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2017-04

禅ー心をかたちにー〜京都国立博物館 - 2016.05.21 Sat

会記終了間近、なんとかすべりこみで京博「禅ー心をかたちにー」へ。



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不立文字、文章で残すこともできず、形としてみることのできないものをどうやって展示にするのか、不思議であったが、展示は主にインド達磨を祖とする禅宗の歴史的な禅僧の頂相が多かった印象。しかもさすが国博だけあって国宝がざくざくなのには驚いた。

「禅文化」として、禅宗の影響をおおいに受けた茶の湯の名物(国宝天目茶碗もでてましたわよ)もいくつか出ていたのでこれは必見、ほかにも等伯の猿猴図やら若冲の障壁画やら、ここらへんはほんとうにすごい。



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達磨から六祖・慧能、そこから別れた禅の諸派、だれがだれの法嗣で日本に来たのは誰で、誰が日本の弟子で、、、とか茶道検定受けるときにさんざん勉強したので、なにやら懐かしい名前がいっぱい。

テキストにも写真が載っていた大燈国師の「関山」道号の実物を拝見できるとはなあ。虚堂智愚の墨蹟もあったし、大燈国師(大徳寺開山)の法嗣・徹翁義亨筆の「臨済録」や、「無門関」版本、東福寺に伝わる「百丈清規(しんぎ)」も見物。これらよう勉強したわ。(もうほとんど忘れとるけど)



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馬祖道一の弟子で百丈野鴨子で有名な百丈懐海(百丈清規もね)

同じく馬祖の弟子の黄檗、さらにその弟子で黄檗に殴られまくっていた臨済義玄は禅宗のなかのビッグネーム中のビッグネーム、逸話にも事欠かない。「臨済の喝」といわれるくらい弟子たちに苛烈だったのだ。

これもまた馬祖の弟子、南泉は子猫を斬っちゃうんだよ。(南泉斬猫)
南泉の弟子趙州はワンコに仏性があるかないかきかれて「無」と答えるし(趙州無字)(「無門関」の中の第一の公案)

無準師範のもとにはたくさんの日本から僧が留学していて、その一人、東福寺を開いた円爾弁円は中国のお寺の再建のため材木を送って無準から礼状をもらっている(国宝「板渡しの墨蹟」・東博)。





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(白隠の達磨。後期展示にはなかった。残念)


なんてことを思い出しながら(まあ、調べなおさないといけないくらい忘れてるけど、、、)それらの名前を展示にさがすのは楽しかった。


しかし今回、ほとんど知識のなかった禅宗の初祖・達磨から二祖・慧可〜六祖・慧能まで、知ることができたのが収穫であった。

二祖・慧可はポスターにもなった雪舟の「慧可断臂図」(水墨画の雪舟がこんな人物像を描くとはしらなかったよ)(

達磨に弟子になりたいと申し出るもゆるされず、左腕を切り落としてその覚悟のほどを示し、弟子になることを許された、という随代の人で達磨の後を継いで二祖となる人である。雪舟の絵はその左腕を差し出す場面。


もうひとり、ここから禅宗が諸派に別れる根源となったといわれる六祖・慧能。
慧能は僧ではなく、もともとお寺で米搗き男をしていた。五祖・弘忍(ぐにん)が法嗣を決めるため課した「悟りの心境を表す詩」で当時寺一の秀才といわれた神秀が作った詩にイチャモン(?)をつけ「本来無一物」の名言を含む詩を作って見せた人。それで弘忍は慧能を法嗣と定めたそうだ。神秀の率いる北宗、慧能の率いる南宗、やがて以後の有名な宗派はほとんど南宗からでているそうだ。

そういえば、さる茶会で六祖釜なるものをみたっけ。(すっかり忘れていたが、、)
形はあやまたず達磨型、胴に「無一物」の文字あり、鐶付きが米を搗く杵。そうだ慧能は米つき男をしていたんだ。いまさらながらその意匠に感動。



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かくのごとく、展示物とあまり関係ない話を展開してしまった。
禅の歴史についてはともかく中味については実はあまりよくわからない。でも禅祖たちの名前をエピソードを繰り返し聞いてなにか真理となるものを見つけられやしないか、、と少し期待している。




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