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2017-10

寺町通り(丸太町以北)歴史散歩 - 2016.06.22 Wed

寺町通りは御所の東側、南北に長い通りで、御池以南はアーケード商店街、みなさまおなじみね。
御池から丸太町まではギャラリーや古美術、カフェ、茶舗や紙舗、いろいろ楽しいわが愛するエリアであります。



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今回は丸太町以北、御所の東縁になる寺町の歴史的スポット散策を。左手の森は御所の森、丸太町から北へ向けて散策。



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まずは新島旧邸へ。いわずとしれた同志社を創立した新島襄、八重夫妻の旧邸。
大河ドラマ「八重の桜」放送中は待ち時間がでるほどの人気スポットでした。



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現在無料公開中、期間によっては邸内に入れる公開日もあるそうです。
外観も見事な和洋折衷。建てたのは当時の京都の大工、おそらく洋館をそれほど見たことなかったでしょうが、なかなかのものです。



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「八重の桜」のドラマにもでてきたキッチン。ここで八重さんはクッキーを焼いたり同志社の学生にふるまう西洋料理を作っていましたね。(ドラマ撮影時は、こことほぼ同じセットを作ったそうです)



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襄が亡くなった後、八重さんはいろいろな方面で活躍しましたが茶道の先生をしていたことは特筆すべきで、左手にちらりと見える茶室「寂中庵」は、洋室の広間にパーティションを用いて四畳半の茶室をはめこんだもの。現代の「マンション内の茶室」的な発想をすでにされていたのです。

扁額は圓能斎、資料室に圓能斎が八重さんに授与した許状が展示してありました。お茶名は「宗竹」さんでした。




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新島旧邸の北に京都府立鴨沂高校があります。ここには最近まで、九条家河原町邸から移築された見事なお屋敷門(現役の校門)があったのですが、校舎の全面取り壊し建てかえで消滅してしまいました。移築されるのか保存されるのか、わかりませんが、残念なことです。

ちなみに鴨沂高校の前身は府立第一高等女学校、朝ドラの「あさが来た」であさの娘、ちえちゃんが通った、、という学校です。
私にとっては鴨沂高校=ジュリ〜〜♪ですけれどね。そういう時代やね。(沢田研二はここの卒業生)




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鴨沂高校の東、ちょうど裏にあたるところにあるのが清荒神こと護浄院。

阪神間に住んでいる人間なら清荒神といえば宝塚の清荒神なんですがね。あそこは大きな荒神さんで初詣には阪神間の人がどっとおしよせる場所ですが、ここはひっそりと静か、、、、というか京都に清荒神があること自体最近までしらなんだ。




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荒神さんは火除けの神様、寺の境内にど〜んと鳥居もある見事な神仏習合。おまけに恵比寿様まで祀られているのです。



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川端通〜河原町に荒神口という地名があるけれど、それがここ由来だったとは、ウン十年ず〜っと知らずにきてしまったわ。奥深いぜ、京都の地名。




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さらに北に行くと、、、、ちょっと情けない姿になってしまった梨木神社。
一の鳥居と二の鳥居の間に建っちゃったマンション。昔の面影はどこにも、、、なんでこんなことになるかな。




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染井の名水は相変わらず汲みに来ている人が多い。
マンションが建った直後にここの水のんだら、なんとなくコンクリート臭がしてもうあかんな、、、と思ったけれど、少しはマシになったのだろうか。



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マンションを背にして境内を見ると萩の並木が続いて、ここだけは昔の面影。

一体東京の人や外国人など地域に根ざさない人が多く買っていくマンションばかり、環境破壊して建てて京都市はどうするのだろう。京都が京都らしさを自分の手で壊していって、いつか観光客に見向きもされなくなる日がこないとも限らないことを考えないのだろうか。(四条通りにいらんことする金と時間があったらもっとすることあるやろう)




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向かいの府立医大の敷地の一部にあるのは「立命館学園発祥之地」の碑。
そういえば、私が学生の頃、立命と言えば広小路学舎(河原町に面して府立医大の向かい)だったなあ。学祭におじゃましたこともある。今ではそんな時代もしらない学生ばかりだろうな、きっと。




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ここから北に、三つお寺が並ぶけれど(寺町、、だからね)現在の方向性が見事に違うのです。

まずは廬山寺。節分の鬼法楽で有名。



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今は桔梗の盛りで見頃を迎えています。



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なのでここは観光スポットとして生きているお寺。




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北隣の清浄華院。
皇室や公家衆の帰依をうけていた歴史有る浄土宗のお寺。



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こちらは観光寺院ではなく、現代を生きる人たちの信仰の場、という感じ。仏教大学別科があるので、境内に読経の声が聞こえていて良い感じでした。境内に特養老人ホームもある、、というのはご時世ですね。




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お堂の中で講話もあるようでしたが、障子が閉まっているのでそのままおいとましました。




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その北の法華宗本禅寺はちょっと残念なことになってます。お寺というよりほぼ駐車場、、、です。墓地には大久保彦左衛門のお墓もあるとのことですが、、、。

三寺三様のあり方。梨木神社みたいな方向に行くのもまだまだでてくるかもしれません。



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ここまで来ると今出川通りはすぐ目の前、その手前の狂言の茂山さんのお家をちらっとみて、、、




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最後に大久保利通公旧邸跡の碑をみて(うしろのポリバケツはスルーして)、今回の歴史スポットお散歩は終わりです。




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荒神橋を渡って、河原町通りから立命館広小路学舎を右に見て、清和門を経て
御所に出るコースは、学生時代によく利用しました。
 当時、昭和40年代から50年代初めまで、立命館の学生が周辺に多くいて、
百万遍や今出川と並ぶ学生街でしたが、今は、府立医大の医学部看護科の校舎
付属図書館になっていますね。
 今から、思えばこんな狭い敷地にあれほどの数の学生が屯していたとは
驚きです。
 今では、立命館の学生ですら、広小路学舎の事を知らないようです。
 私たち世代の者にとっては、青春の思い出の詰まった空間です。






鍵コメ様

そうでしたか。このあたりお気に入りなんですね。
私は用事でよく素通りはするのですが、じっくりまわったのははじめてでした。廬山寺だけはけっこうよく行ってますけれどね。そういえば東福寺の天得院も桔梗がきれいですね。あそこはライトアップもやってるし。
またの御上洛、お待ち申し上げます。

narahimuro様

「二十歳の原点」の高野悦子さんも立命広小路学舎にかよってはったんですよね。
だから近くに、しあんくれーるもあった。
リバーサイドもなくなってしまったし、京都の学生街の風景もどんどんかわっていきます。(百万遍しかり!もう全然面影がなくなって、、、)
ちょっとさびしい。同志社だけがまた今出川界隈に戻ってきた、、、という感じです。

リバーバンク(鴨川ホルモーではリバーサイド)が閉店して残念です。ちよっと○○○○くさかったけれど。
あたくし的にはホルモーよりも大森一樹「ヒポクラテスたち」の店ですね。

清荒神には福禄寿もまつられており、マイナー七福神めぐりでご朱印を頂きました。
ちなみに他のマイナーは廬山寺・毘沙門天、革堂・寿老神、大福寺・布袋尊、たね源隣の妙音堂・弁財天、など近場でまとめました。

Mariko Ishii 様

リバーサイドじゃなくて、リバーバンクでした(^_^;
私的にも「ヒポクラテスたち」の蘭ちゃんのイメージですね。懐かしい。主演の古尾谷さんももういないんですね。何年昔なんだか、、、、

七福神巡りも寺町だけでかなり回れるんですね。妙音堂は前からちょっと気になってました。縁日なんかもあるようで、、、まあ、めったに行かないけれど。大福寺ははじめてしりました。また行ってみなくては!

旧九条家の茶室

 ひえんです。鴨沂高校はこんなことになっているのですか。ここの同窓会誌を見たくて苦労したことを思い出します。校門は多くの人がご存知の通りですが、校舎の裏に旧九条家の茶室がありました。10年近く前に訪れたときにはすでに半ば朽ち果てて、ブルーシートでミイラみたいな状態でした。わずかな隙間からのぞくと、形状からして近世も末に近いものだろうと思いました。今回の改築でおそらく闇に葬られたことでしょう。

ひえん様

正門はどうやら保存・移築され新しい校舎の正門になるようです。
それはほっとしましたが、どうも茶室の方はこわされたまま、、みたいですね。いろいろ調べましたがはっきり書いてあるものがありませんでした。
そういえば我が母校の高校も、入学時は旧制六高の建物が一部残っていましたが、卒業の時には味気ない新校舎になってましたね〜。あの旧校舎好きやったのに、、、


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