




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お花屋さんにこんなスグレモノもらったのです。水の入るサンプルケースみたいな容器に弾力性のある蓋、これに穴が開いているのでここに枝を差し込めば水も供給できるし倒してもこぼれません。世の中いろいろ便利な物がさがせばあるんですねえ。




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ごあいさつのあと、炭、懐石と怒濤の進行、写真はほとんど撮れてません。やっと煮物椀だけ。大根と人参で紅梅白梅を作ったのがミソでして。

本日のお正客様は、先日すばらしい古唐津コレクションをみせてくださった方で、茶の湯への造詣が深くておられ知識もむちゃくちゃ豊富な方なので(ビックリ!よ)、なにを言っても打てば響くリアクションに、ついついこちらもうれしくてうれしくて。




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御酒はかねて入手していた「獺祭」がよう売れました(^_^; 女性の御連客方々もなかなたくさんきこしめしてくださってうれしい。おいしいので千鳥でかぱかぱのんじゃう亭主も問題ですが、、、、(^◇^;)

本日の主菓子の銘は「初音」。
うぐいす餅のヴァリエーションですね。中が紅色の餡でとてもおいしいお菓子でした。(鶴屋製)




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懐石中、茶室の中はそろそろ暗くなってきたので膳燭を使いました。中立の時には外は微妙な暗さ。この光の劇的な変化が楽しめるのは夕ざりならでは。

これは中立の待合。




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中立のあと、手燭の交換をするかどうか、あまり残光があれば間が抜けるしなあ、、、と思っていたら、少し時間がおしたのでちょうどよい暗さとなってくれました。

無言で手燭の交換、これぞ燈火を使う茶事の醍醐味。



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これはこの日、燈火を仕切ってくれた水屋のI君にいただいた写真です。

梅花越しに躙り口の手燭。
春の夜の闇はあやなし、、、(凡河内躬恒)の世界です。電灯のなかった時代にはこういう景色、ルーチンに楽しめたのでしょうね。




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これは李朝の露地行灯ならぬ露地提灯。来年はこれをぶらさげる場所を確保したいと思っているのですが。




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後座。(暗い写真ばかりでスミマセン)
竹檠の代わりにこれも李朝燈火器。

慣れてるはずの濃茶点前でヘマをしたりしましたが、すごい古陶磁をたくさんお持ちのお正客に「これはええ茶碗やなあ、、、」と誉めていただくとついつい木に登りたくなる(豚?)ほどうれしかったです。ますます自分の茶碗へ愛着がわきます。



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続き薄にはいるころにはもう外もりっぱな夜。茶室の灯りだけが光源なのでよけい主客の親密度は増します。あれこれ茶道具のこと、茶の歴史のこと、流派のこと(お正客は藪内流)いつまでも話がつきません。亭主も居心地がよすぎてこまりました。お仕舞いにできないのですから。




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ちなみに干菓子は梅に初音を聞かせてくれているだろう鶯。亀廣保製。



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躙り口で見送る、待合に帰られるお客さまの影に名残を惜しみました。



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お見送りの後、空を見上げれば十日ばかりの月。


  疎影横斜 水清浅   暗香浮動 月黄昏  (山園小梅・林和靖)


まさしくこんな景色。または淡々斎好みの梅月棗。



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● COMMENT ●

ため息が

打てば響く。
主客ともに、たのしまれましたね。

N様

このごろちょっと茶事しながら楽しむ余裕がでてきました。
f(^ー^; (内容はまだまだですが、、、)

なんと風雅な、、

こんにちは
まず梅が見事で丸窓に映る姿もピタッとはまって美しい~~~
夕ざりの茶事などまだ体験したこともありませんが次第に闇になってゆく過程で光の演出が映えて別の楽しみが味わえますね。
しぇるさんが亭主になってのお茶事は年に何度も開かれるのですか?
私は陰の手伝いだけでいつもヨレヨレです^^;

ノリーナ様

夜咄もよいのですが、あれ終わると深夜近くなって片付けがしんどいのです。
夕ざりをいちどしてみると、片付け時間も十分あるし、遠方のお客さまも帰れるし、、、で今シーズン、夜咄なしで夕ざりばかり、なのです。
茶事は昨年は6回しました。(真夏はしません。クーラーないの)ここ数年が一番できる年令だと思うの。できるときにしておかねば。

しぇるさん、こんにちは

ああ、何とも愛しく可愛らしい梅の花^^

夜灯に、照らし出された梅の花弁

情緒があります

まだ、来週末ぐらいまで

各地で、充分愉しめそうですね~

さて、カメラ持って

何処に、出かけようか^^v

いつもながら、ステキな時間と空間ですね。
準備や掃除、かたずけ、水屋の仕事みてるだけでも、ためになりそうです。
私の住んでいる地方は、お雛様の時、男の子は、天神さまを飾ります。まだ、出してない。早くしないと。

高兄様

若い頃から桜より梅の方が好きでした。
桜よりインテリな感じがして。
梅の名所数々あれど、今年は天満宮も城南宮も行けそうもないわ。
昨日は大原で山里の梅を見てきました。里の梅もいいものです。写真はいまいちながら、、、、

いなかのおばさん様

うちの実家ではお雛様は旧暦でやっていたのでいまだ出していません。
出したら4月3日までおいておくかな。
茶事は片付けはだらだらできるけれど、懐石の準備だけはプレッシャーです。


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