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2017-06

オリヒメヲイツキマツル〜今宮神社・七夕祭 - 2016.08.09 Tue

紫野・今宮神社内の摂社・織姫社は西陣の織物業界の信仰も篤い神社であるが、着物業界の衰退とともに失われたこの社のお祭りがある。七夕は織女、つまり織物に関係があるので旧暦7月7日におこなわれていた七夕祭りだ。



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この七夕祭が昨年、西陣の織物関係者、同志社大の学生有志や地域の人たちの手によって再興された。




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これに賛同したアーティストたちが祭をもりあげるらしい。
京都の糸偏産業関連なので、綾傘鉾のご縁をもってご招待いただいた。




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受付でこんな団扇をいただく。

一和のあぶり餅と赤飯引換券付き。(かざりやさんのもあったよ)




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夕刻の神事を待つ間、ここであぶり餅をいただく。



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織姫社の御祭神は栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)。

「神名の「栲」は「たへ」と同じく、梶の木の皮の繊維で織った白色の布を指し、古の布の総称としても用いられる」と書かれており、そうか、七夕に梶の葉を飾るのはこっからきているのか!!

、、、と学習。なんでも勉強になるなあ。


ちなみに社の前の両脇にたっているのは織物と切っても切れない杼(シャトル)ですよ。



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やはり来られていた方々は呉服業界の方が多く、祗園祭の時にお見かけした顔もチラホラ。みなさん、暑い中夏着物や浴衣をしゅっと涼しげに着こなしておられる。さすが!



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この式典のBGM出盛り上げるのは打楽器奏者、芸術監督として名高いツトム・ヤマシタさん。

サヌカイトという鉱物を打楽器のように使いシンセも使って、妖しくも美しい場をつくっておられる。



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神主さんが御幣をもって場の四方を浄めるのだが、このBGMにのってされると、暮れゆく黄昏時の妖しさとあいまって、まことに不思議フシギな空間になるのに驚く。これはすごい、、、

ちなみに御幣には梶の葉と五色の布付き。



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えらくべっぴんさんで姉妹?に見えるくらいよく似た七夕のうるわしの舞姫。
織姫様の使者という役どころか。




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ここのBGMもあの不思議なやつ。シビレル。




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織姫に五色の布、布帛奉り、、、

なんと大徳寺僧堂からもご参列。この神仏習合振りが日本人の真骨頂。



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警蹕の声と供に神主さんが社の戸を開け、織姫様を喜ばせる舞姫の舞。あたりはもう暗くなってきた。



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日もとっぷり暮れ、境内にあの懐かしい(!)綾傘鉾のお囃子が流れる。

う〜ん、この幡とあの囃子を聞くと祗園祭を思い出し、胸がじ〜んとなる。




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この7月、何回も見聞きした棒振り踊りの奉納。あの超高速棒振りを8月になってまた拝見できるとは!

綾傘は錦の傘なので糸偏業界との関係が深く、また4月に今宮神社でおこなわれるやすらい祭には疫を鎮めるために綾傘風流がでるから、そういうご縁なんだ。




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舞殿では神官・僧侶いっしょに和歌を古式にのっとり朗詠する。

平安中期の歌人・藤原長能が今宮社の創建(1001年)に際して詠める。


   白妙のとよみてぐらをとりもちて いはひぞ初る紫の野に
                      
 
   今よりはあらぶる心ましますな 花の都にやしろさだめつ



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あ、この歌ね。

中の句の変体仮名が全然読めなくて、、、(^_^;



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見守る舞姫。

きれいやなあ。




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一通りの奉納が終わると境内は直会の時間になる。

なんと!境内中が立食パーティーの様相を呈するのには驚いた。



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いかにも手作り、でもとってもおいしい料理がくりだされ、赤飯、ビール、お酒もあるよ。



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地域の人たち、糸偏業界の人たち、あちらでもこちらでも会話が弾む。こんな地域に根ざした祭もあるんだ。これぞ京都に住む醍醐味ではなかろうか。



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境内の一画では大徳寺のお坊さんが茶席をもうけてはった。(暗くてワカラン写真よね、でもちゃんと風炉釜据えてるの)


昔から神社仏閣はこうして地域のつながりの核となってきた。それが失われた今、再建しようという試みは貴重だと思った。
なにより、今日はこんな美しい宵をすごさせてもらってとてもうれしい。







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鍵コメ様

コメントありがとうございました。1週間、旅行中ブログは完璧に放置してたので(スマホから管理画面にアクセスできなかった)お返事おくれまして申し訳ありません。
この行事は昨年からということでどういう行きさつで、どんな方が関わったのかあまりよくわからないまま書いてしまいましたが、ちょっと修正しておきました。
神社仏閣が地域住民の交流の拠点となり、絆を強める働きを今でもしているのはさすが京都だなと思います。観光客目当てでないところがよいですね。うちの近くでは粟田神社さんあたりががんばってはります。ここはうちからは遠いですがお茶友さんの基地(?!)が近くにあるのでとてもよその土地とは思えず、来年もあるのなら是非参加したいものだと思いました。


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