topimage

2017-08

茶菓花器事〜忘禅  建仁寺・両足院 - 2016.07.19 Tue

茶菓花器事、、、陶芸家(+木工、金工、台湾茶人etc)の市川孝さんがよびかけて数年前からあちこちでされている中国茶をメインに花、お菓子、器、そして会場の室礼を楽しむ茶事。

おもなメンバーは   

器・茶・その他:市川 孝  茶:好日居  花:みたて  菓:御菓子丸

いずれもなにかとお茶周辺でご縁のある方ばかり。


過去にkitさんで茶菓花器事〜遊秋、好日居さんで茶菓花器事〜囍春に参加させていただいたが、今回建仁寺両足院(ここもよう行ってますねえ)で開催。


茶菓花器事も、その後長浜やら仙台やら、台湾にまでいってされて、さらにグレードアップしているのに驚いた次第。


P7180107.jpg



テーマは、、、禅寺にてすべてを「忘れる」。

両足院の中や(あの半夏生の庭を縦横無尽に使っての演出、すばらしかった。(ちなみに半夏生はその後地上部はすべて刈り取られていた)




P7180108.jpg



中でも、いつもはなにげなく通り過ぎてしまう閼伽井の庭。

井戸を取り囲み坪庭風に小さな枯山水のある場所なのだが、そこをぐるっととり囲む柵付きの縁側とでもいうか、、、そこに円座を敷いて一辺三人でゆるゆるすわり、あと一辺で中国茶をいれる市川さんをまるで桟敷席からでも見る、という感じ。

こんな空間の使い方もあるのだ。これはステキだった。ずっとここにすわっていたいような気持ち。

閼伽井=井戸の上にはガラスの器にとじこめられたヒメヒオウギ。

茶杯にのせられた建仁寺の茶の木垣の茶の葉一枚。
茶杯に残る中国茶の香りがまたうっとりさせる。




P7180109.jpg



方丈では、白い蚊帳で囲まれた空間のまんなかに、みたてさんの花箱。箱の中に閉じ込められたたくさんの種類の楚々とした花たち。

蚊帳を透かして見る両足院庭園の緑の美しさ。
梅雨も明けて空気は乾いてきた。だから暑くても日蔭やお堂の中はさわやかな風が吹く。



P1100767_2016071912035594e.jpg
(これは6月の時の写真)



池を小高いところから眺め降ろす小径にはかき氷の機械がセット。これは???

と、思っていたらその小径に即席・背負子(背負子にセットされた)カウンターがすばやく組み立てられ、あっというまにミニ茶席完成。

冷たく冷えて大きなガラスポットにいれられた白茶を青竹の柄杓でくんでいただく。

菓子はアシタバの葉の緑のパウダーをふりかけた御菓子丸さんのわらび餅、両足院の美しい苔をイメージしたもの。その上にさきほどのかき氷を目の前でけずってふりかける。冷たくて甘い不思議な食感。

銘を「苔餅」そして夏に降る雪。


庭を歩んで四畳半の茶室臨池亭へ。



P1100768_20160719120356099.jpg
(これも6月の写真)



「三世ノ席」
と銘打って、前世・現世・来世のお茶とお花を。

床の間には軸がかかっていながら、全くの白紙。まさに「忘」。




p1110532.jpg
(これもずいぶん前に撮った臨池亭からの眺めの写真)



一つの花器に前世の花(実になったヤブミョウガ?)、現世の花(強烈なオレンジのガンピ?)、来世の花(はじけかけた山芍薬の実)を、ライブで次々みたてさんがいけていく。

来世の花に見守られながら、水盤のなかでゆらゆらする蓮の葉の陰の茶杯でお茶をいただく。
池から吹く風がここちよい。

蓮の花びらに盛られた蓮の露は蓮の実をつくね芋でくるんだ松露。
レモン汁をかけると次第に薄い青から紅色のに色をかえていく蓮根餅(??)、銘を「蓮舟」。

来世のお茶はシェイカーに前世と現世のお茶も混ぜて、グラスにつげば、あら不思議、きれいな紅色。紫蘇ジュースのようだ。来世は明るい、、、、かな?

大きな舟板の点茶盤は来世にこぎ出す舟のイメージ。


最後に本堂のまわりの縁側で、建仁寺の茶葉を日光で萎凋させた自家製白茶葉ひとひら。
市川さんと好日居さんが順番にそそいでくれるお湯でゆっくりひらかせていただく。

本堂のまわりの縁側にてしばし時を「忘」れて坐「禅」。

ああ、両足院の本堂から見えるあの木は、、、あんなに高かったかしら、、

蝶々がとんでいる、、、

カラスがけんかしている、、、

全然、禅になっとらんけど、ふだん見過ごしていたものに気づく時間は貴重だ。


一体何をしていたのか、なにをいただいたのか、心地良く忘れて(この頃は努力しなくても、忘れては困ることも上手に忘れられるからねえ、、)両足院を辞す。今までの寺院の涼しさがうそのような、、、灼熱の戸外!



P7180111.jpg



その足で石塀小路のギャラリーへ寄って、、、



P7180112.jpg



諏訪蘇山さんの個展を見て、宇宙の星の雲、、、の形の青磁の筆架を連れて帰り、、



P7180113.jpg



祗園祭の大役を務め終えた長刀鉾のお稚児さんが一息いれはるという八坂神社南楼門前・二軒茶屋中村楼のカフェで、、、



IMG_3008.jpg



蔵を改造した雰囲気を楽しみながら、、、、



IMG_3010.jpg


べっこう飴氷を食したのであった。


忘却とは、、、、心地良きかな。
困ることも多いけど、、、(^◇^;)



関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/701-e818f856
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

北観音山・南観音山の松取り式2016 «  | BLOG TOP |  » 祗園祭・神幸祭2016

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
茶の湯 (205)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (57)
京のグルメ&カフェ (51)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (48)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (31)
京都めぐり2017 (22)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (50)
奈良散歩 (18)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (36)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (5)
古筆 (1)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (22)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR