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2017-10

天平たなばた祭り2016 - 2016.08.30 Tue


      天海丹  雲之波立  月船  星之林丹  榜隠所見  
    
                 (柿本人麻呂)



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この歌をテーマに今年も奈良平城京跡にて天平たなばた祭り

おとなもこどももサンダル履きで気軽にいけるイベントながら、けっこう耽美な万葉の世界にひたれる。



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ぼんやり光る天平七夕行列がもう出発している。

冒頭の人麻呂の歌は私も大好きで、自作の茶杓に「月の船」とこの歌からの銘をとっているのだ。


   あめのうみに くものなみたち つきのふね ほしのはやしに ごきかくるみゆ


あまりに壮大な宇宙観満載の歌ではないか。



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船の形のフロートに乗るのは織女。


かつて平城京では七夕の頃(旧暦では今年8月9日だった)盛んに七夕祭りというのをしたそうで、それになぞらえたイベント。



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天平時代の装束に身を包んだ男女がゆっくりと踊りながら歩く様は当時もかくやと。



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日もだんだん暮れてきた。

ただこの体にまとうイルミネーションはちょっと夜の工事現場保安員を思い出させて、もうちょっと再考の余地はあるかも(^_^;



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天平時代の髪型はとても興味がある。絵だけ見るとどう結ったのかわからないのも。「日出づる処の天子」に憧れて、いちど角髪(みずら)に挑戦してみたが長さがたりないのと、どうやって髪をとめるのかわからず撤退。




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大極殿跡は広い。なにせ敷地の真ん中を線路(近鉄)がはしって踏切があるくらいだから。

かなたから見ると不思議な行列。



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さらに日はおちて、、、



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というまに行列は太極殿前へ。



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大極殿前広場のさらに前には子どもたちが紙袋に描いたキッズアートバッグ展。




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提灯のようでもあり、灯籠のようでもあり、この雰囲気によく似合う。




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大極殿前広場にて息をのむ。





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この広さは京都にはまねはできまい。



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あの広大な奈良公園一帯を燈火が埋め尽くすなら燈火祭〜春日大社万燈会に数年前にいったが、あれが素晴らしかったので、今日きたようなもの。




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まさに天之海、星之林。




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この日は風が涼しく心地良い宵であった。

燈火を眺めながら万葉の時代に思いをはせるのもまた楽し。



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燈火の前にたたずむ人々。

思いはそれぞれか。



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先ほどの七夕行列の人たちも大極殿の前で勢揃い。




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乞巧奠の飾りを模した物。
乞巧奠は奈良時代に宮中ですでにおこなわれていたんだそう。


会場では奈良のしろうとアーティストたちのダンスがあったり、ウォータープロジェクションマッピングで阿倍仲麻呂の生涯をやってたり、七夕の牽牛織女伝説をやっていたり、おとなも子供も楽しんでいる。

しつこいようだが、とにかく広いので、たくさんの人が押しかけているにも関わらず人口密度が低く、ほんまにゆったり見られるのだ。場所移動にかなり歩かないといけないけれどね。



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一画では夜店もでていてフード系かき氷系、どこも繁昌してはる。



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こんな方も(^_^;

フラッシュたけなかったので暗いけれど、このシルエットだけでわかりますよね。



最後に太極殿手前、第一次朝堂院あとのはらっぱにインスタされた四神ミラーボールアートがなかなかすてきだったのでご紹介。

ちなみに平城京は最初につくられた四神相応の都だった(たぶん、、、、)。



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東の青龍。

珠をとりかこむ龍の姿。時々キラッと光るのがまた美しい。



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南の朱雀。


これはフェニックスだね。




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西の白虎。

虎の毛並みを連想。



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北の玄武。

玄武は一見亀っぽいので、六角形のイメージの正20面体。なるほど、イメージでてる。




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最後に中央に坐す四神の長、黄龍。




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まさしく珠をにぎりこみ、首をあげる黄龍や。




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龍の髭。

目にはミラーが仕込まれていて外のあかりがちらちら移って畏怖さえ感じさせる。

どちらのアーティストさんが作られたのか知らないが、どれもすばらしかったわ。



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3日間だけ平常旧跡に現れる幻みたいな世界、堪能して太極殿をあとにする。





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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

いきなり、人麻呂から

奈良かなぁ~?と思ったら

奈良で、何だか嬉しいや^^

しかし、しぇるさんの行動力には

いつも、眼を見張り、感心いたします

その力の源は、何処から来ているのでしょうか^^

そして、いつも、勉強になります

おおきに^0^

いつも、楽しく拝見しています。

ブログの最初の写真、フィヨルドから、はて北京かな?と思っていたら、奈良だったんですね。すごくきれいです。茶杓をご自分でけずるんですね。すごい!!

高兄様

10年くらい前まではほんっとにどこへも行けなかったから、今その敵討ちをしてるんですの(^◇^;)

奈良はいいですね。時によって京都より好きです。
万葉集もとても好きなもので、、、

MS様

平城京は随の都を模したらしいですから中国文化の香りが残ってますよね。
奈良、好きですね〜。
茶杓はあらかじめ曲げて荒削りしてもらったものを仕上げに削っただけで、そんなにたいしたことじゃないんです。そのうち荒曲げから自分でやりたいです。


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