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2017-06

平安神宮薪能2016 - 2016.06.05 Sun

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今年も平安神宮薪能である。ほぼ毎年行っているが昨年から自分も仕舞を習い始めてから、よけいに熱がはいるというものである。



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この日は晴天ながら気温はあまり上がらず。毎年、薪能で陽が落ちると寒い思いをしている自分としてはかなり厚着をしていったにもかかわらず、日が暮れると死ぬほど寒い〜〜思いをした。冗談でなくダウンジャケットほしかったなあ。来年はさらなる防寒を考慮。(最後まで半袖Tシャツでがんばってた男の子、えらい!!)




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今年は「オリンピックイヤーに復興と平和を祈る」というスローガンで、二日とも最初は「翁」であった。

毎年、正月にはここ平安神宮舞殿で翁は舞われるのだが略式なので、今回初めて正式の翁を見た。

「能にあって能にあらず」といわれる「翁」は猿楽の時代に呪師によって舞われていたというなにやら呪術的な演目。はっきりした由来は不明という謎めいたものなのだ。
祝言の「とうとうたらりたらりら〜〜」からして意味不明。


正式には千歳・翁・三番叟を従えてまず「面箱」が入ってくる。露払いの千歳が待っている間に翁役は面箱にはいるご神体ともいうべき白色尉(顎の動く唯一の面、、たぶん、、、)を舞台上でつける(これも唯一)。
この瞬間を、つい千歳の舞にみとれて見逃してしもうた。゚(゚´Д`゚)゚。



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(だんだん暮れていく青龍閣の景色をお楽しみ下さい、、??)



次に翁の祝言と舞。片袖を頭上にまくりあげる「神」の決めポーズ(?)がかっこよい。そして何度聞いても「とうとうたらりたらりら〜たらりあがりららりとう、、、」は意味不明ながら神々しい気持ちになる。

舞終わると翁は千歳とさっさと退場。
かわって三番叟。今回はじめて正式の揉の段と鈴の段両方見ることができた。(新年の舞はどちらか一方しか舞われない)

揉の段では直面(面をつけない)で、鈴の段で黒色尉(いわば黒い翁面)という面をつけるというのは初めて知った。

いや、なにやら境内に神々しい結界がひかれたような、、、そんな雰囲気であった。「翁」、ええなあ。




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西日のまぶしさがやや落ち着いた頃、味方玄師・團師兄弟による「養老〜水波之伝」。

小書(特殊演出)「水波之伝」では普通登場しない楊柳観音(團師)が天女の姿であらわれ、美しく気品あふれる舞を見せた後、豪快な神舞をみせる山神(玄師)。
これは「賀茂」の、天女姿の御祖神のあとに雷をうちならす別雷神が登場するのとおなじようなカタルシスがあるなあ。
やっぱり玄師はこういう速いテンポの豪快な舞を舞わせたら最高。

最近、仕舞「髙砂」ではじめて神舞を習ったのだが、足の開き具合とかテンポも速くて、いままでの仕舞と全然ちがい、かなりとまどったことを思いだすわ。



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狂言は茂山正邦師に、こちらも兄弟、茂山宗彦・逸平兄弟の「三本柱」。最後に太郎冠者、次郎冠者、三郎冠者三人と主人の果報者がいっしょになって歌って踊るシーンは先日の千本釈迦堂念仏狂言の「ででむし」を思い出してしまって、またあの奇妙なメロディーが頭の中をぐるぐると、、、(で〜んでんむしむしででむしでむし、、、♪というやつ)


「三輪」は三輪明神が美しい天女のなりで静謐な舞を。このころ寒さはピークを迎え、、、すみません、あまりの寒さに若干冬眠モードにはいってしまった(´・_・`)



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最後がご存じ「猩々」なのだが、ここは「大瓶猩々」といってなんと五人も猩々がでてくるのだ。赤面赤髪の酒好きの妖精(もののけ?)がそろって「足元はよろよろと〜〜」とよろよろさせる様は壮観。
今回女性の能楽師が猩々をやってらしたが、女性のプロの舞台は初めて見たわ。

大瓶から酒をくみあげ酔っ払い、赤い顔をますます赤くさせ楽しそうに舞う猩々に、、、ワタシモナリタイ。そんな幸せな気分のまま、今年の薪能はお開きとなった。



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いつも感心するスグレモノのパンフ袋。
袋になっているのだが、回りを線に沿って切りはなせばクリアファイルのできあがり!



(初日舞台の上で演奏中に倒れられ急逝された笛方・帆足正規師のご冥福を心よりお祈り申し上げます)



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