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2023-12

好日居・茶ノ教室夜会〜温 2016 - 2016.11.14 Mon

岡崎好日居夜の茶ノ教室今月のテーマは「温」。



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おりしもこの日は木枯らしでも吹きそうな肌寒い夜でしたが、好日居の中はアラジンストーブと白熱灯のあたたかい光でぬくもっています。

これは中国茶の茶箱(茶葉をいれる)。中国にもあるんですね。



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中は中国茶葉がみっちりはいっています。




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チャフーも茶杯もお湯をじゃんじゃん使ってしっかり温めてお茶をいただくために、すのこ状(排水管付き)の点茶台を使って。
この上だと、お湯をこぼしても大丈夫、、、というかこぼすために使われる台。



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まずは中国紅茶。
お湯をたっぷり茶杯にかけるとすのこの下から湯気がもわもわ、、、見た目にも「温」です。




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普通の紅茶は一煎しかふつうだせませんが、さすがベースが中国茶葉、何煎もいけます。

一煎目はおなじみの紅茶ですが、その後に中国茶の芳香がかくれ、二煎目になるとそれが表に出てくる感じ、三煎目はもはやなじみの紅茶ではなく、上質の烏龍茶のような味と香りでした。



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これにあわせる菓子は沖縄の黒糖で作った冬瓜漬け。謝花きっぱん店(橘餅・きっぱん:沖縄の古くから伝承されたお菓子でもうここでしか作っていないとか)のもの。

口に含むと黒糖の豊かな味を甘みを水の中に閉じ込めた、、、といった感じでいっぺんにファンになりました。
(おとりよせ可)



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これを茶杯に入れて濃いめの紅茶を投入。混ぜないで飲むと底の方にいくほどほんのり甘みをまして最後にほとびた冬瓜漬けを食べる、、、贅沢なお茶になりました。




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次は湖南省黒茶(プーアル茶も黒茶の一つ)のうちの金花茶。緊圧茶なので崩して使います。

金花黒茶は「金花菌」で発酵させたお茶。ちなみにプーアル茶にはこれがありません。



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金花菌は調べると、「微生物発酵を促す工程において、自然成長する有益菌で、多種多様な酵素を分泌してお茶にコクと香りを与え、消化促進・整腸作用・ダイエット効果・メタボ予防と漢方薬みたいな効能がある」そうですよ。

味と香りはほとんどプーアル茶に近いです。



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本日の点心は蛸薬師のところの創業130年、丸寿の焼き芋!それをアラジンストーブの上で熱々に。



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そしてお粥に投入、芋がゆに!




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しかもお粥に好みでさらに黒糖、蜂蜜、シナモンなどを加える。



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カスタマイズされた美味しいお粥で体はぽかぽか。話もはずみます。




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そして時はまさにお火焚きさんの候。京都では毎日どこかでお火焚き祭をしています。新嘗祭が民間に伝わった物ともいわれ、日々使う火に感謝、奉納された火焚き串を一気に焚きあげるのです。

それにつきものの焼みかん(焚き上げの時の副産物)のかわりに焼金柑。ちなみにこの焼みかんを食べると冬に風邪をひかないんだそうです。



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そして宝珠の焼き印の熱々のお火焚き饅頭!




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新米で作った三角おこしとあわせて、お火焚き三点セット!
(お火焚きさんでおこしも食べるとは知らんかったなあ、、、)




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暖かい茶ノ教室、最後に武夷山の芳香がすがすがしい岩茶をいただいてお開きとなりました。

ちなみにこの茶葉は何煎か入れたあとのもの。くしゃくしゃだけれど広げると、やはりちゃんと茶の葉の形なんだなあ。




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あたりはとっぷりと暮れて冷えていましたが、暖かいお茶やお粥をたくさんいただいたので、自転車をとばして帰っても寒くなかったですよ。



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