旧三井家下鴨別邸〜3年前の改修中の画像も添えて - 2016.10.22 Sat
下鴨の旧三井家別邸が今月から一般公開されることになった。
改修中、府の教育委員会が主催する国宝、重文改修現場見学が可能だったので3年前にまだ荒れ果てていた時に来たことがあるのだ。
さて、どのようにきれいになったのか、楽しみ楽しみ。

下鴨神社一の鳥居の手前に旧三井家下鴨別邸はある。(お世話になっている川口美術さんのはす向かい)

入り口。
この別邸は三井家11家共有の別邸として三井総領家(北家)10代三井高棟によって大正14年に建てられた。もともと三井家の祖霊社参拝のための休憩所だったそうだ。
ちなみに三井家11家とは、江戸初期に三井の「越後屋」を京に進出、大きく発展させ大商店三井の基礎を築いた高利の息子6人が継いだ6本家、5人の娘婿が継いだ5連家からなる。
(ちなみに「あさが来た」の広岡浅子さんは6本家のひとつ出水家のちに小石川家のご出身)

おお〜!
望楼まで備えたかっこいい屋敷ではないか!!
これが3年前には↓こんな感じだった。

この母屋の部分はH19まで家庭裁判所所長宿舎として使われていたそうだから、それほど痛みはないものの、無粋なサッシとか網戸とかはまっていたと思う。
左手が改修中の玄関棟。右手が茶室棟。

まあ、、、お庭も苔をきれいにはって、池には下鴨の泉川の水をひきこんだのか、きれいな水が流れ込んでいる。
ここもまたバードサンクチュアリで、たくさんの鳥の鳴き声を楽しめる。
以前のお姿は、、、↓

すっかり水は涸れてしまってた。
もっと新旧対比できる写真を撮っていたらよかったのだが、、、(´・_・`)

こちら玄関棟の改修現場。上に上がって屋根のレベルで見学している所。
お兄さんが持っている写真が完成予想図で、現在まさにこうなっている。見学に行かれたらまず三井家についてボランティアガイドさんからレクチャーを受ける場所になっている。

これは3年前の母屋の座敷。
つい最近まで宿舎として使われていただけあって、けっこうきれい。
ちょうど庭を背にしたパート。
同じ座敷で庭に向いて撮った現在の写真がこちら ↓

こちらで抹茶とかコーヒーとか注文して飲むことができる。

こちらは改修中の茶室。
炉壇だけが確認できる。
茶室は一般公開していないので外からのお姿だけ拝見 ↓

パンフによると一畳台目の小間と四畳半の茶室+三畳の水屋になっている。
なんと、ここは格安のお値段で借りることができるので要チェック!母屋の二階座敷も破格のお値段で貸し出しOK。
ただし重文なんで炭は現在のところ使用不可。

母屋正面からの姿。
二階の手すりがアクセントになってすてき。望楼は先日見た西本願寺の飛雲閣をちょっと連想させる。中は三畳の広さがあるらしい。一般公開は2階、望楼ともにできないが、特別公開の時にはあがれるようなので、これも要チェック。

表に回って見る。
右手の玄関棟が一番改修を要したところ。

この式台のある入り口は内玄関かな。これとは別に正式の大玄関もあった。

ふたたび裏に回って玄関棟の外観。

ここの屋根にもさんぜんと(?)三井の四つ目結紋が誇らしげに光る。

坪庭。
こんな風に今は趣ある空間だが、以前は ↓

けっこう荒れ放題。
棕櫚の木がかろうじて生き残ってよみがえったのは良かったよかった。
正面のサッシの部分が一枚前の写真の手前の障子の部分。
さて、こんどは屋敷内を見てみよう。

茶室へ通じる廊下。
アンティークのランプが雰囲気にマッチして憧れる。掛込天井も萌えるポイント。

洗面所。
ここもガラス戸がおしゃれだ。照明がやはりいい。

洗面所の反対側の板壁。一枚板と思しきつやっつやの板は木の種類は不明だが、これも相当な価値がありそう。よくよみがえったものだ。

浴室。
やはりヒノキ風呂かしら。

玄関棟の洗面所。おそらくトイレの手洗い場だったと思われる。
左手の小物置き場がなんとなくおしゃれやなあ。
三井は身代を惣領の指導に基づく兄弟の共有財産とすることで財産の分割を防ぎ、強固な結束を持つ共同組織となり、江戸から近代へ豪商としての地位保ってきた。兄弟で喧嘩して分裂して衰退、、、の愚を回避できたのはすごいね。
そんな大商人一族の華麗なる面影を偲びながら薄茶一服、、、もいい。
(ちなみに広岡浅子さんはここができる前に亡くなっているので来られたことはないとのこと)
改修中、府の教育委員会が主催する国宝、重文改修現場見学が可能だったので3年前にまだ荒れ果てていた時に来たことがあるのだ。
さて、どのようにきれいになったのか、楽しみ楽しみ。

下鴨神社一の鳥居の手前に旧三井家下鴨別邸はある。(お世話になっている川口美術さんのはす向かい)

入り口。
この別邸は三井家11家共有の別邸として三井総領家(北家)10代三井高棟によって大正14年に建てられた。もともと三井家の祖霊社参拝のための休憩所だったそうだ。
ちなみに三井家11家とは、江戸初期に三井の「越後屋」を京に進出、大きく発展させ大商店三井の基礎を築いた高利の息子6人が継いだ6本家、5人の娘婿が継いだ5連家からなる。
(ちなみに「あさが来た」の広岡浅子さんは6本家のひとつ出水家のちに小石川家のご出身)

おお〜!
望楼まで備えたかっこいい屋敷ではないか!!
これが3年前には↓こんな感じだった。

この母屋の部分はH19まで家庭裁判所所長宿舎として使われていたそうだから、それほど痛みはないものの、無粋なサッシとか網戸とかはまっていたと思う。
左手が改修中の玄関棟。右手が茶室棟。

まあ、、、お庭も苔をきれいにはって、池には下鴨の泉川の水をひきこんだのか、きれいな水が流れ込んでいる。
ここもまたバードサンクチュアリで、たくさんの鳥の鳴き声を楽しめる。
以前のお姿は、、、↓

すっかり水は涸れてしまってた。
もっと新旧対比できる写真を撮っていたらよかったのだが、、、(´・_・`)

こちら玄関棟の改修現場。上に上がって屋根のレベルで見学している所。
お兄さんが持っている写真が完成予想図で、現在まさにこうなっている。見学に行かれたらまず三井家についてボランティアガイドさんからレクチャーを受ける場所になっている。

これは3年前の母屋の座敷。
つい最近まで宿舎として使われていただけあって、けっこうきれい。
ちょうど庭を背にしたパート。
同じ座敷で庭に向いて撮った現在の写真がこちら ↓

こちらで抹茶とかコーヒーとか注文して飲むことができる。

こちらは改修中の茶室。
炉壇だけが確認できる。
茶室は一般公開していないので外からのお姿だけ拝見 ↓

パンフによると一畳台目の小間と四畳半の茶室+三畳の水屋になっている。
なんと、ここは格安のお値段で借りることができるので要チェック!母屋の二階座敷も破格のお値段で貸し出しOK。
ただし重文なんで炭は現在のところ使用不可。

母屋正面からの姿。
二階の手すりがアクセントになってすてき。望楼は先日見た西本願寺の飛雲閣をちょっと連想させる。中は三畳の広さがあるらしい。一般公開は2階、望楼ともにできないが、特別公開の時にはあがれるようなので、これも要チェック。

表に回って見る。
右手の玄関棟が一番改修を要したところ。

この式台のある入り口は内玄関かな。これとは別に正式の大玄関もあった。

ふたたび裏に回って玄関棟の外観。

ここの屋根にもさんぜんと(?)三井の四つ目結紋が誇らしげに光る。

坪庭。
こんな風に今は趣ある空間だが、以前は ↓

けっこう荒れ放題。
棕櫚の木がかろうじて生き残ってよみがえったのは良かったよかった。
正面のサッシの部分が一枚前の写真の手前の障子の部分。
さて、こんどは屋敷内を見てみよう。

茶室へ通じる廊下。
アンティークのランプが雰囲気にマッチして憧れる。掛込天井も萌えるポイント。

洗面所。
ここもガラス戸がおしゃれだ。照明がやはりいい。

洗面所の反対側の板壁。一枚板と思しきつやっつやの板は木の種類は不明だが、これも相当な価値がありそう。よくよみがえったものだ。

浴室。
やはりヒノキ風呂かしら。

玄関棟の洗面所。おそらくトイレの手洗い場だったと思われる。
左手の小物置き場がなんとなくおしゃれやなあ。
三井は身代を惣領の指導に基づく兄弟の共有財産とすることで財産の分割を防ぎ、強固な結束を持つ共同組織となり、江戸から近代へ豪商としての地位保ってきた。兄弟で喧嘩して分裂して衰退、、、の愚を回避できたのはすごいね。
そんな大商人一族の華麗なる面影を偲びながら薄茶一服、、、もいい。
(ちなみに広岡浅子さんはここができる前に亡くなっているので来られたことはないとのこと)
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