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2017-04

南大和古寺・その1〜女人高野・室生寺 - 2016.04.29 Fri

室生寺は山の中にある。奈良宇陀にある真言宗の山岳寺院である。高野山が女人禁制をきびしく敷いていたのに対して室生寺は女人信者も受け入れてきたため「女人高野」ともよばれるのである。



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近鉄大和八木から東へ、室生口大野駅で下車するとこんな感じである。室生寺まで約15分のバスはふだんは1時間に1本ていどなのだが、シャクナゲの季節は増発されるようだ。それでも1時間に2本程度、よほどうまく時間調整しないと。


むか〜しむかし、大学に入ったばかりの頃、室生寺をめざしたことがある。その節はなんでもネットで検索、という時代ではなかったから、他に道はないと思い込み、山道を2〜3時間かけて登って室生寺にたどりついたのだった。こんなに苦労して登ったのだからさぞ深山幽谷の趣、ほかに観光客はいないだろうと、、、、え???、、、バスで来ていた観光客があふれていた。みんなバスで来ていたのだ。うっそ〜〜〜!!!



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室生寺のバス停からさらに歩く。あの赤い太鼓橋が目印だ。ここまでくると土産物屋もけっこうある。



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集落もあって、どなたか花の世話されているらしい。



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やっと山門がみえてきた。
40数年ぶりの室生寺だ。(そのかみの記憶は五重塔とシャクナゲ意外あまりない、、、)

室生寺は奈良時代末期、時の東宮・山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒祈願に効があったため、勅命でこの地に建てられた寺だ。
現存する堂塔のうち、五重塔はこの時期(西暦800年ごろ)にまでさかのぼれるらしい。



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寺の前には室生川が流れる。石積みが美しい。



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今年は花がなんでも早いので、シャクナゲもぎりぎり盛り、新緑も美しい。連休前の平日とて人の姿もまだまばらでゆっくり景色を堪能する。



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全山に植えられたシャクナゲ。ここはやはりこの時期に訪れるのがいいと思う。




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国宝・金堂は平安時代の建築。よく残ったなあ。柱をすりすり、、平安時代と接触す。

薄暗いお堂に安置されるのは、かすかに彩色が残る十一面観音(国宝)、文殊菩薩(重文)、本尊釈迦如来(国宝)、薬師如来(重文)、地蔵菩薩(重文)その手前に十二神将(重文)(2体は奈良国立博物館へ出張中)

十二神将は鎌倉の作と言われ、躍動感にあふれ、なんとなく人間くさくてすてき。



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なかでもお気に入りが、左の病苦を除くと言われる珊底羅大将。

「わし、ちょっと歯が痛いねん、、、」みたいな(^_^;

右は人々が善行をつむようにするといわれる毘羯羅大将。

「え?!わし?わしですか?」みたいな。

十二神将は後にならぶ仏様たちの三分の一ほどの大きさなので、よけいにそのおおげさなポーズが漫画的ですてきだ。




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緑が美しい檜皮葺の本堂(灌頂堂)前。鎌倉時代の創建、もち国宝。薄暗い堂内には平安時代の如意輪観音様がおられる。片膝を立ててほおづえをつく艶めかしいお姿。ありがたや、ありがたや。昔の人が、それこそバスでなく、徒歩で何時間もかけて山を登ってお参りしたのもわかる気がする。




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淡く美しいシャクナゲの花。シャクナゲ色ってこんな色ですか。(シャクナゲ色にたそがれる 遙かな尾瀬、、♪)

この日NHKのドキュメンタリークルーが陣取っていて、ちょっとeyesore。




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ああ、国宝五重塔!やはりシャクナゲがよく似合う。
古さでは法隆寺に次ぐ。




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平成10年、台風がこの塔を破壊した時にはショックをうけたな。けれど心柱とか重要な構造はほぼ無傷で(太古の建築技術、おそるべし!)、2年後もとどおり修復されたニュースには、もう何年もいっていないのに自分のことのようにうれしかったのを覚えている。




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なんと美しい稜線!




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お参りはご年配の方が多い。長い年月をともにしたとおぼしきご夫婦が、杖を手になかよく参拝されている姿は絵になる。中にはデジカメと格闘してはる方もいたので、ご夫婦で写真、撮ってさしあげた。

しばし景色を楽しみ次なる目的地へ。





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