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2017-08

狸谷不動尊・火渡り祭 - 2016.07.31 Sun

一乗寺、詩仙堂をすぎて、宮本武蔵の一条下り松の決闘で有名な八大神社を通り過ぎてさらに山にのぼる。



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こんなふうに見晴らしの良い瓜生山の中腹、狸谷山不動院がある。

京都でタクシーにのったら、たいてい10台に9台はここの交通安全のお守りをぶらさげていると思っていい。今は交通安全の御利益が有名だが、ここは狸谷修験道の本山なのだ。



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車でいけるものここまで、あとはちょっとさびしい山の中の道をのぼらなければ。



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う〜〜ん、さすが狸谷、、、狸いっぱいのお出迎え。

けれど別に瓜生山に狸が多かったわけじゃないよ。

桓武天皇が平安京の鬼門守護として祭祀された咤怒鬼(タヌキ)不動明王からきているらしい。



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なぜここに阪神タイガース???



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夕刻、だんだん暗くなってくる中、異次元界へ誘うが如き鳥居のトンネル。



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一応真言宗系の修験道本山だけれど神仏習合、でもそれだけではない。開祖・木食上人は禅宗、律宗、真言、天台の四宗の要義を学んだらしいから、それにまったく日本らしいアニミズムも加味される修験道、なんでもこい!って感じ。

創建は18世紀初頭と、意外と新しい寺なのだ。




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ここは250段の階段が有名で、途中どこまでのぼったか示してくれる信楽焼のとぼけた顔の狸さんがいる。



途中で、、、、


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おお〜!
なんだか異界へさらに誘うような雰囲気だ。両脇の灯籠は信者が奉納したもの。



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そう、今日は(7月28日)は一年に一度の火渡り祭の日なのだ。




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やっと206段、、、、もう少し。




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この寺院ができる前の話、一条下り松で吉岡一門と決闘をする宮本武蔵がうたれたという滝。ここで戦う相手は吉岡一門ではなく己自身だと、開眼したという伝説。



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ここがゴールの250段!
まあ、それほどしんどくはなかったけれどね。(大阪の地下鉄の駅をアップダウンすることを思えば)



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夕闇せまる本堂。ここは清水寺と同じ懸崖造りである。
ちなみにこの森林伽藍が完成したのは昭和19年、おりしも明治以降荒廃した寺院の復興に苦労と努力を重ねたのはこの近隣の住人たちだったという。




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本堂近くに登ってこれからおこなわれる火渡り式を俯瞰。




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法螺貝の音を合図に狸谷山の山伏たちが一人一人ご入場。



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この修験道作法、護摩焚きは聖護院や、祗園祭の役行者山などでなんどか見たことがある。でもくわしくはワカラナイ。たまたまいっしょになったたどたどしい日本語を話すカナダ人の女の子にいろいろ聞かれたが答えられず。(わたしのたどたどしい英語と彼女のたどたどしい日本語ではそもそも会話があまりなりたたん^_^;)




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かなたに西山へ沈む夕陽がきれいな日だ。




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これは法弓作法といって、外魔が道場に入らないよう四方と中央に矢を射て、結界を施す作法。

東西南北にそれぞれを守護する降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王(それぞれその名をしるした幡がたっている)をあて、中央はここのご本尊でもある不動明王。




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松明師がいよいよ護摩壇へ点火の準備。



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きた〜!煙!!

そうそう、祗園祭の役行者山の護摩もひたすら煙たかったんだわ。





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煙は懸崖造りの本堂の上まで届く。


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次にいよいよ真っ赤な炎があがる。




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この間にもいろいろ作法があって、無病息災を祈願云々の祈願文が読み上げられたり。



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護摩壇の炎はすごい勢いで、こんなに高い場所にいても熱い、、と感じるほど。



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火の粉は本堂よりも高くあがりおそろしい勢いだ。
すべてを浄化する炎であるが、なにやらおそろしくもある。




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作法終了後、護摩壇の火伏せが行われ、、




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きれいな四角の火渡りの火床がつくられるところ。




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真ん中の渡る場所はかなりしっかり叩かれているので、熱くはないもよう。
まずは山伏さんたちがお渡りになる。




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ついで一般参拝者がひとりひとり、渡っていく。

まずは靴も靴下もぬいで、火渡り御札を胸にかかげて、ひとりひとり山伏さんに背中をおされて火床へ。ほのかに暖かいくらいで全然痛くも熱くもない。最後に「よう参られた」と頭を竹のささらみたいなのでなでてもらって終了。



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渡り終えたら杉の葉と水で足を洗っておしまい。


これで無病息災間違いなし。(、、、って私、どれだけ無病息災祈願あちこちでやってんだか、、、、)




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帰りはすっかり暗くなった灯籠の階段を下りる。



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うん、ますます異界っぽい雰囲気だ。

火渡り祭は京都ではちょっと妖しい部類の行事だな。


ずっと山を下って、白川通りに出て初めて日常の世界に帰ってこられたような気がしたよ。



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ちなみにこれが火渡りの前に拝領する火渡り御札。



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