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2017-11

紫陽花・睡蓮・蓮・半夏生、、、、花の勧修寺 - 2016.07.02 Sat

京都に越してきて紫陽花の季節にはどこがいい、ここがいい、と噂に聞いてあちこち行ったけれど、結局私的には三室戸寺と(奈良だけど)矢田寺がトドメを刺すなあ。

とはいえ他にも上記二寺ほどゴージャスではないけれど、心に残るひっそり紫陽花の庭もいいものだ。



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こちらの紫陽花は山科・勧修寺。地名としては「かんしゅうじ」だが、寺の名としては「かじゅうじ」と読ませるそうだ。
寺の堂宇より、境内の庭園を楽しむお寺。




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ここの紫陽花はほとんどがブルーの額紫陽花。うっとうしい梅雨時にさわやかな色。数はそれほど多いわけではないが、紫陽花の林の間を散策するのは気持ちがいい。

数年前に睡蓮を見に来たのは6月初め、だから紫陽花には気づかなかったな。



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勧修寺は、醍醐天皇が、若くして亡くなった母・藤原胤子のために、胤子の祖父・宮道弥益(みやじいやます)の邸宅跡に建てた寺。胤子の父・藤原高藤の諡号をとって勧修寺としたそうな。

その高藤と妻・列子には雨宿りのロマンスが伝わっている。

地方の郡司の娘に過ぎなかった列子が雨宿りにたちよった藤原北家の嫡流・高藤と結ばれる。雨というのが紫陽花を連想させていいよねえ。できた娘が胤子。その後高藤はなかなか参議にもなれない出世出遅れコースだったのだが、、、



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胤子が嫁いだ第七皇子が本来なるはずのない天皇(宇多天皇)になってしまったものだから(いろいろな権力闘争の力学で)あれよあれよと大出世、最後には天皇(醍醐天皇)の外祖父にまでなったのだ。列子も天皇の祖母として従三位を賜る。雨宿りからはじまった栄達の物語、そんなことを考えながらここで雨を楽しむのもよいではないか。




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ちなみにここは半夏生も見られるのだが、、、、

なんと!

「抜いてご自由にお持ち帰りください」


太っ腹!
しかもスコップまで!

、、、でもできたらビニポットかビニール袋もおいといてくれるとありがたいんだが、、、(#^.^#)




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手前のわさわさした緑はヒノキ科のハイビャクシン、実はすべて一本の木、というからおどろき。樹齢750年の勧修寺名物。

左手にちらっとみえている灯篭は水戸黄門様の寄進とか。屋根だけ見えるのは観音堂。



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境内の中心に広がるのは氷室の池。かつてこの池に張る氷を宮中に献上したとか。

で、池を一周しようとするとこういう札がぶらさがっているんですねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ


なにが危険なのか???はやりのクマでもでるのか?


いえ、大丈夫。池におちるのが危険というなら、よっぽどのトンチキでない限り大丈夫な道です。



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池を裏から見ると景色はいろいろ変化してまた美しい。



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なにかの建立物の遺跡であろうか。
来る人も絶え絶えなこの場所はなにか物悲しい。




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池のすぼまったところに群生する蓮。睡蓮もちらほら。花菖蒲はもうおわりかけ。



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あんまりびっしり蓮が生えているので池の上を歩いて渡れそうな錯覚を覚える。(あ、それではまる奴がいるのかな?)




IMG_2832.jpg




ベトナム映画「季節の中で」では広大な蓮池に舟を浮かべて、蓮採り歌を歌いながら、その日売る蓮の花を摘む女たちのシーンが印象的だが、それを思い出させる景色。



P1100835.jpg



蓮の陰には睡蓮。



P1100836.jpg



美しい眺めだな。

向こうにみえるのは観音堂。



P1100840.jpg



日当たりのいい場所では蓮の花がひらく。
睡蓮の花もひらく。



P1100844.jpg



藤棚の藤の豆越しに氷室池を見る。




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極楽浄土もかくやあらん。



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浄土に往生した人は蓮の花から生まれるという。

蓮のつぼみは合掌した手のかたち。




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時折、背びれを見せ大口を開け美しいうろこをひるがえす極楽の池に住む鯉。



P1100855.jpg



ここはほんまにひとときの極楽浄土だ。


いつまでもこうしていたいが、そろそろ娑婆にもどらねばなるまい。




P1100861.jpg



お見送りはクチナシの芳香で。




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今日もありがとうございました。合掌・・

シラユキゲシ様

い、、いや、、、
合掌されるほどのことはぁ〜、、、、(大汗)


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