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2017-08

極ー大茶の湯釜展・茶席の主ー〜MIHO MUSEUM - 2016.06.18 Sat

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MIHOへの道はほんま遠い。信楽インター降りてから、大型車はいれません、、的なくねくね道を。途中ほんまにこんなとこに美術館あるんかいな、毎度心細くなる。



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なので着くまでに疲れたので(?)先にさっさと食事にする。ここのレストランは無農薬肥料なし、自家製豆腐が売りで人気なので、団体客の来る日にはありつけないこともあるのだ。

これはおにぎりランチ。お野菜リッチでなかなかおいしかった。



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レセプションから美術館入り口までゆるい坂になって歩いてもしれているのだが、たまたま目の前にシャトルカートが来たので、初めて乗車。



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まあ片道5分とかからないんだが、こんな隧道もあってなかなか楽しい。



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はるばる来たのは今回の展示が「釜祭り」だからなのだ。

国内のあらゆる美術館からかきあつめたo(^▽^)o茶釜の数々!


展示の頭に井伊直弼のお言葉。

「釜ハ一室の主人公に比し 道具の数ニ入らずと古来いひつたへ 此釜一口ニて一会の位も定まるほどのことなれハ よくよく穿鑿をとぐべし」


茶事では最初から最後まで茶室に存在するのが釜であるから「茶室の主」なのだ。





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展示はおおざっぱに

1)茶の湯釜以前
2)芦屋釜
3)天明釜
4)与次郎と初期京釜
5)江戸時代の釜

とわけられて、茶釜の歴史や流行の変遷がよくわかる。ここらへんは復習だが、特に江戸以降のややこしいたくさんの釜師の名前とか系統とかあらためて確認できる。(でもすぐ忘れる、、、)




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簡単に


*芦屋釜・・鎌倉時代末期から桃山時代 筑前国遠賀川周辺で製作

多くは端正な真形、繰口、鐶付は鬼面 胴部に羽(ほとんどは底の修理で打ちかかれている)、鋳肌は鯰肌(なめらか)、具象的文様付

*天明・・桃山時代 下野国佐野庄で製作

形、鐶付、口は多種多彩 釜肌は荒々しい 素朴で侘びた趣が好まれた

*京釜 ・・桃山時代末期〜 京都三条釜座で茶人の直接の指導注文で製作

武野紹鴎や織田信長の釜師として西村道仁、秀吉や利休の釜師として辻与次郎、江戸時代には名越、大西、西村など




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芦屋といえば端正な真形で浜松紋、というイメージだが、けっこう多彩だなという印象。なんだか西洋的な文様にモダンとも言える三角定規のような鐶付 、と思った香炉釜はほんとうに元香炉を釜にしたものでころんとおむすび型がかわいい。
「濡烏」と銘のついた釜は、カラスが羽根を広げて釜肌を覆っているような文様で、かの有名な浄清の鶴の釜を彷彿とさせる。濡れ釜にしたらさぞや美しい濡れ羽色のカラスが浮かび上がるんだろうなあ、、、。(使われないのはもったいない、、)

釜肌全面に毘沙門亀甲が浮き出た釜はどこかで見たことがある!と思ったら、そうそう、細見美術館の茶会で実際に使ってはったんや!(細見、太っ腹!)


天明は形のみならず鐶付も蝉とか遠山とか亀とか、いろいろあって楽しい。釜肌の荒々しさがええ感じに侘びて、小間で使うとしたら天明がええなあ、、、というても一生無理やけど。

京釜は与次郎の阿弥陀堂の形が一番好き。

名越三昌(古浄味)の四方釜は利休から宗旦、弟子の山田宗遍に伝わったもので、四方釜の本歌だそうだ。なるほどの宗編流不審庵所蔵だった。

表千家不審菴所蔵の「山上宗二記」も釜の部分が出てた。「平蜘蛛松永の代に失せ候也」の部分が読めた。(あの松永弾正平蜘蛛を体に巻きつけ爆死ってところね)


江戸の釜はさらにアヴァンギャルド。
寒雉の塩屋釜なんて塩屋の形の鐶付から湯気が出るんだよ。有名なところでは焼飯釜、三角おむすびの形に鐶付はきのこなんだよ。宮島釜なんてあの鳥居を縦半分にしてくっつけた鐶付がおしゃれ。



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製作技巧の精緻さを思うとき、それがどれだけ大変でどれだけたくさんの手数がいるのか、気が遠くなる。

人間国宝・故角谷一圭さんの製作過程のデモビデオが流れていた。なんとなく型を作って溶けた鉄を流し込んだらいいんでしょう、なんて思っていたら大きな間違い。焼締で表面に浮き出した不純物を少しずつタガネで打ち落としていくところなんて、なんて根気のいる仕事かと思った。



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展示の釜は、貴重すぎてもう使われることのない釜も多いだろう。茶碗もそうだが、茶室のしかるべき場所において初めてさらなる魅力を感じることができるのだろうに、ましてや釜は茶室の主なんだから、とても残念。仕方ないけれど。




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がっつりみたのでふたたび空腹になり、オーガニックのクロワッサンをさらに買って食す。(ダイエット?そんな言葉あったかしらねえ、、、)



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家でふたたび楽しむために目録購入。(お値段手頃だったの。「根来」のときはちょっと高すぎてよう買わんかった)




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● COMMENT ●

ありがとうございました。

楽しかったです。
MIHO、素敵なところですね。

今日も体験させていただきました。

MIHOはほんとにレベル高いですよね。
あ、食の話です。
以前ペストリーを買って新幹線のおやつにしたとき、もっと買えばよかったと思いました。その後よそから納豆を頂きましたが、これは最高でした。

近々京都へ行ってしぇる様とおいしいところにご一緒させて頂きたいと思っていたのですが、急な暑さで体力が追いつきません。

シラユキゲシ様

釜の画像がお見せできないのが残念ですが、雰囲気だけでもお伝えできたならさいわいです。
もう少しアクセスが便利ならなあ、、、と行くたびに思いますわ、、、、

Mariko Ishii様

たしかに自家製豆腐はまったりとチーズみたいに濃厚でした。(残念ながら大豆アレルギーなので食べたらすぐ水でのどを洗い流さねばなりません(T.T) )この日は団体さんがこなくてゆっくり食べられました。前回は団体さんとかちあって、ほとんどのメニューが売り切れでした。

京都のおいしいとこ、、、いっぱいあってどうしよう、、ですが、京都のはんぱない暑さはね〜、、、ご無理なさらぬよう!


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