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2017-04

光琳乾山忌茶会2016 - 2016.06.07 Tue

昨年初参加して、とてもすてきだった光琳乾山忌茶会に今年も参席。
場所は奥嵯峨京都平安郷、主催はMOA美術館。



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なにしろ広沢の池に面して約3万坪!!
春のしだれ桜の頃を初め年に何回か一般公開があって、そのときは広大な庭園を散策できるのだが、さすがにぎょうさんの茶会に来た人が郷内にちらばる茶室のあいだをウロウロすると収拾がつかないし、迷子も必至なので移動は小型のバンで数人ずつ。



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ああ、ここで野点したら気持ちいいだろうな〜と思いつつバスの中。最初は中の茶屋、正木美術館席へ。(ちなみに昨年は根津美術館だった。)



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広沢池へ出る船着き場にもなっている池畔が待合。目の前にひろがる池の景色は見ていて飽きない。今年は受付時間の30分も早めに行ったので、すごくスムーズに回れた。(でももっと早くからおいでの方もたくさん(・Д・)ノ負けました!)

正木美術館は大阪泉北郡にある美術館で、現館主のお爺様が集めたという水墨画のコレクションがすごいところ。ただ場所が辺鄙(失礼!)なのでいまだ行ったことがない。

中待合で奈良の樫舎さんの葛焼をいただく。なんと樫舎さん、ここまで出張してこられて裏で焼いておられるのだとか。なるほど、焼きたてのものは風味がちがう。


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(待合からの広沢池)



本席は中の茶屋の小間にて。

で、墨蹟の正木でもあるので本席の軸が中国・元の禅僧・竺田悟心の墨蹟(重文・伊達家伝来)「中厳円月送別偈」。
日本へ帰る留学僧・円月に送った送別の偈頌。一文字が紫地印金というゴージャスさ、、ではなくて格の高さ。
しかし中厳円月って最近聞いたような、、、と思ったら、先日甘茶を見に行った建仁寺霊源院の妙喜世界を創建した人ではないか!(意外と有名な方?)
偈頌の中にみえる「古林和尚」とは有名な古林清茂(くりんせいむ)のことだよね。時代もあってるし。



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花入がすごく小ぶりでかわいい砧青磁鳳凰耳。国宝「万聲」は大ぶりな花入だが、小さいぶん小間によくあっている。入れられていたのは杜若。
そして怒濤の、、、長次郎黒「両国」(かせかせがたまらん)、利休の茶杓「ゆみ竹」(細くて華奢)、遠州の古竹蓋置、釜・古天明(菊霰が美しい)、辻井播磨の雲華眉風炉。



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茶入が中興名物小堀家伝来瀬戸真中古・橋姫手。ひねり返し寄り上の口の部分がなければ雪吹茶器に似ているかな。
銘をつけたのは遠州で「小筵(さむしろ)」。ここが遠州らしいところで古今集の「さむしろに衣かたしき今宵もや我を待つらむ宇治の橋姫」から橋姫にかけているのね。


ここででてきた数茶碗が、一度某茶事でごいっしょした村田浩一郎さんの呉器だったのでなんかうれしい。

濃茶の帝茶席での掛け物がかの「君台観左右帳記」の能阿弥さんの蓮の絵、自画賛だったが、じっくり見るいとまがなかったのが残念。



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ふたたびバンでさらに北の上の茶屋、MOA美術館席へ移動。
これは春には見事な花を見せた枝垂れの今の姿。



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やはり「光琳・乾山忌」なので、床に光琳の寒山拾得図。蓋置が糸巻型で「乾山」の文字入り。
仁清の下蕪八角口は閻魔様の帽子風で渋いグレー。色絵で有名な仁清も実はこういう渋いのも得意だったようだ。分銅型の香合で青貝で蟬を描いたものは、青貝が蟬の羽根をあらわすのにぴったりの素材でうなった。茶碗はのんこうの黒がでてましたねえ。銘を「五湖」。



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一番すばらしいと思ったのが古染付・鳳凰紋桃型水指。古染付がとても好きなこともあるのだけれど、これはおそらく桃の形、かなり不規則な口、それにたっぷり水をはってくれているので、底の桃紋を水を通して見ると又格別なんだわ。ほんますてき!これにいつの時代か不明ながら塗の蓋がついて水指となっている。もともとは鉢かな。

こちらの席のお菓子は東京赤坂塩野さんのあんこ多目の浮島のような緑とブルーのきれいなお菓子であった。




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平安郷を後にして一条通りをはさんで南側の研修センターでまずは京都吉兆さんの点心をいただき腹ごしらえ。
ついで同じくセンター内の美術青年会席へ。今年は大阪青年会ご担当。

流儀が武者小路千家なので、お道具も武者小路宗匠好みが多い。他流派となるとどうも歴代お家元の名前がよくわからないが、圧倒的に多かったのが愈好斎(明治〜昭和)好みで三好也二が作った物。指物師とのことだが砂張の舟の花入れまで作っちゃう人のようだ。その舟形釣り花入れ、よかったわ〜。垂らすようにいれられたのはウマノスズクサか。たら〜んと小型の瓢箪のような青い実が花入れに似合ってた。

浄林(大西初代)の小ぶりの釜の地肌に浮き上がる写実的な葡萄の実と葉がすてきだった。替え茶碗の桃山・黒織部、これもよかったな〜。
比較的重い主菓子2個のあとではこちらの軽い干菓子・柚子のマカロンと米キャラメルがうれしい。なんと北浜の五感製!(洋菓子屋なの)



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参席全部回っても昼前でありました。暑くなければもう少し奥嵯峨の風情を楽しみたいところだが、陽射しの強さに断念。でも、今年も光琳乾山忌茶会、よかったわ。楽しませていただきました。




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