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2017-06

京都西山大原野(その2)〜大原野神社・花の寺勝持寺 - 2016.07.12 Tue

さて、大原野の続き。
善峯寺から近い大原野神社へよってみよう。



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大原野神社一の鳥居。

桓武天皇が長岡京へ遷都した際に、その后が出自である藤原氏の氏神である奈良春日大社の分霊を勧請して、創建されたという。



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一の鳥居から二の鳥居まで、森の中の道をあるくような感じ。両脇には春日灯籠。



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二の鳥居に到るまでに有名な大原野神相撲がおこなわれる土俵がある。

毎年9月第2日曜に行われる御田刈祭に伴う神事相撲は、氏子区域二箇所から選ばれた力士が土俵で二度立ち合い、一勝一敗で終わるという五穀豊穣を祈る神事なのだ。(昨年無形民俗文化財に指定)




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さらに行けば、、、、

おお!ここはジベルニーのモネの睡蓮池か!!


、、、、ではなくて、鯉沢池。これも春日大社のある奈良猿沢の池を模して文徳天皇(9世紀)が作られたという。
びっしりと水面を覆う睡蓮が美しい。




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これは瀬和井(せがい)の清水。
すでに湧水はもうないが、清和天皇の産湯につかわれたという名水。このあたりそういう水系があるらしい。おとなりの勝持寺も瀬和井水系の湧水があった。




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やっと本殿が見えてきた。



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ここは藤原出身の后が建てただけあって、その後も藤原家に女子が生まれるたび、将来中宮に、皇后になれるようにとここに祈願したという。

その藤原氏の陰謀(?)で在原業平と別れさせられて清和天皇の皇后になった藤原高子、やはり大原野神社にお参りしている。いまやおしもおされぬ皇后で東宮の母。

その参拝にかつての恋人だった業平も同行、「伊勢物語」第七十六段「小塩の山」に曰わく


      大原や 小塩の山も 今日こそは 

             神代のことも おもひいづらめ

(小塩山はこのあたりの地名)
あなたとの昔の恋の話も思い出されますなあ、、、という感じか。



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あ!
茶筅!!

、、、、と思ったら、おみくじを結びつけるものだった。




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狛犬ならぬ狛鹿。そこらへんはさすがに京の春日大社だわ。



大原野神社の一の鳥居のすぐ横に花の寺・勝持寺への道がある。



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仁王門を通り抜けてからが結構しんどい登り道になる。



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この仁王門、何気ないがこの寺で唯一応仁の乱を生き延びた9世紀、平安時代の建造物なのだ。すごい!



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いったいどこまでこの山の中(人っ子ひとりみかけない)を歩けばいいのか?



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これ、ここ数ヶ月だれも通ってないやろ、、、と思うくらいの野趣あふれた道だこと。




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やっと門が見えてきた。



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花の寺というだけあって春の桜はすばらしいらしいが、桜以外の季節は閑散としているようだ。2月にはまるまる1ヶ月閉門するらしいし。




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この天台宗の寺の開基は白鳳時代にさかのぼる。一時廃れてのちに最澄によって復興したとか。これも善峯寺と同じく応仁の乱で焼失(さきほどの仁王門以外)、建物は後の世のもの。



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有名な西行桜。

といっても「そのきさらぎのもちづきのころ」の場所ではなくて、もと北面の武士だった佐藤義清が出家し西行と名を改め庵を結んだ場所。西行遺愛の桜だがおそらく何代目かだと思う。花の頃はさぞ美しかろうなあ。




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境内では萩の花がもう咲いていた。
静かな境内を独り占め。

重文のご本尊・薬師如来や脇侍の日光月光、十二神将は宝物殿みたいなところで見られる。醍醐天皇の勅額なども。




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これは鏡石。この表面(わりと)つるつるの石を鏡にして西行が剃髪したという伝説があり、脇にわいている水が大原野神社にもあった瀬和井の泉。

この境内はあちこちに山水が走っていて、水の豊かさを感じられる場所であった。


   大原や せがいの水を 手にむすび

         鳥は鳴くとも 遊びてゆかん  (家持)




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その水の豊かさを象徴するような魚籃観音のいます池。



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さらに冴野の沼という木々に囲まれた小さい沼も境内にあった。


    小塩山 松風寒し 大原や

            冴野の沼の さえまさるらん  (中務)



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境内の端っこには小間の茶室があるがうち捨てられている模様。中はのぞける。もったいないな〜。



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青楓の美しい阿弥陀堂前。きっと紅葉もさぞ美しいだろうな。



これにて西山大原野散歩おわりです。



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