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2017-10

水の茶事〜名水点 - 2016.05.30 Mon

茶事をするのにその準備の半分は庭の掃除だといったら、いや8割だ、というお茶人さんがおられた。確かに!


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ほんに今の季節はほぼ毎日毎日掃除しても掃除してもマルバヒイラギの落葉がとまらない。しかも葉っぱが小さいので苔に絡んで拾うのに一苦労。
今回の茶事の準備はほとんどこやつとの戦いだったなあ。



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とにもかくにもなんとかお客さまをお迎えできた。



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ここんとこめっちゃ快調に苔むしている蹲居。もう少ししたらこの周辺には蚊が出没する。そのぎりぎり前のタイミングでの茶事。というよりクーラーのない茶室なので6月〜9月初めまでは茶室封印、だから夏前最後の茶事なのよ。



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そういえば昨年の夏前最後の茶事も蹲居よこのユキノシタがきれいな時期だったな。




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待合には柳に燕、、、といきたかったのだけれど、この絵は春先の初燕のころの絵らしく、柳が若干しょぼいので、ほんまものの柳を陶俑に持たせて足してみた。



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蛍籠の炭斗を煙草盆に。
そうそう、もう2週間くらい前から白川あたりには蛍がでているので、夜遅く帰るときの楽しみなのだ。





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来月には障子を葦戸に変えて、網代を敷くので、この待合もがらりとかわる。



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席入り。
本日はじめまして、のお客さまも、ご遠方からお越しの方も、ご近所の方も、流派の違う方も。



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(由緒正しい後楽園の)丹頂鶴の羽根で自作した羽根と、今回のテーマ、水の香合。


お正客さまがなんでもよくご存じの気さくな方なので、ご挨拶から亭主も御連客もすっかりリラックスして話がはずんでしまった。
本席の軸には久松真一(抱石)先生(K大心茶会創始者)の一番最近ゲットした軸をかける。

「閑」


この席名の「雲閑」にも通じる一文字。


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さて、露地掃除が茶事の半分なら残りの半分の半分は懐石。

何せ料理のレパートリーが少ないもので、毎度おなじような献立。
これは季節柄のタケノコしんじょう、ワカメ添え。
もちろん器も水紋。(というか、これしかもってないのだけれど^_^;)




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白和え。
この器は先日は水指として活躍した伊賀の笹山芳人さんのもの。こうして料理の鉢にもなるところが勝手がよい。

今日もわりとお酒をたくさん召し上がるお客さまでうれしい。
八寸で話が弾んだ(先日の茶事で師匠の会話を思い出しながら)。懐石や八寸は流派によってもかなりちがう扱い。千鳥は千家系だけなのかな。




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風炉の初炭は懐石の後になるので、種炭が燃え尽きがち。添え炭をしてなんとかもちこたえるも後炭みたいになってしまうなあ、どうしても。

最後にお菓子をお出しして中立。
今日お菓子も西陣愛信堂さん。水のイメージで、とだけおつたえして持ってきていただいたのがこの涼しげな葛のお菓子、銘を「緑水」。さっすが〜!



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水といえば舟よね。
このつり下げ型の花入はほんまにむつかしい。鉄板のテッセンとあと白いシモツケ、卯の花にしてみた。いかがだろうか。



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先日貴船までとりにいった貴船神社のご神水。(ほとんどは銅駝水なんだけれど貴船のご神水が約500mlばかしまじってる)
せっせと御幣を作って、庭の姫榊(ヒサカキ)を榊のかわりにたてた。釣瓶もってないので。

名水点で水指のお水を濃茶の前にまずさしあげる。




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後座は点前座の風炉先窓の障子もとっぱらった。緑が美しいので。

濃茶は高麗蕎麦茶碗(+三島の重ね茶碗)でさしあげる。お正客様が蕎麦関係の方なので。(というのはウソ。たまたま蕎麦茶碗を使いたかっただけ ^_^;)

茶入はガラスの「風待月(旧暦6月)」。さわやかな色目なんです。



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水指の桶に映る露地の緑。



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後炭はほとんどいじる必要が無く、輪胴だけいれた。(これだけで茶事が終わった後もかなり長く湯がわいていた)

薄茶の干菓子は亀廣保さんのもの。

干潟の芦原にたたずむ鷺の風情で。
ほんまに京都の干菓子は上品で作りがこまかくてすてきやわ。



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いつもは渋渋系の茶碗ばかり出す私だが、今回は女性陣が多いので久々にキレイ系を出してみた。いずれも水に関わる紋様ばかりをあつめて。これがまた楽しかったんだわ。

お茶でつながったご縁でおいでくださり、お客さま方に感謝。楽しいおしゃべりは尽きません。京都検定1級合格者の方もおられて、ええ〜っ!!そうだったの!!と目からウロコの話もたくさんお聞きできた。

茶杓の銘は、お稽古の時この時期なら必ず出てくる「苔清水」。母が持っていた茶杓で陳腐な銘やな〜と思っていたのだが、この日ようやく時と場所を得た。



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最後にお客さまへお土産。

貴船神社の有名な水占い。水にひたすと文字が浮き出るおみくじなんです。それぞれお持ち帰りいただきお家で水につけていただこうと。よい卦がでますように。悪くても気をつけていれば大丈夫。




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お客さまをお見送りした後、まだよう沸いているお湯で茶を点て独座観念。

きょうもまた楽しい茶事であった。準備も片付けもしんどいのにやっちまう楽しさがあるのよね。茶事には。

また今度は9月末かなあ、、、、




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● COMMENT ●

こんばんは

相変わらず楽しそうなお茶会で、こちらもわくわく、にんまりします。(^^)
五月は緑と光が際立っていていいですね。
水のお茶事にピッタリです。

おはようございます(^^;;
客もさることながら亭主は楽しいですね。
あーしんど、と思ったそばからまたやりたくなります。cox様みたいにお菓子まで手作りできればいいのですが、もう自分才能には見切りをつけました(^^;; 京都はお菓子屋さんたくさんあるし、と言い訳しときます。


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