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2017-06

秋の新旧乙女茶会へようこそ - 2016.10.28 Fri


こちらは祗園より少し南の安井金比羅宮です。





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縁切り、縁結びの神社としてなぜか最近すごく有名。私が京都に引っ越してきた当初に、え〜え、もぐりましたよあの御札をばりばりに貼り付けたトンネル↑。でも当時あんまりお参りの人はいなかった。縁切りというのはなんだかおどろおどろしい怨念みたいなものがあるので、逢魔が時にひっそりとお参りするモノ、というイメージだけれど。


ところがここ数年、いついってもトンネルくぐりを待つ長蛇の行列が。「え〜、何と縁を切る〜?キャピキャピ♪」のノリの人も多く、時代もかわったなと、、、


ということはさておき、、、、



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こちらの茶室をお借りして(とてもリーズナブルなお値段なのよ♪)数ヶ月前からあたためていた

「新旧乙女茶会」開催!!


新旧?
そう、メンバーは20代前半から還暦過ぎ(ごほっごほっ、、)までのお茶大好き今乙女、昔乙女だからなんです。ほんまは連絡とるときの仮称だったのに、いつのまにか本物の名称になってしまいました。

初の抹茶席と煎茶席のコラボです。



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朝から集合して、一日4席、みんなでがんばりましょう。

今回のテーマは抹茶席〜名残、長安一片月、煎茶席〜月から稔りへ。

待合には百人一首の古い札、参議雅経

   みよしのの やまのあきかぜ さよふけて 

      ふるさとさむく ころもうつなり



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実はこれ、文字札と絵札を細い透明ゴムでとめているだけ。手作りなんです(^^)

札は100組ありますから、これから春夏秋冬、何回も使えそうです、うふふ。




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待合の座敷には神社の掛け軸もあったので、そちらの方を皆様みてしまいそうだったので注意喚起のために下に集めた落ち葉は、これも前日美術館裏で夜に懐中電灯をつけながら拾い集めてきたモノ。




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名残の中置、名残なんで風炉もやつれでいいか、というよりやぶれかぶれみたいな風炉です。でも全日根さん作のお気に入り。結界の竹は春に使った青竹でしたが、色が変わった竹も名残の季節ならゆるされる。

一席目が始まり、それぞれ分担をくるくる回しながら茶席にいどみます。
若いけれど茶人としてはベテランのメンバーもいれば、今回が亭主デビューという初々しい茶人もおります。それでもみんなお茶が好き、という点ではベテラン。最年長の私の指示がなくても小気味いいくらい手際がいいのです。




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抹茶席には月の軸をかけ、砧香合、待合の「衣うつなり」からのつながりです。

お客さま方の暖かいお言葉にもたすけられました。いろんな話題をふってくださったり、過分なお褒めにもあずかり、感謝です。ほんとうはいろいろ小さな失敗も気遣いの足りなさもありましたのに(ああ、はずかしいっ!)




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花はりんどう、桔梗、フジバカマ、ススキ、蓼、野菊。これも若いメンバーがいれてくれました。
来月にはもう椿一色になりそうなので、名残には残花、返り咲きをたくさんいれるとか。




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今回お菓子は抹茶席も煎茶席も紫野の和菓子 青洋さんにオリジナルをお願いしました。青洋さんも乙女ですよ。

イメージを「長安一片月(砧)」とだけお伝えして、試作をつくっていただき、皆の意見が一致したこのお菓子になりました。
夜空にほんのりかかる月、中は餡ときな粉餡。きな粉で西域・玉門関の砂塵を表したそうです。


  
長安一片の月 萬戸衣擣つの聲
秋風 吹いて盡きず
總て是 玉關の情
何れの日か 胡虜を平らげ
良人 遠征を罷めん     (李白)


の、、、世界ができあがりました。
 


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一方水屋は抹茶席、煎茶席と入り乱れてたいへん、抹茶を点てながらお運びもするという、、、髪をふりみだして席中にはいったかも(^_^;

お茶碗はみんなの持ち寄りです。

茶杓は祗園の某老舗のご隠居手作り、銘はメンバーだけれど都合でこられなかった乙女がつけました。

「酔いどれ」!!

乙女たち、みんな日本酒が大好きなの、、、、(^_^;




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しゅんしゅんと沸くお湯の音はいいですね。ここの茶席は炭を使わせてくれるし、水屋はなかなか使い勝手がよかったです。



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煎茶席はほとんどひとりで新乙女のF乙女が仕切ってくれました。、、、というか正式に煎茶習っているのは彼女だけ。なのに付け焼き刃で煎茶手前もしてしまうなんて、乙女たち、なんて度胸なんだ(^◇^;)

それでもこの日までに数日、みんな夜遅くまで、F乙女の指導の下、煎茶のお稽古したのです。

ちなみにこの中国の棚は私が10年くらい前に手に入れたものの、抹茶席には使う機会もなくお蔵入りとなっていたのですが、やっとここで日の目を見たのでうれしそうです。




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煎茶の道具はちまちまとかわいく、また飾り付けなども茶道に比べると自由で楽しくて、ほんとうに好き。
テーマが稔りなので、稲穂を飾って。



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その稲からとれたお米をつかった煎茶席のお菓子。これもF乙女と青洋さんがあれこれ試行錯誤してできたオリジナル。串にさしたお団子は升の中の炒り米をまぶしていただく。これがまた香ばしくて、お客さんがいっせいにポリポリと音をだして召し上がるのがおもしろかった。




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お客さまも煎茶初体験の方が多くて、凝縮された茶葉の甘み苦みに感嘆され好評でした。

ちなみにこれは煎茶の涼炉用の炭。指と比べてちっちゃ〜〜♪ 抹茶はこれから炉の季節、また大きい炭を使うようになるので、よけいに小さくてかわいいわね。




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席と席のあいだにお弁当をたべたり、差し入れのお菓子を食べたり、中でもうれしかったのが青洋さんの差し入れ。これは全席終わったあとで、片付けもしながら、みんなで抹茶を点て合いながらいただきました。どれも材料や食感がいままでの和菓子と違って斬新で美味しかった。



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最後に本日のお軸たちのテーマになる歌を書いたお礼状をお持ち帰りいただきました。(これも手作り感いっぱい)


SNSや個人的メールでお誘いしたお客さま、10名x4席で40名、ほんまにそういうご縁だけで皆様、おいで下さったことは奇跡に近いような気がします。これもお茶のご縁なればこそ。あたたかいお言葉、楽しい会話、差し入れ、等々、ほんとうにありがとうございました。


乙女たちの連絡・打ち合わせはほぼメッセージやメールだけだったのに、こんなにほぼ完璧にできるとは思ってもみませんでした。いまさらながら乙女たちの能力の高さに驚いています。
そして気まぐれな思いつきを形にしてくれて、準備から点前の稽古から、当日の各仕事、後片付けまでイヤな顔ひとつせずこなしてくれたことがとてもうれしくてありがたいのです。夜遅くまで煎茶のお稽古をしたのも今ではいい想い出になりました。


乙女たちに乾杯!!



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みんなと共同作業を終えたあとの満足感はなにものにも代え難いけれど、その後は少しの間さびしいですね。
でも、またがんばりましょう。



あ〜、、、夜の金比羅さん、怖さが増してますね〜、、、




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● COMMENT ●

安井金比羅宮の縁切りの絵馬願文ですが、中にはおどろおどろしき
物が少なからずあり、神様も困っていられるでしょう。
 単純に、博打、飲酒、喫煙、ガン等の悪縁との縁切りにしておけば
いいのでしょうに。
 京都はこれからが紅葉観光の本番です、思いもかけない願文も出現するかも。
 (通りすがりに拾い読みをしていると苦笑してしまいます・・・・)

 

narahimuro様

(今日は奈良の氷室神社の前を通りました)

メンバーがちらっと札をよんだところ、かなり生々しい内容もあったようで(^_^;
それにしてもほんとうにここは人が増えました。まわりはアヤシイホテルなんかもあって、以前はほんまにおどろおどろしい雰囲気があったのにね。
ここの神社の方は親切で、茶室の貸し出しも厳しい条件のあるところも多いのに、ここはゆる〜い感じがとてもありがたかったです。

しぇるさん、こんにちは

乙女と云えば

今だ、いや、今だからこそ

青春真っただ中の、しぇるさん

乙女ですよ~^^

p.s

やっとこさ、「天下人の茶」読み終わりました

「利休に尋ねよ」が表の物語なら

これは、裏の物語とも云えような・・・

素敵なお茶会でした~。blog拝見して、お聞き出来なくて気になっていたこともスッキリしました!
安井金比羅宮は意外と近いのに中に入ることはあまりないんですよね。思うところあって数年前にくぐりましたが、一応ご利益(?)あったみたいです(笑)
紅葉はぼちぼちですが昨日美術館の近くを通ったら、かなり色付いた落葉がありましたので、またまた思い出しておりました。
お茶会シーズン、色々なup楽しみにしております。

高兄様

青春がおわったと思ったときが終わり、、、らしいので、
まだまだおわっとらん、、、と自分に暗示をかけてまだまだ乙女のつもり(そのためにはなるたけ鏡をみない、、写真を撮らない見ない、、、などなど)(^◇^;)(かなり苦しい、、、)

秀吉と利休の心理的葛藤は過去いろんな映画にもなったし小説にもなったし、永遠の興味深いテーマですね。また本屋さんでみつけたら買います!

KK様

ご来駕、ありがとうございました〜!
ひとりでやる茶事もたのしいけれど、みんなで力を合わせて共同作業、というのは学生時代以来で、なんだかとてもうれし楽し茶会なのでした。それもこれもおいでくださる方がいてこそ、よくぞこんなたよりない連絡方法でみなさま御参席くださったこと!感謝です。

10月は茶会・茶事にあけくれ、体力気力使い果たしました。(それもまたうれしいけれど)
またぼちぼち半週遅れ以内でアップします〜(^o^)


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