topimage

2017-09

正倉院展2016 - 2016.10.31 Mon

今年も日本人の大好きな正倉院展(奈良国立博物館)がやってきましたね〜。



PA280255.jpg



近鉄奈良駅からならまちを通りぬけていく道々にもポスターが。
毎年ポスターになる目玉はけっこう色彩の派手なキャッチーな展示がおおいのですが、今年はなんかちょっと地味渋いわね。




PA280289.jpg



、、、のせいかどうか、全然並ばずにはいれて、館内も例年に比べればすいています。数年前の瑠璃杯のときは二重に行列ができていたのにね。



PA280286.jpg



ちなみにこのポットみたいなのは漆胡瓶。ペルシアの影響を受けたデザインで中国・唐代のもの。聖武天皇遺愛の水注なのです。XP写真でどうやら薄い板をくるくる巻き上げて(巻胎)形作ってその上に漆を塗り固め、表面に金属の象嵌をほどこした、ということがわかるそうです。

木製だから多分軽い手取りなんでしょうね。
鹿とか鳥とか、草花の象嵌はきれいなんだけれど、いかんせん、色がくすんであまりはっきりしない。ところが同時に展示されているXP写真にはしびれましたよ。金属の象嵌はエッジもシャープに、ほかの部分はきれいに透過され、なんてリズミカルに美しい!


ちょっとだけ月刊「ならら」の写真を。


IMG_4258.jpg



いつも正倉院展にくるたびに思うけれど、美術工芸の技術も意匠もこの時代にほぼ完成して、現代に到るまでのそれはその模倣でしかないのじゃないのかと。



PA280285.jpg
(猿沢の池の鷺)




粉地金銀絵八角長几(供物を載せる台)の華足の彫りのデザインなんか見ていると、たかが台の足にここまで情熱をかたむけるか?と思うほどの装飾性。


今回いいな、と思ったのは大幡残欠+大幡足+大幡脚端飾。
今でも東大寺で法要があるときに空にはためく幡。(これこれ ↓ こんなやつのもっと大きいの)


P50300641.jpg
(2年前の東大寺華厳茶会の時の画像)



これよりはるかに長く大きな幡だったようで、この残欠が残っているんだよね〜。幅はゆうに1mをこえていると思う。縁どりが羊毛糸?のようにみえたが、細かい織物になっていて、こんなニット、今でもあるよね、って言う感じ。
大幡脚(下になびく長い複数の帯)がまたきれいで、展示されていたのは赤・黄・紫・緑。なかでも赤の赤がほんまに鮮やかで、1200年以上前の染色とはとても思えない。

この大幡は757年、聖武天皇一周忌法要に使われたものという。この鮮やかで巨大で美しくきらびやか(当時)な大幡が空にはためいていたなんて、なんてすばらしいスペクタクルだったことだろう。日本人でよかった。



IMG_4255.jpg



予習復習にかかせぬ月刊「ならら」。この表紙が今回の展示物のモチーフになっている。ここにも載っている小鳥はせいぜい10円玉くらいの大きさの象牙彩色(撥鏤・ばちる)のおそらく装飾品。これもかわいかったな。




PA280287.jpg
(ミュージアムレストランでいただいた正倉院展記念特別薬膳弁当。この包み紙にもモチーフが)



いつもは古文書類はスルーするのですが、ちょっと足をとめて見たのが「続修正倉院古文書」。日本最古の戸籍。
物部の戸、とか秦の戸(これは帰化人だろうな)とか、各家の戸主、嫡子、何々刀自、、、等々、名前や年令が書いてある物。1200年以上前の日本、その時代をこの人たちは生きていたんだなあ、、あたりまえだけれど。きっと私たちとおなじように家族むつまじかったり、争ったり、喜びがあり苦労があり、悲しみもあったことだろう。その時代を生きた人たちの息づかいまで想像してしまった。




PA280290.jpg



博物館を出て、すぐ北側にある古美術中上さんにまたしても吸い寄せられ、、、、よい出会いがありました。財布はかなり損傷をうけましたが(^_^;



関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/753-a0fe9c38
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

秋の奈良散歩2016 «  | BLOG TOP |  » 秋の新旧乙女茶会へようこそ

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
茶の湯 (207)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (58)
茶会(亭主) (1)
京のグルメ&カフェ (51)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (49)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (25)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (50)
奈良散歩 (18)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (37)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR